人生に関わる
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
地域の支援学校から、一人の高校生を預かっている。
その子の希望で、当店では二度目の実習となった。
“以前より、笑顔が出るようになったなぁ~”
“言葉使いが、しっかりしてきたなぁ~”
一度目の研修では、初めての研修で、どうしてもものおじしてしまったのだろう。
ハンディを負わない高校生でさえ、店舗研修は緊張するものだ。
まして、集団ではなく、個人での参加となればなおさらだったのだろう。
二度目の安心感と慣れが、その子に笑顔と自信を植え付けたのだろうと思う。
一度目の最後に、その子に聞いてみた。
「この研修で一番嬉しかった事は、なに?。」
その子が答えた。
「自分の品だしした商品が、たくさん売れていた事です。」
更に、
「お客さんに売場を教えたら、喜んでもらった事です。」
まさに、商売の原点ではないか。
自分の仕事が、人に喜ばれ、人の生活に貢献している。
これは、まさに商売の原点だ。
何も教えずとも、その子は、その原点を理解した。
立派な大学や大学院を出ても、理解出来ない人間は理解できない原点。
商売という仕事にたずさわり、その仕事への意欲を掻き立てるものは、
お客様に喜んで頂ける、という人間が本来持ち合わせている本能だろう。
教えずともそれを理解出来ると言う事は、人間の本能の中にあるのだろう。
二度目の今回は、その子に、人間集団の中での自分の在り方を学んでもらいた
いと思っている。
“集団の中で、嬉しかった事、楽しかった事を知る”
それを、学んでもらいたいと思っている。
“周りの人から、無くてはならない存在になる事”
そのプロセスの中で学ぶことは、計り知れない経験になるだろう。
一人の人間の、生き方や人生にたずさわる。
たまたま、何かの偶然で、この店舗を訪れただけなのだろうが、
私は、そんな意図を持って関わっていきたいと思っている。
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コメント
ふるたさん、コメントありがとうございます。
素直な気持ちや発想は、いつの時代でも新鮮で学ぶ部分が多いですよ。
高学歴に学ぶ部分もあるだろうが、素直な気持ちに学ぶ部分は更に大きいく心に響くものだと思います。
投稿: てっちゃん | 2010年9月20日 (月) 21時40分
おはようございます。
中々、奥深いブログですね。
私利私欲も無い子だから、素直に感じるんだと思いますね。
頭で、考えると言うよりも素直な気持ちで、お客様に向かっているんでしょうね。
原点って、中々、体感してもらえないですからね。
投稿: 古田 | 2010年9月20日 (月) 08時15分
カズゴンさん、嬉しいコメントありがとうございます。
これからも、身の回りで起こった事、考えた事をスーパーの従業員の視点で載せていきいたいと思っています。
今後とも、よろしくお願い致します。
投稿: てっちゃん | 2010年9月20日 (月) 05時47分
はじめましてカズゴンといいます。
自分も都内某スーパーで働いているものです。
てっちゃんさんの話はとても勉強になります。今後もいろいろな話を聞かせてください。
投稿: カズゴン | 2010年9月19日 (日) 23時04分
KOZOさん、コメントありがとうございます。
地域の一企業として、どんな支援ができるのか。
個人の資質に関係無く、そんな関係作りをしていきたいと思っています。
投稿: てっちゃん | 2010年9月19日 (日) 08時26分
弊社でも一昨日まで2週間、養護学校の女子生徒さん(高3)を預かりました。
障害者の自立支援というのは、周りの理解がないとなかなか難しいですね。
投稿: KOZO | 2010年9月19日 (日) 05時19分