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2010年9月

2010年9月30日 (木)

チャンスは「見る人の目の中」にある

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日は、「発注ミス」に関して記した。

 発注ミスに起因する単品の大量入荷。
 しかし、結果的には、その事によって単品量販を学ぶ。

  当事者にとっては、発注ミスという、大失敗をやらかした。
  しかし、結果的には、単品量販という、大成功を得られた。

  発注ミスを、いつまでも嘆いてはいられない。
  しかし、結果としての単品量販にl喜んでもいられない。

 要は、目の前の変化に、どう対応するか。
 以前のブログで、「運とは変化のこと」を記した。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-43b2.html

  「変化」に恐れず立ち向かう事、その事によって「強運」を手に入れられる。
  そんな内容だった。

 ピンチは、チャンスに生まれ変わり、
 失敗は、成功に生まれ変わる。

  全ては、ピンチや失敗を、自分でどう捉えるかにかかってくる。
  
 自分の「目」に、目の前の事実が、どう映っているか?、なのだ。

  目の前の事実が、それを見る人に、「チャンス」と映っているか?。  
   「ピンチ」と映るか、「チャンス」と映るかで、行動が変わってくる。
 
  「ピンチ」と映れば、現状回復を目的として、後戻りするし、
  「チャンス」と映れば、未知の世界へ飛び込む機会とする。

 それはあくまでも、他人や周囲が判断するものでは無く、
 「ピンチ」に遭遇した本人が、その「目」にどう映るかで決まるものだ。
 
  そのような「目」は、持って生まれた「資質」なのだろうか?。
 
 私もかっては、“それは、個人の「資質」だろう”と思っていた。
 だから、“自分には、その資質は無い”と決めつけていた。

  しかし、そう思いながらも、いろいろな「ピンチ」や「失敗」を繰り返し、
  何とか、それを凌いできた結果、その後の自分への振り返りから、
  “ピンチという壁を乗り越え、自らの学びに活かし、チャンスに変えよう”
  そんな意識に変化してきた。

  そうして徐々に、「ピンチ」に遭遇する都度、「チャンス」に変換する訓練を
  続けてきた。

 簡単に言うと、「ピンチ」に際して、前向きに捉えてきた、と言う事だ。
 その結果、どんなことが起こってきたか?。

  「ピンチ」に動じなくなってきた。
  「ピンチ」を必然だと感じるようになってきた。

 “この「ピンチ」は、今の自分にとって、必然な事なのだ”

  そう感じるようになってきた。

 ピンチになればなるほど、冷静になれ、頭が冴え、起死回生の発想が生まれる。
 
  そして、それを通り越すと、どうなるか?。

 「ピンチ」も「チャンス」も無くなり、目の前を通り過ぎる物事全てに「チャンス」が
 内胞しているものと捉え、機会をジャストインタイムで捉えられるようになる。

  他人には見えない「チャンス」が、目に映るようになる。

 “じゃぁ~、お前は、その境地になったのか?”

  それは、なんとも言えない。
  その境地にたどり着いたのか、その入口にも着いていないのか。

 ただ言える事は、「ピンチ」をそのような捉え方で訓練していくしかないと言う事だ。

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2010年9月29日 (水)

「発注ミス」は大いなるチャンス

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の「おと~まん」さんのコメントに、興味深いものがあった。

 『「発注ミスに由る」大量入荷がリスクとなり、それが切っ掛けになって、
  仕方なく意を決しているのが現状のようです。』

 これは、「挑戦とは、リスクを取ること」
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-33ad.html
 の記事に対して、リスクを取りたくは無いのに、結果として、発注ミスによって、
 大量入荷の商品を、思い切って売らざるを得ない状況になってしまって、仕方
 なく、意を決して売り切ろうという意志につなっがったというコメントでした。

 これに対して、私は思わず、こんなコメントを返しました。

  『発注ミスにも、入荷無しのミス、日付違いのミス、単品違いのミスがあります
  が、入荷数量の一ケタ違いの大量入荷の発注ミスが大いなるチャンスです。
  当事者は「やっちまった!」と思うでしょうが、私は「チャンス到来」と嬉々として
  感じます。「なにぃ~、発注ミス!。売り切るしかねぇ~べ。俺に任せろ!。」
  今日も部下の発注ミスを待ち望んでいるのです。』

 発注ミスにも、いろいろある。

  「発注忘れ」   ~ 特売商品等が未入荷になり、チャンスロス。
  「商品違い」   ~ 単品を間違えて、別商品を発注してしまった。
  「入荷日違い」  ~ 入荷日を間違え、前日、翌日に入荷。
  「数量の桁違い」~ まれに発生するミスで、入荷数量を見てビックリ!。

 私が、手ぐすね引いて待っているのが、最後の「桁違い」のミスだ。

  担当者が、端末に、「10」と入れ込んだつもりが、「100」で打ち込まれるよう
  な場合で、大抵は、入荷数量を現実に目にして、仰天してしま場合が多い。

   「店長、やっちまいました。」

  本当に、申し訳さなそうに、言い訳をしに来る担当者に、私は言う。 

   「やっちまったのはしょうがない。後は売るだけだ。俺に任せろ!。」

  別に、大量に売りさばく術を知っている訳では無いが、そう言いきることで、
  新たな「力」と「知恵」が湧き出る事を信じて、そう言い切るのだ。

 そういう状況に追い込まれた時の人間は、強くなれる。
 
  自部門で最大限の売場を作るが、それだけでは事足りない場合が多い。
  私は、考えられるありとあらゆる場所に、可能性を見出し、その部門の人間
  にも協力を要請する。
  店長の私の要請もあろうが、事情を話し、内容が理解できれば、大抵の場合
  は、快く協力するものだ。困っている同僚を見殺しには出来ない。

  更には、「どう、売り込むか」「どう、売り切るか」を推進する上での「知恵」を
  絞り出す。
  考えられるありとあらゆる「手」を尽くせば、結果は必ず付いてくるもの。
  そして、それ以上に、「やれば、出来る」という自信が大きい。

 いままでは、やりもしないでグズグズ言い訳ばかり言っていたものだが、必然の
 状況に追い込まれた人間は、仕方なしにでも、前を向いて高い波に向かってい
 く。

 そうすれば、以外に高い波だと思っていたものが、実は手の届く高さだったこと
 に気づかされる。

  身を屈めていたから高く見えていた波だが、背伸びをしてみると、以外に低い。
  大切なのは、まず、背筋をしっかり伸ばして、上から見下ろす訓練なのだ。



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2010年9月28日 (火)

仕事は“遊び”

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


最近、部下との会話の中で、「仕事は遊びだ!」と口走ってしまった事があった。

 冗談半分、本音半分で、ざっくばらんに話したのだが、
 周囲の何人かが、一瞬固まってしまったのを、私は見逃さなかった。

  “誤解を生む言葉だったかな?”

 瞬間的にそう感じた私は、後を続けた。

  「そういう風に、仕事を遊び、と言える事は、幸せな事だろう?。」
  「この歳になって、そう思えるようになってきたよ。」

   「いや、今は仕事を楽しいと思えるようになってきましたから。」

 部下から、そう言葉が返ってきて、ほっとした。

  「仕事を楽しむ」
  「仕事を遊ぶ」

 私は、この二つは、同義語だと思っている。
 いずれにしろ、仕事を、「苦痛」とは思っていない。

  この歳になって、そう思えるのは、本当に幸せなのだと思う。

 それじゃ、仕事を苦痛と思った事は、無いのか?。

  数限りなく、思ってきた。
  その都度、体調を崩したり、家庭が不和になったりもした。

  “こんな業界から逃げ出したい”と思ったこともある。
  幾度かそんな事を口走ったこともあったが、周囲の説得で撤回した。

 そして、今想う事。

  “続けてきて、本当に、良かったぁ~”

 そして、今までの自分の悩みや苦痛を思うと、

  “まだまだ未熟で、本質をわかっていなかった”

 と言う事だ。そして、

  “この業界は、まだまだ未知の部分が多く、どう変化していくかもわからない”

  “どうせ、わからないのだから、くよくよしないで挑戦したほうが、勝つ”

 失敗を、どう避けて通るのか、ではなく、今の世の中、失敗の確率のほうが高い。

  “どうせ失敗するのだから、チャレンジして失敗したほうが、後に繋がる”

 40代後半から、そのような「心」の持ち様に変わってきた。

  そう思い始めてから、思いっきり、仕事を楽しめるようになってきた。
  それと同時に、思いっきり、挑戦する「気概」も生まれてきたのだ。

 「四十にして惑わず」、とは、こういう事を言うのであろうか?。




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2010年9月27日 (月)

足利エリアMR⑥

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先週に引き続き、「足利エリア」のMRである。

 先週は、特に競争の激化と価格激化が進んでいる、街中心地のMRだった。
 そして今週は、新興エリアのMRだ。

 街中の価格競争に対して、河(渡良瀬川)を越えた地域の状況はどうだろう。

まずは、「Y社」。

 広大な敷地を持ち、テナント群の多さで話題の開店をしたのだが、どんどんテナ
 ントが撤退し、ショッピングモールの魅力が薄れつつあるゾーンとなっていたが、
 食品スーパーとしての実力は、どうか?。

