鮮魚の取り組み(途中経過)
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日は、「秋刀魚の量販」を記した。
ここぞのタイミングが到来し、単品を量販する。
これも、一つの取り組みだが、ここ一カ月あまり鮮魚を見てきて、チーフと取り組
んで来たことは、以前にもブログで記したが、刺身偏重の偏(かたよ)りを取り除
くことだった。
鮮魚の部門構成は、どの企業も同様だと思うが、
「刺身」「生食」「切身」「丸魚」「シーフード」「塩干」「海藻」
等に分かれるだろう。
そして、「生」を強化しようという動きがここ数年(十年来)続いてきた。
特に「刺身」の強化はぐんぐん進んできた。
だから、どこの企業も「刺身」の販売技術が向上し、そのまま簡便商材として
売上拡大を推進してきた。
その弊害が、鮮魚部門の長引く不振の要因の一つであると、私は思っている。
“それでも、刺身を強化したい”
そう思われる方は、たくさんいるだろう。特に企業幹部の方は。
しかし、鮮魚部門の中で「刺身」の売上は、1/3程度。
残り2/3は、大衆魚や切身、シーフード、塩干、塩切身類、うなぎ類、海藻類だ。
そして、私が見る限り、「刺身」や「生」以外の、多段ケースで展開される商品群
は、本部主導で陳列台帳が作成され、基本的に売場変更は無く、定位置管理
が固定化しすぎて、売場に変化が無くなってしまった。
本部バイヤーが頻繁に台帳へ書き換えて、店舗がそれを順守し、定期的に
定番売場に変化が起これば、多少は変わってくるのだろうが、なかなか変化
に結び付かない。
その部分に関しては、どうしても現場も、目が向かない。
更に、刺身偏重が、その他の売場を、定番管理の意識に固定されてしまい、
定番で単品量販するという意識から、遠のいてきているのだ。
しかし、現実の食卓に上る「魚」は、刺身だけでは無い。
いや、むしろ、刺身が食卓に上る確立は、昨今の「お酒」離れが響いて、
減少しているのではないか。
そして、「うなぎ」や「いくら」、更に、自宅での食事の増加で、「たらこ」類や
ヘルシー志向からの「小魚」等も増えている。
その社会的な、お客様の暮らしに、どう追随していくか。
それは、鮮魚だけでは無く、我々の永遠の課題なのだ。
| 固定リンク
コメント
おと~まんさん、コメントあらがとうございます。
事情はどこも同様なのですね。
そうだとしたら、販売計画がどんどん退化していると言う事ですよね。
本部も店舗も、企業として、平ケースだろうがプロパー売場だろうが、もっと自由に売場レイアウトや棚割を変更して、売場の活性化を図らなければ、更に縮小均衡に陥っていきますよ。
新商品がどうのとか、新カテゴリーがどうのという前に、根本的な販売計画の制度自体を見直すことを優先的に図らなければならないということですね。
なんか、見えてきましたよ。ありがとうございます。
投稿: てっちゃん | 2010年9月14日 (火) 19時47分
こんばんは。
まさに!という感じです。弊社は創業が魚屋(行商)なので、何かと力が入りますが、刺身以外の売場は定番化しているのが現状です。
実は鮮魚だけに限らず、精肉も同じ状況です。
量販は『平ケースで…』が当たり前になり、売場に変化が出るのは季節毎のレイアウト変更時ぐらいな話しです
私は精肉出身なので、特に気になり、ちょくちょく口出ししますが…
日々のオペレーションの中で、楽に〜楽に〜という考えが育ってしまったのでしょうか?
口出しだけでは無く、根本的に手を打たないとマズいですね(>_<)
また愚痴ってしまいました…
投稿: おと〜まん | 2010年9月14日 (火) 19時11分