部下へのアプローチ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
副店長へのアプローチ。
このブログでの、副店長に関しての記事は何回か載せてきた。
店舗運営のトップでもなく、部門のトップとしての決定権も無い。
あるのは、未来を担うという自らの意志だけ。
そして先日の店長会で、副店長に対する認識に一つの結論が出た。
「なんでも屋に終始させるな。販売力を磨かせろ。店長として力を発揮する
には、部門を通しての販売力の有無が活きてくる。そこを意識していく。」
これからの店長像として、従来のマネジメント型の店長像から、リーダー型
店長像へ認識を変えていくという方針がでたのだ。
だからと言って、マネジメントを無視する事ではない。
日々、イベント時の店舗運営に必要な販売以外の部分やチェッカー業務、
更には、基本を推進していく為のチェック項目は必須である。
しかし、それだけに終始させるな。
店長の便利屋だけに終始させるな、と言う事。
同感である。
私の個人的見解では、副店長とは、店長である。
いつ、店長としてお呼びがかかるかわからない存在なのだ。
当初一年間は、マネジメントを習得しなければならない期間も必要だろう。
部門チーフから一転、店舗運営を任されるのだから。
しかし、これだけ個店の置かれた状況が個店毎に違ってくれば、
“私のお店”
そんな認識が必須となってくる。
自店の商圏、自店のお客様、自店の競合、自店の売れ筋、自店の・ ・ ・ 。
そういう認識を強く持ち、その為に自らリーダーシップを発揮して対応する。
本当に、個店の経営者としての認識を強く持ち、特に販売面で力を発揮する。
そして私も、副店長に対するアプローチを変えた。
一つは、販売面の打合せを、日時を決めて毎週行っていくこと。
二つは、毎週のメニュー提案を、他部門を巻き込んで実施すること。
従来は、販売面に関しては、「背中を見せる」主義だったが、店長と副店長
が同時に出社している機会が少なく、私とチーフで直に販売計画が打合せ
され、出来上がった売場を見て、副店長が学ぶというスタイルが定着していた。
しかし、そこに至るプロセスが大切であり、考え方が大切なのだ。
そう言う意味で、私が考える「店舗運営」の中身を、常に副店長と共有していく
という手法に切り替えた。
更には、副店長としての販売面での実技。
特に、同僚店長作成の毎週のグロサリーのメニュー提案計画を、副店長が
各部を巻き込んで売場造りをしていく。
メニュー提案を合同で企画するには、それをまとめる存在が絶対に必要だ。
その事を通して、部門の縦割りの発想から、お客様の食卓の発想で商品を
捉えていく事の大切さを理解する事が可能になる。
これを毎週やり続けていく事は、ブログの毎日更新に匹敵?するほど難しい。
しかし、半年もやり続ければ、そのような目線で売場や商品を見る事が常とな
り、商品部の深く掘り起こした商品管理とは別の「食卓の発想力」がDNAに
刷り込まれていく。
これは、大きな力だ。
そして、そんな目線で店舗を見れる人材が、競争力を有して戦う店長として
活躍していくのだと思う。
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コメント
おと~まんさん、コメントありがとうございます。
たしかに、副店長に成り立ての頃は、出身部門の跡を引きずっていますね。
そして、グロサリー部門出身の副店長でも、生鮮のバックヤードに、革靴でズカズカ遠慮なしに入り込んで、冷蔵庫を覗きこんで在庫チェックするぐらいの大胆さが大切だと思います。
しかし、人にも依りますが、出身部門の目線で覗くと他部門の課題も違った解答が見えてくるもの。その目線も大切にしたいものですね。
埃をかぶった雑貨の死に筋商品を見て、「腐っている」と見えるかどうか。品質劣化しない商品を、鮮度が良いか腐っているか見極める「目」は、全ての店長・副店長(私も含めて)に持ち合わせたいものです。
投稿: てっちゃん | 2010年10月 6日 (水) 09時53分
こんばんは。
>私の個人的見解では、副店長とは、店長である。
勿論、同感です。
が、私が副店長の時代・・・
とあるクレーム処理で、お客様から「店長はどうした!、副店長が来るなんてバカにしているのか!?」とのお叱り。
当日店長は公休な為、私が御客様宅へお伺いした次第ですが、正直凹みました。
「自分は店長不在時の最高責任者である」と自負していたのが、
御客様からの目線は「№2」だった・・・
店長となった現在、大概のクレームは「店長」という大義名分で丸く収まっています。
未だに思い出すその時の悔しさ。
またまた話がそれてしまいましたね(^^;)
で、副店長。
今まで私と共に日々を過ごした三人が、店長や本部重席に職位が変わりました。
てっちゃんさん同様「生鮮出身」の私としては
今の副店長には、品質(鮮度)の感覚を更にすり込みしたいと思っています。
なぜなら
生鮮に近しいデイリーも含み、グロッサリー出身の人間には
生鮮従事者が当然として行っている鮮度感が欠如していると感じています。
かたや数ヶ月の品保商品の管理と
多くて3日、惣菜・刺身に関しては数時間という「刹那」的な商品管理。
一方では、埃・売場の崩れを気にしない・・・
正直、日々のチェックで品保切れが出るのは
生鮮以外の部門。
「生鮮」
この感覚で、全ての商品管理が出来たら?
今の私として、最大の課題です。
投稿: おと~まん | 2010年10月 6日 (水) 00時18分