  食品スーパーとして、どんどん進化していた。

 入口を入ってすぐ、「ハロウィン」の菓子類を展開し、話題のイベントの展開。
 更に、青果特設での、価格訴求。更に、果実の展開力。

  まずは、青果の展開が、「伸びている店舗」の雰囲気を醸し出している。

 更に、鮮魚、精肉、惣菜と続くコン・コースの生鮮群は、レベルアップしていた。
 
  特に、「精肉」が良かった。

 縦割りをしっかり守り、SKUの豊富さを出しながら、縦割りを守り、きちっとした
 売場を作っていた。
 レベルの高い「生鮮群」の中でも、精肉売場に来ると、また気が引き締まった。
 売場担当者の、妥協しない姿勢が、売場に表れている。

そして、「T社」。

 この地域にあって、支持の高い店舗である。
 そして、かっては、前出の「Y社」の上を行く店舗レベルを誇っていた。
 今回のMRでも、レベルの高い売場を演出していた。

 しかし、前出の「Y社」のレベルアップに伴い、その差は僅差になってきた。
 お互いにレベルの高い店舗運営。

 決して価格に走らず、売場の提案と売場造りをメインとした競争が面白い。

  価格パフォーマンスに特化してしまった「街中エリア」。
  商品価値を追求する、「新興エリア」。

 逆に面白さが増してきた「足利エリア」である。

PS
 足利エリアMR⑥の写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/asikagamrroku/




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2010年9月26日 (日)

私の「昼食」健康法

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


以前のブログで、「グレープフルーツの効能」を記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-bd79.html

 毎昼食時に「グレープフルーツ」を食して、体調管理をしていく。
 そして、毎昼食毎に、グレープフルーツを継続して食してきた。

 しかし、ある時期から「南アフリカ産」に産地が切り替わり、
 フロリダ産から、味も食感も大きく変わってしまった。

 それでも、健康?の為と思い、食べ続けてきた。
 おかげで、胃腸の状態がすこぶる良く、便秘(食事中の方にはスミマセン)も無く、
 風邪もひかず、頭もすっきりでひと夏を過ごせた。

 そして、彼岸も空け、いよいよ本格的にりんごのシーズン到来だ。
 今年は、猛暑の為か、津軽の入荷も幾分遅く、更に「味」も今一つだったが、
 ここに来てようやく「津軽」らしい、パリッとした食感が堪能できるようになった。

  そして、私の昼食も様変わりしてきた。

 夏場は猛暑の為、ご飯とキムチとか、ご飯と煮物とかの組み合わせに、
 南アフリカ産のグレープフルーツだったが、9月半ばに入ってからは、
 もっぱら、「津軽りんご」と「レンジ鍋」を食している。
 これがまた、体にすこぶる良いようだ。

  レンジ鍋は、昨年より更にバージョンがアップ?したようで、
  398円から298円に値下げして買いやすい値頃になり、簡単に温野菜を
  しっかり取れる商品だ。
  昨年のトレイから変更され、今年は、深みがあり、レンジで10分温めても
  変形しないトレイを採用しているため、たっぷり水を入れても、レンジ内で
  溢れだす事も無い。
  おかげで、その後に「ご飯」をいれておじやにしても、食べづらさが無い。

  更には、「津軽りんご」。
  ここにきて、味が乗ってきた。
  今年の猛暑で太陽の陽を燦燦と浴びたりんごは、甘みが増している。

  当然りんごには、成人病を予防する要素がたっぷりと含まれ、血液の
  詰まり等を予防する効果も高いという。

  この「レンジ鍋」と「りんご」の組み合わせで、体も温まり、胃腸も快調で、
  更には昼食後の胃もたれも無くなった。

 30代までは、美味しいものをひたすら食べてきたが、40代に入ると、
 体調管理をしてくれる食材やメニューを気にするようになってきた。
 それは、食材によって、体調に変化をきたしてきたからだ。
 
 更に、ここ2年ほどは、昼食時(勤務時)は、徹底して体調を維持する食材
 にこだわって、食事を取り続け、前年からは、ほぼ毎日を通して同じ食事を
 取り続けてきた。

  ある検索には、りんごも一日一個ではなく、2個以上とか、3個以上のほうが
  効果が確実に現われるらしい。

  そうなれば、一日2個のりんごで、医者いらずを実現するだけだ。
  津軽りんごも、食べ続ければ、味の良し悪しも見た目でどういうりんごが
  美味しいのかがわかってくるし、仕事にも活かされる。

 そう言う意味では、りんごの品種が出回るこの時期は、日々の食べ比べも
 出来、更に楽しみな時期が到来する事になる。

  40代前半では、見向きもしなかった「りんご」だが、ここ数年は、この時期
  は、りんご、柿、みかん、洋梨、ぶどうその他と、秋の味覚を堪能することを
  発見できた幸せに浸っている。

 せっかく、日本人に生まれたのだから、四季の食材を食べつくしてやろう、
 そんな季節感を味わっています。

  

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2010年9月25日 (土)

成長の「場」を提供する

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日のブログでは「面接評価Ⅱ」を記した。

 年長者の今後の存在価値を、どう求め、モチベーションを高めていくか?。
 そんな内容を記した。

 そして、年長者の持つ「商売」の知恵と技術を、どう若年者に引き継ぐか。
 それが、本人の働く意欲であり、企業への貢献であり、企業価値の高まり。

  しかし、・ ・ ・ 。

 そのような「場」が無くなっているのが現状だ。

  「若手」に提供される「場」は、いろいろな形で教育の名のもとに提供されてい
  るが、「年長者」に提供されている「場」は職位を得なければ活躍の場は無い。

  特に、鮮魚部門の現状は、そんな状況に陥っているのではないか。

 職人と称され、スーパーの組織の中で忌み嫌われ、黙々と魚を切り続ける
 従業員に、ただただ魚を切り続けさせ、その持つ「知恵」や「技術」を封印し、
 企業内で埋もれていく。

  その「結果」が、今現状の鮮魚の業績なのだと思う。
  それは、全国的な問題として、表面化しているのではないだろうか。

 魚離れは、お客様だけの問題ではなく、我々スーパーの現場でも、より一層
 進行しているのだ。

  魚の食べ方がわからない、だから魚の用途に応じた調理がわからない。
  魚の種類がわからない。冷凍品や塩干品しか目にしない。
  市場の動向がわからない。相場情報で売り込む技術が無い。

 そんな新人のフォローを、年長者が対応しカバーし、その技術を学んできた。
 そうやって技術の継承をしてきた歴史が、どこかで切れてしまった。

  調理技術よりも計画技術が重んじられ、
  売場造りよりもパソコン操作が重んじられてしまった。

 結果、鮮魚という部門が、「売価管理化」してしまった。
 
  旬を利用し、相場対応して儲けるという商売の本質からズレ込み、
  ロスを管理して、作業の無駄を省き、余計な事はしないという仕事へ移行した。

 鮮魚ほど、もう一度、商売の原点を見つめ直さなければならないと思う。
 もう一度、現場の担当者が、売る喜びを復権し、自らの意志で商売を楽しむ。
 それが、お客様に伝わり、ワクワクするような売場を提案し、魚メニューが家庭
 にどんどん差し込まれていく。

  それには、刺身化も大切だが、それ以前に至る、出刃包丁での調理技術が
  重要なのだ。

  そこから繰り出される、切身の商品化、まぐろその他のサクものの商品化。
  更には、塩干類までも、調理加工して更に食べやすさを提案する技術。

 年長者に「場」を与えて、上記項目を強化していくことが、現状の解決策だと
 私は思うのだが、どうだろう。


 

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2010年9月24日 (金)

評価面接からⅡ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


年に二回の評価面接の時期が来た。

 昨年3月にも、「評価面接」を記した。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-aef9.html
 この時は、リーダーに成りたくない若者が増加していることを憂いた。

  そして、今回の面接の私のテーマは、「一人一人のゴールの先を見せる事」。

 企業という組織の一人一人の従業員とはいえ、個々の従業員の就労意欲は
 企業理念や目標に全て統一されているかと言えば、まったく逆の話で、それは、
 個々の目標や目的によって違ってくる。

  今回の評価面接では、一人一人のゴールの先を共有したいと思っている。
 
 ゴールの先に、何が待っているのか?。
 今の課題を克服した先には、何が見えてくるのか?。
 それが鮮明に見えるから、意欲的に現在を構築して成長していこうとする。

  個人の就労意欲の7割は、ここに尽きると思われる。
  残り3割が、そこに付随して表面化する「企業」「顧客」「仲間」に分散される。

 個人が、仕事で努力する、勤労意欲を掻き立てる、モチベーションを高める。

  どうのような条件が整えば、モチベーションが高まるのか?。

 それは、自分の未来を描いた時だ。
 それも、明るく楽しい、期待溢れる未来。

  “今現実は辛く厳しいが、それを乗り越えると、明るい未来が待っている”

 その明るい未来が、鮮明に見えてきた時、モチベーションは最高に高まる。

  チーフ、担当者全てと面接をすると、若いチーフほどモチベーションは高い。

 それは、当然の事だ。
 若年ほど、広大な未来が広がっているのだから。
 年配の担当者ほど、自分の未来を割り切ってしまっているようだ。

  若年のモチベーションの高い年代層への教育は当然必要で、正しい方向性
  を与え、自ら持つ技術面をその状況状況に合わせてアドバイスするだけで
  自ら学んでいく意欲を有していいる。

  しかし、年配の定年が見えてきている従業員のモチベーション管理は難しい。

 以前のブログで、「あるベテランとの会話から」を記した。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-7193.html
 チーフを降り、現在は担当者として活躍している年配の従業員との面接時の
 会話を記した。
 そして、今回も、そのような人材との面接があった。

  彼との面接でわかった事は、いろいろな技術を持っている、と言う事だ。

 普段は、チーフやサブチーフの作業指示書をもとに商品化を行う為、彼特有
 の調理技術や商品化技術が表面化する事は無いが、個別面談をしていると
 商品化技術や旬への対応力など、過去の豊富な体験を持っている事を知ら
 される。

  “彼の技術がこのまま埋もれていくのは、もったいないなぁ~”
  “彼の持つ技術を、この企業で受け継がせることは出来ないか?”

