山形の暴れん坊
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、ある企業の方が、当店に来店された。
「山形の暴れん坊」と呼ばれる企業の方々だ。
この企業の店舗に関しては、以前のブログ「山形MR」で記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-4bd5.html
新店創設に当たり、栃木にもMR。
その一環として、当店へも立ち寄ったと言う事だ。
山形北部を中心に、着実に店舗数を伸ばし、確実にレベルを上げている
企業であり、周囲には大手、リージョナル、地域の競合がたくさんある。
私がMRした店舗は、すぐ隣には東北の雄「Y社」や、周囲には山形の老舗の
「Y社」。更には、大手の「J社」が乱立している。
そして、隣の「Y社」にも劣らぬ売場を誇って、戦っていた。
あんな店舗が着実に店舗数を増やしていったら、脅威だろう。
そして、伸びていく企業ほど、貪欲に他社や他人から学ぶもの。
決して誇れた売場でお迎えしたわけでは無かったが、
自分達には無い、他社の良さを見つけ吸収する能力は群を抜く。
「学ぶ組織」。
これこそ、トップや組織のリーダーの姿勢そのものだと思っている。
そのDNAは、部下に受け継がれ、学ぶ組織になり、成長を続ける。
そういう私も、いつしか「学ぶ姿勢」を失ってしまっていることに気づく。
人は、成功体験を積んでいくと、その経験に溺れ、それに頼ってしまう。
結果として、世の中が狭くなり、周囲に追いつかれてしまう。
その悪循環を打破するには、「挑戦」を繰り返していくしかない。
“今日、藤稔を50P売った。明日は100Pに挑戦しよう”
“更に、明後日は200Pに挑戦するぞ”
“それには、他社はどのように売っているのか、どんな工夫をしているのか”
自分の営業実績を改善していく過程で、未知の世界へ突入していく。
いや、未知の世界へ向かわなければ、「挑戦」とは言えない。
自分では理解出来ない、自社では経験の無い世界へ向かう事が「挑戦」だ。
その為には、情報を集めるしかない。
その過程の中に、他社から学ぶといプロセスが生まれる。
成功し、更に学んでいる人、企業とは、そんな循環を起こしているのだろう。
“暴れん坊”
既成の概念では理解しえない行動を起こしている企業。
それは、挑戦し続け、成長し続けている企業であり、暴れん坊の称号なのだ。
そんな彼らに、学ばれる。
それは、恐ろしい事でもある。
| 固定リンク
« 売場を育てる | トップページ | 黒磯エリアMRⅵ »
「店長の仕事」カテゴリの記事
- 売場を守備に例えれば(2024.11.11)
- 業績は魔物(2024.11.13)
- 本部方針を自分事として(2024.11.04)
- 今日から霜月(11月)(2024.11.01)
コメント
ふるたさん、コメントありがとうございます。
人にも企業にも、必ず「長所」と「短所」があり、強さ、弱さがある。
そして、強さとは自分の弱さを直視し、他人の強さを認められる事。
そういう強さを身に付けたいものですね。
投稿: てっちゃん | 2010年9月 6日 (月) 02時07分
九ちゃん、コメントありがとうございます。
逆にこちらが学ぶ姿勢を学ばせて頂きました。
新店が出来た後にでも、学ばせて頂きに伺いたいと思います。その時はよろしく。
投稿: てっちゃん | 2010年9月 6日 (月) 00時15分
競合他社の視察、勉強って本当に大切だと思います。
やっぱり、素直に相手の良い所だけを見つけたり探し出したり、そういう気持ちが大切なんですよね。
残念な事に、僕の勤めている会社は、競合他社の悪い点をあげつらうばかりなので、謙虚さのかけらも無いですね。
学ぶ・・・まねをするって意味らしいですから。
悪いところよりも相手の良いところを探す気持ちで、競合他社をよくみたいと思います。
投稿: ふるた | 2010年9月 5日 (日) 14時40分
てっちゃん
その節はうちのメンバーが大変お世話になりました。私もてっちゃんの取組みを肌で感じたいと思っていましたが所要があり同行することが出来ず残念でした。ただ、当社のメンバーの話からてっちゃんの熱い売場がどんどん浮かんできました。「店は店長で決まる」このことを新店のメンバーや本部スタッフがどれだけ理解してくれたか楽しみです。
当社は学ぶ姿勢はどこにも負けないくらい持っていますが学んだ事を実践するのがいささか苦手・・・学ぶ「集団」から実践する「組織」へと変革することが私の仕事だと思っています。ありがとうございました
投稿: 9ちゃん | 2010年9月 5日 (日) 10時33分