 彼に、言った。

  「私もそうだが、あなたも50を過ぎて、後が見えてきた。そして話を聞いてい
  ると相当の技術を持っているようだ。その技術を後輩に伝えるのが、あなた
  の今後のライフワークになっていくのではないか。」
  
  「今後、チーフとしての活躍の場は無いだろうが、その技術を伝えていく事は
  いくらでも出来る。あなたが退職後も、企業を背負っていく若者が、いつまで
  もあなたから受け継いだ技術を武器に次世代を築いていくとすれば、あなた
  の存在と血が、脈々とこの会社に受け継がれていく事になる。それがあなた
  の未来であり、存在価値なんだよ。」

 面談後、彼は、何かを悟ったように、部屋を出ていった。





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2010年9月23日 (木)

挑戦とは、リスクを取ること

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日のブログで「為せば、成る」を記した。

 自分の気持ち次第で、出来ないことは何も無い。

  そんな実体験を通して、上杉鷹山の言葉がようやくこの年になって理解出来た。

 そんな内容だった。

 しかし、自らの意志を奮い立たせて「事」に当たろうとすればするほど、「壁」に
 ぶつかる。

  それは、自分の能力以上の課題にぶつかる場面が多々あるからだ。
  また、今まで販売した事の無い「単品数量」に挑戦しようとする時などだ。

  “今まで経験した事の無い、「未知」の世界へ飛び込んでいくこと”

 自分の仕事を「道」に例えると、

  従来通ってきた「道」は、過去の「道」。

 自分の経験で「事」を進めていくわけだから、安全な道だ。
 しかし、過去の道ゆえ、他人も通る「道」でもある。
 それでは、なんの差別化にもならない。

 それに対して、

  これから切り開いていく「道」は、未来への「道」。

 過去の世界ではなく、未来への世界は、誰も通っていない。
 また、誰かが通ったかも知れないが、自らは初めて足を踏み入れる世界。 
 ここに足を踏み入れていかなければ、新しい自分は発見できない。

  成長とは、リスクを取って未知の世界に飛び込み、新しい自分を発見すること。

 “リスクを取る”

  簡単に言うが、生易しい事ではない。

  例えば、従来30ケースしか販売した経験の無い鮮魚担当者が、100ケース
  発注したとする。

  そのままでは、在庫が増え、売り切らなければ、利益が消える。
  売上を上げ、利益を上げるには、商品という在庫が必要なのだが、
  自分の力以上に在庫を持つと、ロスになり、その分、利益は下がる。
  至極当然の事だが、その思いが強すぎるとは、仕入を抑え、安全策を取る。

 リスクを取る、とは、いかに従来の自分のパラダイムを取り払えるかだ。
 今までの「思いこみ」を取り払い、新しい発想で事に当たれる世界を見ること。

  「在庫が増える」「利益が出ない」「仕事が増える」「上司に怒られる」等々の
  リスクを冒してでも、新しい未来に挑戦していこうとする「意志」を持つ事。

 それが、「挑戦」であり、結果として、更に強い意志を得、販売技術を得、単品
 量販力を得、仕事人として一回り成長できる。

 しかし、リスクを冒して、結果を出せない場合も多々ある。

  それでも、必死になり結果に結び付けようとする姿勢に、周囲の仲間の共感
  を呼び、支援を受け、協力者が必ず現われるものだ。

 最後は、結果が残るもの。

  意を決して、リスクを取って挑戦し、一途な姿勢で取り組む。

 そんな人間には、必ず結果がついてくるものだ。


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2010年9月22日 (水)

為せば、成る

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」

 有名なこの言葉は、米沢藩主の上杉鷹山の言葉である。

  仕事に行き詰った時、力が湧かない時、この言葉に勇気づけられる。

 要は、「本気で事に当たれば、出来ない事は無い。」 という意味。
 私は当初、この言葉の意味が、よく理解出来なかった。
 特に若年の頃は、このような精神論を嫌っていた。

  “こんな精神論が、現実の数値効果に、意味があるのか?”

 そう、思い込んでいた。
 だから、マネジメントの理論中心の本を、良く読んでいたものだ。
 そして、それを以って、鮮魚チーフやスーパーバイザー、店長の仕事に
 あたってきた。

  しかし、どうも、現実の世界は理屈どおりに進まない。
  特に、店長になってからは、理屈を振り回せば回すほど、空回りする。

  “歯車が、噛み合わないなぁ~”
  “俺の言っていることは、間違っていないのになぁ~”

 そんな思いが、多々あった。
 そんな中、自分の人生を見直した結果、転職を決意した。

  “長年務めた、この企業から去る”

 そう思った瞬間から、仕事に対する考えが変わり、残された部下の為に働く
 ことを考えるようになる。

  そこから、奇跡が起こる。

  “あと数カ月、熱意を以って、俺の全てを残す”

 すごく気が楽になって、部下との自然な関係が築かれた。
 そして、それからだ。

  「熱意が人を動かす。」

 上杉鷹山が言う、「為せば成る」の精神が理解出来るようになってきた。
 しかし、たまたま今回の事がきっかけで、偶然の賜物だろうと思っていたが、
 ここ数年の中で、

  「自分の考え方、取り組み方次第で、出来ない事は無いのだ」

 本当に、そう思えるようになってきた。
 上杉鷹山の言葉だけでなく、いろいろな先人の言葉にある「精神論」

  「やる気」、「売る気」、「負けん気」、「やり遂げる気」、「続ける気」等々。

 自らの考え方や気持ちの持ち様ひとつで、願いは叶うという本当の意味が、
 この年になって、ようやく、体現できるようになってきた。

  自分の仕事の中で、出来ない事はない。
  出来ないとすれば、それは本気で取り掛かっていないからだ。

 そして、理論も大切だが、その理論を推進していく自らの「意志」の強さと
 それを共に共感を持って理解してくれる部下の存在が、大切な事も理解
 出来てきた。

  “ようやく、この年になって”

 この、人生を成功させる「原理原則」を、もっと早く理解出来た人たちも多い
 だろう。
 しかし、未だに理解出来ない人たちもいるだろう。

 そういう意味では、この原理原則を、この年になってでも理解し具現化できる
 ようになれた事は、素直に、嬉しいと思っている。

  特に、この一年、いろいろな取り組みを意欲的に行ってきた。
  そして、自分の熱意に応じて、達成度が高まり、特に販売面での実現度が
  飛躍的に向上してきたと感じている。

 そう思うこと自体が、謙虚でないのかもしれないし、思いあがりなのかもしれない。
 部下は、どう感じているのだろうか?。

  “ますます、強引さが出てきているのではないか”
  
 そのような不安を感じつつ、
  
  「為せば、成る」

 を具現化させ、部下へ示していきたいと考えている。


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2010年9月21日 (火)

伝説の売場Ⅱ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ある人から言われた。

 「てっちゃん “伝説の売場”が、いつから“幻の売場”に変わったのですか?。」

 以前ブログで、「幻の売場」を記した。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-2671.html

 彼が言うには、以前は、私がこの売場を「伝説の売場」と呼んでいたそうだ。

  “そう言われれば、そうだったかなぁ~”

 そういう記憶力に関しては、私は弱い。
 
  “そう言われれば、確かに「伝説」と呼んでいたような気もする”

 私は、そう言った彼に聞いてみた。

  「どっちが、良いだろう?。」

   「“伝説の売場”に決まっているじゃないですか。幻では消えちゃいますよ。」

  なるほど、そうか。
  伝説は、しっかり受け継がれていくが、幻は消えてなくなる。
  いままで、しっかり売場を育ててきた中で、数限りなく伝説を生んできた売場だ。
  
  “やっぱり、伝説の売場で、いこう”

 そう、改めた。
 そして、その訂正だけだったら、今日のブログはこれで終わりだが、続きがある。

  “伝説の売場”を、もう一つ二つ増やしていこう、と思っている。

 そんな簡単に、増やせるのか?。
 「増やす」、と言うより、「育てて」いこうと思っている。

 その候補に、二つの場所を選定した。

  いずれも、“えっ、こんな場所?”

 そう思えてしまう場所なのだが、私は以前から「目」をつけていた場所だ。

  そして、第一候補の場所に、「丹波黒豆」をダイナミックに100ケース展開。

 以前から“手応え”を感じていた私は、十分売り切れると判断して積み込んだ。
 更にもう一つは、チーフから提案を受けて場所だ。

  「店長、この場所で私なりのチャレンジをした商品が、結構売れています。」

 ならば、上記二つの場所を、「第二伝説」と「第三伝説」と命名しよう。

  コンセプトは、「伝説の売場」と同じ。

 残り物の残処理では無く、しっかりコンセプトを持って、お客様の用途価値を
 大切にして、商品価値をしっかり伝えられる商品を自信を持って展開する場所。

 更に、中途半端に売り込むのではなく、100ケースを一つの目安に単品量販で
 きる場所として、伝説化していくスペースとして、育てていこうと考えている。

  伝説の売場、第二伝説、第三伝説。

 全ては、グロサリーの売場。
 そして、挑戦を重ね、店舗として伝説化させていく。
 
  いま、私の頭には、店舗レイアウトでは、伝説化がグルグル巡っている。

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2010年9月20日 (月)

足利エリアMR⑤

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


いつの間にか、足利エリアがとんでも無い事になっていた。

 8月初旬に改装した「M社」の政策が更に「EDLP」に特化して、基本的にチラシ
 を廃止し、そのかわり「きゃべつ58円」「大根58円」「きゅうり19円」等の異常値
 売価を毎日継続して実施しているという。

 この高値の現状でも継続できるのは、その欠損分を全社で分配し、局地戦を
 戦うという企業戦略ゆえの対策だ。

  “なぜ、ここまでして、価格に走るのか?”

  “その結果として、その政策は現状、お客様にどう評価されているのか”

 それが見たくて、足利エリアMRを急遽断行?した。
 そして、私は、あ然とした。

  周辺競合店が、それらの売価に追随しているではないか。

   「きゃべつ58円」「大根58円」「きゅうり19円」。

  きゃべつ、大根など、1個売って100円の欠損が出てもなお、追随していく商売。

  足利エリアがとんでも無い事になっていた。
   *更にとんでも無いエリアが、私の知らない地域で、あるのかもしれないが。

まずは、EDLPを率先した「M社」。

 先般の業績不振から、従来の価格訴求型店舗政策を更に推し進め、月二回の
 チラシは、基本的に、毎日継続しているEDLP商品の紹介のみのチラシに切り替
 え、店頭に張り出されたEDLP商品を中心に、ノーチラシで価格訴求を日々企画
 し、集客を図り、業績を改善させていく手法。

 当然、EDLP商品を隠して売るわけにもいかず、野菜の平台サイドは、いずれも
 EDLPの「キャベツ58円」「大根58円」「きゅうり19円」をダイナミックに展開。

  “以外に、集客はしていないなぁ~”

 昼過ぎのMRでもあったのだろうが、レジ解放も3台程度と、思ったほどの賑わい
 でもない。

  業績不振で、更にEDLPを推し進める。

 一年後に、更に不振に陥いったら、どうするのか?。
 当然、更に価格に走るのだろう。

  この企業は、その先に、何を見ているのだろうか。
  その事を通して、何を学び、得ようとしているのか。

 従来からの、商品化や陳列技術、レイアウト戦略などは、何も進化していない
 と思われるのだが。

次に、「T社」。

 北関東のリージョナルチェーンの「T社」。
 この店舗は古く、店舗規模も小さいが、基本レベルは低くない。
 本部主導で、あるべき売場造りをきっちり実践し、周辺のお客様に喜ばれる
 存在として活躍していると思われる。

  しかし、やはり隣の「M社」のEDLPに対応しない訳にはいかないのだろうか。
  「きゃべつ58円」「レタス98円」「きゅうり19円」で合わせていた。

 R50を挟んで隣同士の立地では、いたしかた無いのだろうか。
 昨今、価格に敏感になっている同社が、機敏に反応したのだろうと思われる。

更に「Y社」。

 東北のリージョナルチェーンである「Y社」。
 入口を入ると、通常、晩の市で使用するパネルに、
 「毎日、この価格」と明記された商品リストを見ると、なんと!

  「キャベツ58円」「大根58円」「きゅうり19円」「レタス98円」「長ねぎ98円」等。

 野菜は、「M社」に合せるどころか、更に上を行っている。

  “Y社が、ここまでやるかぁ~”

 もはや、店舗同士の戦いというより、企業同士の「意地のぶつかり合い」という
 様相を呈している。

そして、「A社」。

 この日は「割引祭」と称して、当日限りの号外にて集客していた。

  “ここぞの、この企業の底力は、凄いなぁ~”

 特に、青果の展開力は、底力を持っている。
 果実の展開など、売り方を知っている。

 それにしても、普段との違いも大きい。
 店舗規模から、地域のデパートとしての位置づけもあるのだろうが、
 一端普段に戻ると、この地域での競合状況が、お客様を分散させ、チラシに
 対応させ、価格競争を激化させる。

 その渦に巻き込まれてしまったとたんに、なかなか力が発揮できなくなる。
 継続的に、こんなチラシを配布し、集まったお客様に、自力を見せる。
 そうしていかなければ、宝の持ち腐れになってしまうのだろう。

最後は、「T社」。

 この競合価格の中、唯一、マイペースを貫いていた。
 マイペースと言っても、何も手つかずで行動していない、という意味では無い。

  売場に関しては、ピカイチ。一番完成度が高い。

 しかし、隣の「A社」のチラシや、周辺地域の価格競争もあるのだろう。
 この日は、集客に乏しかった。

 価格も、合わせていない。
 売場や商品の価値を追求しよう、とする意志が伝わってくる。
 そして、生鮮を中心にした商品化や、売場メンテナンス、陳列技術も含めて、
 地域で一番だろう。

いつの間にか、大変な事になっていた「足利エリア」。

 このエリアは、この先、どこへ向かうのか?。


PS
 足利エリア⑤の写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/asikagamrgo/




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2010年9月19日 (日)

人生に関わる

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


地域の支援学校から、一人の高校生を預かっている。

 その子の希望で、当店では二度目の実習となった。

  “以前より、笑顔が出るようになったなぁ~”
  “言葉使いが、しっかりしてきたなぁ~”

 一度目の研修では、初めての研修で、どうしてもものおじしてしまったのだろう。
 ハンディを負わない高校生でさえ、店舗研修は緊張するものだ。
 まして、集団ではなく、個人での参加となればなおさらだったのだろう。

  二度目の安心感と慣れが、その子に笑顔と自信を植え付けたのだろうと思う。

 一度目の最後に、その子に聞いてみた。

  「この研修で一番嬉しかった事は、なに?。」

 その子が答えた。

  「自分の品だしした商品が、たくさん売れていた事です。」

 更に、

  「お客さんに売場を教えたら、喜んでもらった事です。」

 まさに、商売の原点ではないか。
 自分の仕事が、人に喜ばれ、人の生活に貢献している。

  これは、まさに商売の原点だ。

 何も教えずとも、その子は、その原点を理解した。
 立派な大学や大学院を出ても、理解出来ない人間は理解できない原点。

  商売という仕事にたずさわり、その仕事への意欲を掻き立てるものは、
  お客様に喜んで頂ける、という人間が本来持ち合わせている本能だろう。

 教えずともそれを理解出来ると言う事は、人間の本能の中にあるのだろう。

 二度目の今回は、その子に、人間集団の中での自分の在り方を学んでもらいた
 いと思っている。

  “集団の中で、嬉しかった事、楽しかった事を知る”

 それを、学んでもらいたいと思っている。

  “周りの人から、無くてはならない存在になる事”

 そのプロセスの中で学ぶことは、計り知れない経験になるだろう。

  一人の人間の、生き方や人生にたずさわる。

 たまたま、何かの偶然で、この店舗を訪れただけなのだろうが、
 私は、そんな意図を持って関わっていきたいと思っている。


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2010年9月18日 (土)

「鍋つゆ」の本格展開

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


日中の気温はまだ高いが、朝晩はいよいよ「初秋」の気配になってきた。

 この夏の猛暑が9月まで続き、本来であれば、「鍋つゆ」や「おでんの素」の
 展開場所とスペースも、一等地を利用して、積極的にお客様に提案している
 時期なのだが、気温対応していくのが我々の基本姿勢だ。
 しかし、どこかで一線を画して、切り替えをしなければならない。

  本部主導で売場の棚割を変更する計画であれば、それは本部主導に基づい
  た時期に、全社統一で進めていくことで良いと思う。

  しかし、店舗企画で場所を設置する売場に関しては、それこそ臨機応変に
  その店舗の気温やお客様の動向を察知して切り替える事が大切だと思う。

 私は毎年、「鍋つゆ」に関しては、店舗で合同展開していくことにしている。

  それは、鍋料理が本格的に家庭の食卓に上がるのは、まだだま先の事だし、
  食材も、鍋材が売場に本格的に品揃えされるのも先の事だ。

  しかし、お客様に「秋冬のホットコーナー」として、商品展開を先手でロスなく
  表現できるのが、「鍋つゆ」や「おでんの素」だからだ。

  そして、部門別に数ある「鍋つゆ」は、一同に集められて合同展開したほうが、
  よりホットコーナーをダイナミックに見せ、お客様の選択しやすさが増すものだ。

 しかし、今年のこの状況(猛暑)から、本部主導の売場変更とは別に、店舗で
 合同展開で「鍋つゆ」を陳列していく時期を見計らっていた。

  私は、夏場に「冷奴」や「涼味麺」を中心に展開していた売場に関連で展開し
  ていた「大葉」「小葱」「根生姜」等の展開を、最近まで引きずって展開してい
  た。

  それは、この天候の為、まだまだ「涼味」の需要が衰えていなかったからだ。
  そして、それは、先日に「お客様」が来店された時も、引っ込めなかった。

  それは、店舗としての気温対応の意志表示でもあった。

 しかし、秋彼岸を控え、そろそろいい加減「秋」を打ち出していくか?。
 そして、今週に入り、「涼味」関連の売場を「鍋つゆ」の売場へ変更した。

 例年からすると、二週間遅れの、「鍋つゆ」の本格展開。
 鮮魚の「煮付け魚」や青果の「白菜」等の動きがようやく高まってきた。

  同様のタイミングで、「鍋つゆ」を徹底して露出し、豊富な鍋メニューの提案
  をしていく。

  同じ鍋でも、「醤油」「味噌」「キムチ」から派生した多用途の鍋つゆが豊富
  に出回ってきている。

 昨年は、発注ミスも手伝って、「トマト鍋」を嫌と言うほど売り込まされた。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-eaaf.html

  果たして、今年は、担当者はどの鍋つゆを発注ミスしてくれるのか、楽しみだ。


 

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2010年9月17日 (金)

新米を売り込む

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、県内産の「新米」が入荷した。

 翌日より特売が入る為、問屋さんが事前計画から、大量に送り込んでくれた。
 バックヤードに放置された「新米」を見て、私は発注ミスでもしたのかと思った。

 ほどなく、チーフがやってきて、こう言った。

  「店長!、明日からの特売で新米が入荷しました!。どこか、良い展開場所
  ありますかね?。」

 私は、瞬間的に、“ここしかない” という場所が浮かんだ。

   「惣菜側入口前の、カップ麺が出ているところで全部積み込め。」

 そこは、某カップ麺メーカーが、史上最強の出来と称して力を入れて投入した
 カップ麺が展開されていた。

 そのメーカーの力の入れように、私も大胆な媒体を作り設置していた場所だが、
 どうも商品回転が良く無く、当初は追加対応しようと考えていたが、迷っていた。

 そこに、例の「新米」が突如入荷したのだ。
 
 チーフが言った。

  「えっ、でもここは、せっかくカップ麺を積んで、ダイナミックな売場を作った場
  所じゃないですか?。」

 私は、切り返した。

   「アホッ(決してそんな言葉使いはしていません、誤解の無いように)、
   どっちが売上を作るんだ。この一等地を泣かせるな。」

 米だけで、投入金額30万。

  元売場と、惣菜側入口に全て出し切った。
  そして、カップ麺同様に、「新米入荷しました。」の媒体をこれ見よがしに設置。

   “ここまでやれば、必ず売れる!”

  前日からの、このように見せて置く事が、絶対条件だ。
  今この売場を見て、購入を控えたお客様も、明日は必ず購入してくれる。

  そして、イマイチ不振なカップ麺で占拠させておくよりも、断然効率が良い。

 翌日。

  日曜だったが、なぜか開店から賑わい、新米売場を見ている余裕も無かった。
  そして、午後4時。

   ふと、新米売場を見ると、10k袋は品切れしていた。
   更に、5k袋も残り20袋程度。

   “あじゃぁ~、やられたか”

  チーフ不在のこの日、私は直接バイヤーに追加対応をお願いした。
  程なくして、問屋さんが新米を運んできてくれた。

   今回の新米は、この問屋さんの緻密な投入計画で、店舗毎に計算されてい
   た。

  そして、問屋さんは言った。

   「いやぁ~てっちゃん、このお店が品切れを起こすとは思いませんでした。」

  それだけ、投入金額が高く、“まさか”と思ったのだろう。
  しかし、結果は、ほぼ完売。

 翌日。

  事前にデータをチェックしたら、米の売上で全社1位だった。
  惣菜側とは言え、入口正面で、あれだけ積み込めば、当然の結果だろう。

 私は、そのデータに、こう書き込んで、チーフデスクに置いておいた。

  「しっかり売場を造れば、結果は必ず付いてくる!。」

 遅番で出社したチーフが、開口一番、私に言った。

  「いやぁ~店長、米の売上は凄かったですね。」

 私は、強がって、答えた。

  「いや、凄い事ではない。あの売場を造れば、全社1位は当然だろう。不思議
  な事では決してない。」

   でも、半分はそう思っている。

  しっかりした売場を造れば、店舗規模や客数の差をはねのけるだけの数値
  を作れるものだ。

 それを、現場で現実を目にして、伝えたかったのだ。



  

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2010年9月16日 (木)

飲み会Ⅲ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日のブログで「男の顔」を記した。

 部門研修会が当店で実施された。
 そして、研修会のリーダーと再会した記事だった。

 その後、その部門の本部スタッフと数人で飲んだ。

  早い話が、“お疲れ様にかこつけた飲み会”だった。

 ひとつの研修会。

  そこに至るまでに、我々店舗側とは別のルートで、研修会をリードしてきた
  本部スタッフの一人。

  開口一番、資料作りに一番苦心したという。
  研修会での当社の取り組みの報告。

  彼も、30分程度の報告があったらしいのだが、その資料作りで、大半の時間を
  費やしたという。

  私から言わせれば、結果の出ている報告書ほど作成しやすいものは無い。
  
  しかし、単なる報告書では無いのだろう。
  企業を代表した報告だから、いろいろな人の目を通り、一文一句の言い回し
  が問われるのだろうと思う。

 そんな感想から始まった飲み会だが、いつしか情報共有の話になった。

  本部スタッフになった「彼」が、今一番の悩みは、「成功事例」の拡大。

 個店個店を回ると、成功事例もあれば失敗事例もある。
 そして、全店に拡大したい成功事例も多い。

  “なぜ、これが拡大出来ないのか?”
  “全店が同様の事が出来れば、大きな武器になるのではないか?”

 また、同じ失敗事例でも、今後の進め方に微妙に影響を与える違いがある。

  今回は数値変化が無かったが、今後この商品は育成出来る可能性がある。
  また、数値は作れたが、今後伸びていく可能性が少ない商品や企画もある。
  その微妙な違いは、決してデータでは表れてこない。

  店舗を見て回る彼の「目」や「耳」には、その微妙な違いが伝わってくる。
  
  それらが、彼一人に力では、なかなか遅々として動かせないというもどかしさ。

 現場で各店を見て回ると、チーフにより考え方のバラツキ、そこから来る展開の
 バラツキ、そして、結果のバラツキ。

 全てを規制することは、到底無理な話だが、各店の個性を重んじるあまり、絶対
 に成功が見込める取り組みまでもが、個店で対応されることに対しての、販売ロ
 スも大きな問題でもある。

  本部の「作」
  店舗の「演」

 お互いの信頼関係と、お互いの実力の向上。
 それらが相まって、「作」と「演」の質が高まり、「演」が大きく「花開く」。

  “ここぞ”、と言う時の、強引な本部主導。
  その“緊急事態”を読んで、スピードを持って対応出来る現場。

 その連動が、結果を大きく変えていく。
 そこには、常にアンテナを張り巡らし、チャンスを伺う「本部」と「現場」の姿勢が
 絶対に欠かせない。

  やはり、行き着くところは、「先手必勝」なのだ。



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2010年9月15日 (水)

男の“顔”

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


久しぶりにお会いした「彼」は、随分と貫録がついていた。

 それは、決して“偉そうな態度”とか“体型が変わった”と言う事ではない。
 場数を踏んで、経験を積んで、深みが増した男の顔になった、と言う事だ。

 先週、あるお客様の団体が来店されたが、そのリーダーとして、再会した「彼」。

 かって、私も、その店長研修会等で何度かお会いし、顔見知りとなった。

  当時も、そこで事務局として仕事をされていたが、その時はまだまだ初々しく
  (失礼!)、事務局の使いっぱしりとして行動していたのが思いだされる。

  当時の研修会では、いろいろと問題発言?の多い私でもあり、また、持参した
  「メモリー」が紛失した時も、代替を譲って頂くなど、私も「彼」の顔と容姿は忘
  られない存在となっていた。

 そして、再会した第一印象が、冒頭の感想だ。

  人間とは、成長していく存在である。
  そして、その事により、顔も進化していくものだ。

  進化とは、それに応じて、特徴がはっきりと顔に刻まれていく。
  その繰り返しで、年齢と共に、男としての「アク」が強まっていく。

  そして、その「アク」が、再会の第一印象として、私の脳裏に刻まれた。

   “深みのある、顔になったなぁ~”

  話し方も、以前の真面目な話しぶりから進化し、自信を内に秘めた話しぶり
  に変化していた。

   “押しのある、声になったなぁ~”

  今回は、この研修会の総リーダーの役割として来店された訳だが、そんな
  自分の存在も、内面から発していたのだろう。

 店舗視察の後に、私も参加した質疑応答の時間。

  彼が時折見せる態度や発言から、如何に現場の責任者達に、自立した考え
  方を育て、スーパーの従業員として自律できる存在に育ってほしいという願い
  で、この研修会をリードしていることが伺われた。

  その強い信念や想いが、彼の顔や態度を進化させてきたのだろう。

 彼へのおもてなし。

  それは、私の「意志」の入った売場を、少しでも提案したい、と言う事だった。

  「津軽りんご」「新秋刀魚」「史上最強のラ王」等、相場対応や話題の商品を
  単品で如何に売り込むか、という私の永遠の課題を私なりに表現した売場
  を、本部支援も得ながら展開した。

 部門の研修会ではあったが、彼の目には、どう映ったかのか?。
 研修会に参加する立場で他店舗を視察する立場と、視察される立場。
 私も、またいろいろな経験を積んで、彼と共に一回り成長できたのだろうか?。



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2010年9月14日 (火)

鮮魚の取り組み(途中経過)

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日は、「秋刀魚の量販」を記した。

 ここぞのタイミングが到来し、単品を量販する。

 これも、一つの取り組みだが、ここ一カ月あまり鮮魚を見てきて、チーフと取り組
 んで来たことは、以前にもブログで記したが、刺身偏重の偏(かたよ)りを取り除
 くことだった。

 鮮魚の部門構成は、どの企業も同様だと思うが、

  「刺身」「生食」「切身」「丸魚」「シーフード」「塩干」「海藻」

  等に分かれるだろう。

  そして、「生」を強化しようという動きがここ数年(十年来)続いてきた。
  特に「刺身」の強化はぐんぐん進んできた。

  だから、どこの企業も「刺身」の販売技術が向上し、そのまま簡便商材として
  売上拡大を推進してきた。

  その弊害が、鮮魚部門の長引く不振の要因の一つであると、私は思っている。

   “それでも、刺身を強化したい”

  そう思われる方は、たくさんいるだろう。特に企業幹部の方は。
  しかし、鮮魚部門の中で「刺身」の売上は、1/3程度。
  残り2/3は、大衆魚や切身、シーフード、塩干、塩切身類、うなぎ類、海藻類だ。

  そして、私が見る限り、「刺身」や「生」以外の、多段ケースで展開される商品群
  は、本部主導で陳列台帳が作成され、基本的に売場変更は無く、定位置管理
  が固定化しすぎて、売場に変化が無くなってしまった。

  本部バイヤーが頻繁に台帳へ書き換えて、店舗がそれを順守し、定期的に
  定番売場に変化が起これば、多少は変わってくるのだろうが、なかなか変化
  に結び付かない。

  その部分に関しては、どうしても現場も、目が向かない。
  更に、刺身偏重が、その他の売場を、定番管理の意識に固定されてしまい、
  定番で単品量販するという意識から、遠のいてきているのだ。

 しかし、現実の食卓に上る「魚」は、刺身だけでは無い。
 
  いや、むしろ、刺身が食卓に上る確立は、昨今の「お酒」離れが響いて、
  減少しているのではないか。

  そして、「うなぎ」や「いくら」、更に、自宅での食事の増加で、「たらこ」類や
  ヘルシー志向からの「小魚」等も増えている。

 その社会的な、お客様の暮らしに、どう追随していくか。

  それは、鮮魚だけでは無く、我々の永遠の課題なのだ。



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2010年9月13日 (月)

年に一度の「秋刀魚の量販」

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


“いよいよ、来たな!” そう思った。

 秋刀魚(生さんま)は、年に一度だけ、「槍ヶ岳」になる日がある。

  それは、相場と価格とお客様の感度が最高のタイミングで融合された時に
  訪れる。

  そして、それは、こちらから仕掛けなければ、絶対に「槍ヶ岳」にはならない。

 先週の「秋刀魚」の相場と台風の通過から、水~木が相場安定、週末高騰の
 状況にあった。

 ここ数週間、秋刀魚の「槍ヶ岳」を手ぐすね引いて待っていた私のアンテナが
 反応した。

 水曜日、相場が少し安く、25尾サイズで128円で販売していたチーフに聞いた。

  「秋刀魚が98円で売れるのは、いつ頃だ?。」

   「えっ、98円ですか、赤字ですよ!。台風でまた高騰するらしいです。」

   “台風の影響は、週末だろう。バイヤーに状況を聞いてみるか”

 そして、バイヤーに電話した。

  「台風の影響もあるだろうが、生さんまを、明日、98円で売りたいんだが?」

   「台風の影響は、週末ですよ。明日までは安定相場ですが、98円は厳しい
   ですね。なんとかてっちゃんのお店だけ対応しますか。何ケースですか。」

  「ありがとう。チーフと相談して、すぐ電話するよ。」

 木曜は、ちょっとした『お客様』が来店する為、鮮魚でも派手なパフォーマンスを
 用意したいと思っていた矢先でもあった。

  “明日が、槍ヶ岳の絶好のタイミングだ”

 早速チーフにその話をした。

  「ところで、数量はいくつ取る。50は売れるだろう。」

 チーフの顔が苦笑した。

  “えっ、そんな取っちゃうんですか?”

 そんな表情だった。
 私は、続けた。

  「50売ると言う事は、60無いと駄目だろう。よし、60だ。」

  *25尾入りで60ケースだから、1500尾ということ。
   皆さんの店舗では、まだまだ量販している店舗もあると思います。

 チーフも、私の勢いに頷いた。
 そして、バイヤーに電話した。

  「秋刀魚の件だが、60でお願いしたい。」

   「えっ、60ですか!。」

  「えっ、それはどういう驚きだ。60じゃ、少ないか?。100ぐらい取るか?。」

   「いえいえ、私はせいぜい、30から40かと思っていました。」

  私は、内心、100でもいいかな、と思っていたが、抑えた。

 そして、明日の売場のレイアウトの確認だ。

  チーフと相談して、明日は、鮮魚の一番のメイン平台で、更に両脇に付き出し
  をして、「頭取り」と「開き」の調理済を配置し、冷ケース内はバラ売りのみで、ダ
  イナミックな鮮度感バリバリの売場が、鮮明にイメージできた。

  こんな場面では、刺身やいろいろなSKUは抑えて、極力バラ売りを面で広げ、
  お客様に圧倒的なボリューム感でギンギラの秋刀魚の銀色を見せる売場の
  方が、支持される。

  “よし、売場は決まった”

 問題は、チラシに入っていない、と言う事。
 来店されたお客様に、如何に鮮魚での秋刀魚の格安を訴えるか?。

  “風除室にエンドレステープで、秋刀魚98円を吹き込もう”

 風除室に入った瞬間から、鮮魚の秋刀魚ワールドに引き込めば、お客様は
 鮮魚に直行するだろう。

 更に、週末は相場高騰により、「今日の98円はまとめ買いのチャンス」を徹底
 してアピールする事が重要なポイントだ。

  そこは、得意?の手書きPOPで対応だ。

 当然、青果チーフへコミュニケし、大根半切りの関連も詰めておく。
 味ポンは常に関連展開しているから、問題無しだ。

そして、当日。

 台風通過後の好天の為か、朝からのお客様の来店は少なかったが、午前11
 時過ぎからどんどん来店してくる。

 そして、私の思惑通りに、風除室でエンドレステープを聞いたお客様は、必ず
 秋刀魚の前で立ち止まり、明日からの相場高を知り、一人3~5尾程購入し
 ていく。

  “50ケース売れれば良いと思っていたが、もしかすると60行けるかも”

 精肉を中心に見学に来た『お客様』も、鮮魚の秋刀魚の展開には興味を持って
 見ていたようだ。

 秋刀魚は、ピーク時以降動きが止まらず、最終的には完売だった。

秋刀魚の「槍ヶ岳」は、今回が頂点なのか、それとも、まだまだ上り坂が続くのか、
まだまだ、思案のしどころが続く。

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2010年9月12日 (日)

コーチング

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ひょんなことから「コーチング」の本が、手に入った。

 「コーチングの教科書」  伊藤 守 著  (アスペクト社)。

 何かのアンケートに答えた見返りとして、送付されてきた。
 本来は、別の著だったらしいのだが、発刊が遅れているらしく、代替としてこの
 本が送付されてきた。

  「コーチング」。

 以前、リンク仲間でコーチでもある「海老名誠」さんにお会いした時を思い出す。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-0fbc.html

  その時、彼に、こう言われた。

   「てっちゃんは、天然なんですよ。」

    「天然?。」

   「学ばなくても、コーチングを天然に備えている。」

    「それは、気づきませんでした。」

   「コーチングが、当たり前の対人関係だと思っているからですよ。」

    「ん~ん?・ ・ ・ 。」

 それ以来、コーチングはとりあえず、いいか?、と思っていた。
 しかし、今回、コーチングの本が送付されてきた。

  “とりあえず、パラパラめくってみるか”

 コーチングとは、発見されたものだということ。

  部下の能力を引き出している上司とそうでない上司を比較し、見えてきた事。
  それをまとめ、体系化したものが、コーチングの技術として確立されたという。

 効果的な自分への質問。

  相手の話を引き出す為には、常に行っている自分への質問力を高めていく
  必要がある。
  だから、自分を高められる質問を常に自分に向けられる能力が重要。

 個人の目的と会社の目的。

  個々人の就業目的は、最終的にはどんな個人でも、個人の目的達成が
  最優先だ。有能な上司はその個人の目的と会社の目的を近づけ一致させ
  個人のモチベーションを高めさせ、能力を引き出し、会社の目的へ近づけ
  させる。

 パラダイムシフト

  自分の考え方や行動は、一つの「前提」や「枠」に囚われているのが現実。
  そして、それによって変化対応についていけなくなっていることに気づいて
  いない。それを、質問によって気づかせ取り除き、自ら乗り越えていくという
  課題解決の手助けをしていくことも、コーチの役割。

 コーチングというと、「聞く」「質問する」というとっつきやすい手法と思っていたが、
 かなり奥が深い手法だと言う事がわかってきた。


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2010年9月11日 (土)

欲しい情報

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ある方が店舗にやってきた。

 あるリージョナル企業で、エリアをマネジメントする方だ。
 以前の店舗で顔見知りとなり、それ以来の間だ。

 私の現在の店舗は、彼のエリア外だが、わざわざ訪ねて来て頂いた。

  「いやぁ~、てっちゃん、久しぶり。」

   「あっ、ご無沙汰してました。ここも担当エリアなんですか?。」

  「いや、エリア外だけど、てっちゃんに会いたくて来ましたよ。」

 以前の店舗では、頻繁に他競合店を見て回り、彼の企業の店舗も少し離れては
 いたが、良くMRしたものだ。
 そして、彼と出くわすと、いろいろと情報交換させて頂いた。

 彼も、よく私の店舗に訪れた。
 彼が訪問するときは、至って彼が悩んでいる時。

  他企業の取り組み、他店、他人の取り組みを参考にしたい、学びたい。

 都度私は、現在の取り組みや考え、そして具体的対策等、完結に話す。

  “えっ、そんな事、教えちゃっていいの?”

 わかる人なら、売場を見れば何をやっているのか、わかる。
 いまさら隠しても、それはおのずと売場に表れているからだ。

 そして、表面上の話をしても、同様に実現出来るとは限らない。
 いや、同様に実現出来る確立は、低い。

  それは、企業の土壌が違うから、更には、仕組みが違うから。

 更には、企業は違えど、個人同士では、同じスーパーの従業員仲間。
 お互いに必要な情報を入手し、高め合う事で、個人の成長が必ずある。
 それはいずれ、業績と言う形で、企業に貢献するものである。

  いや、貢献させなければならないという「覚悟」を持たないと出来ない。

 そして、今回も開口一番、彼が言った。

  「いやぁ~、業績が良く無くて。」

   「どこも、同じですよ。」

  「鮮魚が良く無い。どうしたら良いだろう?。」

   「うちも同様ですよ。刺身の強化、生食の強化にばかり目が行って、塩干や
   魚卵、海藻、珍味等の定番ケースでの販売強化とのバランスが悪いですね」

  「なるほど、なるほど、・ ・ ・ 。」

   そして、従来からの果実の取り組みや鮮魚の現在の取り組み等、表面上の
   取り組み等を完結に話した。

   逆に、彼からも、私の欲しい情報が入る。

 「情報」。

  今の自分を打破するには、今の組織内の情報では打破できない事が多い。
  業績が良ければ、その情報をそのまま拡大すればいいのだが、業績が悪け
  れば、組織内での情報では、大きな数値改善には至らない。

   「他企業の取り組み、他店舗の取り組みを学びたい。」

  もっと言うと、

   「あいつは、今何をやっているのか。どこを向いて、何を見ているのか?。」

  それが、情報だ。

   “この業績の中、何を見ているのか。どこに向かおうとしているのか?”

 より具体的な情報も必要だろう。
 しかし、私はそんな視点で、個人の持つ情報と動向を知りたいと思っている。

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2010年9月10日 (金)

ノーチラシ戦略

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


いよいよ競合店でも、EDLPの領域へ足を踏み入れていくという。

 直接私がぶつかる店舗ではないが、至近距離に競合店が出店する店舗で
 実験的にEDLP業態へ転換していくらしい。

 当面の一カ月程度は、業態転換の為の告知チラシを入れ、その後は、ノーチラ
 シで店舗運営をしていくという。

  “本気なのだろうか”

 思わず、疑ってしまうような内容だ。
 今まで、このような転換をして企業は多い。
 しかし、どこ一つとっても、継続したためしが無い。

 一度は試してみるものの、極端な集客の低迷に、チラシを復活してしまう。
 それだけ、チラシにかけるコストを価格に反映させて商売をしていこうとする
 動きや理論は理解できるが、事実お客様の行動は、その理論を通り越した
 先に走ってしまう。

  “ここまで客数が減少するのか?”

 そう驚嘆して、チラシを復活せざるを得ない状況に追い込まれるのだろう。

  もともと、スーパーマーケットとは、

   「ワンストップショッピング」を原則目的として、出現。
   「粗利ミックス」を前提として、ハイ&ローで集客戦略。
   「チェーンストア化」の為に短期集中型の人材育成。

  そのようなパッケージで成長し、内部強化をしてきた歴史がある。
  だから基本的に、そのパッケージでの組織化には強いものがある。

 しかし、

  EDLPを基本戦略とする、新パッケージには対応できない。
  対応出来ないというより、システムが確立できていない。

 だから、利益を創出していくビジネスモデルにならない。
 思考錯誤しながら、結局は、どの企業もこのモデル作りに失敗してきた。

  結局は、スーパーの延長では成功しないと言う事。

 それを、当然理解していながら、敢えてそこに切り込んでいくという判断。
 
  私は、それも含めて企業としての「挑戦」と受け止めている。
  だから、侮れない相手。

 組織の強さには、いろいろな要因がある。
  
  理念、方向性がブレず、組織員のDNAが受け継がれていく強さ。
  新しい分野に切り込んで、新発見があり、変化対応力のある強さ。

 そして、組織にはどちらの要素も大切であり、お互いにメリットデメリットがある。
 この企業は、新業態へ敢えて挑戦し、組織の幅を模索しようとしている。 

  新業態で成功しようが失敗しようが、それはどうでもいい事。
  挑戦し、何かを掴んで、今の強みに活かしていく事が、脅威である。




 
 

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2010年9月 9日 (木)

特売に頼らない商売

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


「チラシ」

 各企業の個性を出し、当企業への集客を企画して毎週投入される「チラシ」。
 いま、集客と売上は、このチラシに左右されているのが現状だ。

  “チラシが無くなったら、お客様はどのような来店のされ方をするのだろうか”

 更に、

  “チラシが無いと、日々の販売計画や売り込み等をどう計画を立てていくのか”

 最近、そう思い始めた。

  新聞を定期購入しない家庭、チラシをあまり見ない家庭が急増している。
  昔ながらに、チラシを手に開店から入店してくるのは、ある程度年配の方々
  のみ。

  夕方になると、そのような方々を姿を消し、特売品の購入というよりは、お買い
  得な企画品や、お惣菜中心の簡便商材、更には明日の朝食材料に値下げ品
  の購入がほとんど。

  この時間帯のお客様は、数量限定の日替わり特売はすでに諦め、逆に値下げ
  というお買い得感に魅力を感じているのかも知れない。

  強烈な数量限定の特売品ほど、午前中での効果は高いが午後からはダウン
  する。

  逆に、アイス半額等は、午後からも継続されて効果を発揮する。
  しかし、どちらも大きな集客の効果になり、日々の売上を左右するのは事実。

   “チラシが無くなったら、今の集客と売上は維持出来るのか”

 チラシの無い企業もある。

  都内のデパートの生鮮のテナントなど、ほとんどチラシは無い。
  「日々、常にお買い得品を用意し、単品量販があり、売場が変化する。」

  そこまでのMD力があれば、可能なのだろうが、デパートという別の目的に
  よる集客力(都内の駅前立地や駅中立地)のある店舗の食品売場の戦略
  とは、当然違ってくるのだろう。

   “しかし、チラシに頼らず、売上を伸ばしていきたい”

  これが究極の、我々スーパーの「あるべき姿」として、目指していきたい。
  「黙っていても、日々お客様が当店に日々の食材に価値を来期待して来店
  して頂ける。」

  そんな、お客様との信頼関係が出来るには、相当の日々のレベルと企画力
  と展開技術が必要なことは、容易に想像がつく。

  しかし、そんな時代が本当に来るのだろうか。
  
   いや、もっと言うと、そこまでの実力を身につけられるのか?。
 
  我々スーパーマーケットマンは、所詮はアマチュア軍団。
  プロフェッショナルの数段手前で現場を離れてしまう。

  だから、現場は常にアマチュア集団の群れから進歩をしない。
  そんなレベルで、チラシに頼らず商売など出来るのか?。

   そう考えると、“チラシに頼らず” を意識するのは、私が現役を続ける
   限りは、永遠に近づかないのではないだろうか。

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2010年9月 8日 (水)

幻の売場とは。

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ある方から言われた。

 「幻の売場って、なんでも売れるんですか?。」

  「なんでも、売れますよ。」

 「えっ、そんな魔法のような売場があるんですか。」

  「そこでは、今何を売っているんですか?。」

 「今は、黒の日にちなんで、黒豆を売っています。」

どんな死に筋の商品でも、魔法のように売れる売場と思っていたようだ。

 その売場では、今まで、

  「バジル&レモンカップ麺」「スイートポテト」「揖保の糸」「南高梅」等を仕掛けた。
  私にとっての、挑戦する売場である。

  売場と言っても、冷ケース自体は部門で計画して展開する売場であり、
  幻の売場は、そのサイドに非冷で展開する売場である。
   
  本来は、売場では無いのかも知れない。
  私が勝手に、売場にして、幻にしてしまったのかもしれない。

 もともとは、お客様をお惣菜方向へ向かわせる為に、敢えて単品を量販する
 売場として平台脇に商品を積み込んだのがきっかけだった。

 すると、他の売場よりも商品回転が高い事がわかってきた。
 
  “ここは、以外にお客様への提案が伝わるかも”

 そして、手始めに新商品として登場した「バジル&レモン」。朝のめざましテレビ
 で美味しそうに食べているキャスターを見て即決断。担当者が呆れてしまうほど
 の50ケースで積み込んだ。それが、予定以上のスピードで消化した。

 更に、「スィートポテト」も、春のお彼岸に向けてバイヤーが呆れるくらいの30ケ
 ース(15万)を積み込み、売れすぎて追加(更に30ケース)発注してしまうほど
 の売れ行きだった。

 そうして、夏へ向けて、担当者の意見を取り入れ、「揖保の糸」を100ケース
 発注したら、本部のスタッフが全て呆れていたという。
 バイヤーに原価交渉していただき、これも予定通りのお盆前には消化できた。

  このような過程が、お客様と私との信頼関係になっていったのだろう。

 “ここに来れば、なにかがある。お得な提案がある。黙って一つ買ってみるか”

 そんな認識を持って頂いているのだろうか。

  だから、ある方に返した、「なんでも売れますよ。」というのは、今現在の話で
  あって、当初からそんな魔法の売場では無かったのだ。

 それが、「売場を育てる」
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-1a4c.html
 と言う事なのだろう。

  今展開している「黒豆」も、1日平均70袋ぐらい売れている。
  当店の売れ数からすれば、異常値だ。
  10袋入り、100ケースだから、このペースだと15日で完売だ。
  予定通りの動き。

 ここでの販売計画数量を聞いて、まずほとんどの人が、呆れる。
 しかし、私なりには、売る自信があり、そしてその通りの動きをしてくれる。

  それは、上記過程を経過してきて言える、“お客様との信頼関係”そのものだ。

 この売場でのお客様の期待と、私の呆れるほどの販売計画。

  そして、そんな「異常値」を叩きだしている部門や単品ほど業績が良い。

 やはりそれは、単品の問題では無く、その単品を通してお客様に伝わり、
 その単品量販という考え方が他の単品の販売技術へも伝染していくのだろう。

  それを、「鮮魚」で「ベーカリー」でも伝染させなければ、と思っている。

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2010年9月 7日 (火)

鮮魚の構造的課題

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


鮮魚部門が構造的不振に陥ってから、久しい。

 なぜ、ここまで鮮魚が不振を極めているのか?。

 理由はたくさんあるのだろう。

  不漁による、魚価高。
  輸入魚の相場高。
  食べづらさからの、魚離れ。
  オープンキッチンによる、魚臭いへの敬遠。

 外部与件はいろいろあるだろう。
 しかし、我々販売者側の内部与件もたくさんあると思われる。

  刺身志向のあまり、塩干魚への取り組み不足。
  定番不動の考え方から、多段ケース内での売り込み不足。
  粗利重視からの、単品量販への取り組み不足。

 チェーンストア化が進むほど、鮮魚が弱くなっていくような気がしてならない。
 そして、鮮魚担当者の挑戦心が無くなっていくような気がしてならない。

  「在庫日数」「ロス増・廃棄増」「開店前品揃え」「夕方の品切れ」というチェーン
  ストアとしての課題が、同様に鮮魚にも突き刺さってくる。

 “売る意志を持って発注し、入荷したものを売り切る”

  そんな単純な商売の過程が、いつの間に、複雑な言葉と過程を経て
  過去に誰も無し得なかった理想へ向かおうとするのか?。

  そんな現実が、鮮魚という部門のダイナミズムを失わせているのではないか。

 今、一番挑戦しなければならない部門が、「鮮魚」ではないのか?。
 
  「今週は、何に挑戦する」。
  「この時期は、何が年間で一番出回り、消費するのか。」
  「明日の相場で、一番チャンスがある魚は何か。」
  「この相場なら、このお店でいくつ売れるのか。売ってやるのか。」

 そして、それをやり続ける。

  現場で、その事をやり続けて、売り切るまで試行錯誤する。
  それが、鮮魚という部門の仕事なのだ。

  そして、私が現場で「鮮魚チーフ」と呼ばれていた頃には、
  それ以上の仕事や思考を要求されることは無かった。

  だから、自らの仕組みを組み立て、在庫管理、ロス管理、粗利管理を自らの
  手順に従ってルール化し、数値をコントロールしていた。

  そうして、少し複雑に数値を分割して管理していくと、そこから見えてくることは、
  
   “すべては、一つに集約されている”

  何に、集約されているのか?。

   “売る意志を持って発注し、入荷したものを売り切る”

  最後は、この事に行き着くのだ。

  その事を簡便に実現する為に、より細かく細分化して具体的手法に分けた
  のが、「販売計画」「在庫管理」「開店品揃え」「夕方の品切れ」「売り切り」等
  の言葉と具体策なのだ。

  だから、ひとつひとつが別々に具現化していくものではない。
  人の体と一緒で、全ての器官は有機的にリンクしているのと同じだ。

  それを、どう理解させ、習得させ、現場で発揮させられるか?。

   “挑戦させること”

  そこに行き着くのである。

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2010年9月 6日 (月)

黒磯エリアMRⅵ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


黒磯エリアの「MD社」が改装オープンした。

 街中立地を利用して、生鮮のテナント群が元気で、更に価格破壊業態の
 「MD社」とのマッチィングで高い集客力を誇り、周囲への影響を与えてきた
 企業だが、開店1年で早くも業績不振(生鮮以外)に陥り、業績が悪いと、早々
 に「改装」に手を伸ばし、なんとか目先を変えて業績回復を図ろうとする手法
 らしい。

 5日間の休日を取り、生鮮以外の改装がメインで売場変更を実施し、目先を
 変えた。

  そして、私の第一印象は、

   “以前より、パワーダウンしたなぁ~”

  改装前の強烈な価格訴求感は少なくなり、食品エンドは普通のスーパーの
  ように、提案型のエンドとなり、見え見えの粗利ミックスを図ろうとする意図
  が見え見えだ。

  しかし、お客様は我々販売側よりも見えているようで、本当に安い商材だけ
  の買い回りに終始していた。

   “改装の本当の理由は何なのか?”

  そう思ってしまうほど、この休日というコストを使っての効果が見えない。
  見えるのは、売場をすっきりさせ、通路幅を取り、棚割とエンドを明確に
  区分けしたことぐらいだ。

  それは、わざわざ5日間も営業を休んで行う事でも無い。
  それ以前に、デイリー商品の品切れ対策を早急に施さないと、店舗への
  お客様の不信感は絶体に無くならない。

  特売商品だけのお店、その特売商品もあわよくば買えるレベルでは話に
  ならない。

 そして、生鮮もすっきりと通路幅を取り、異動しやすい幅を確保したが、かって
 の安さ感や豊富感は消えた。

  唯一度肝を抜かれたのは、入口付近で展開されていた果実の「藤稔」が
  398円で販売されていた事だ。
  多少枝枯れはあるものの、大粒の美味しそうな藤稔が398円とは。
  思わず、選別してその中でも一番大粒のものを購入してしまった
  青果は日別の量販品を日替わりで打ち出し続けているようで、この繰り返し
  でリピーター獲得を狙っているようだ。

  しかし、以前のMRで最強の精肉売場と思っていた「精肉」のテナントはトーン
  ダウンしたようだ。焼肉商材の品揃えが落ちて賑わい感が薄れたようだ。

   “今回の改装は、ズバリ『利益改善』か”

  そんな裏側が見えてきた。

そして、隣の「D社」。

 昨年のこの時期に、同様にMRした時に、「D社」のぶどう売場では、しっかり
 した良品の藤稔を最大のスペースで量販していたのを思い出す。

 しかし、今このぶどう売場には、意志が伝わってこない。
 
  “今、何を売りたいのか?。将来へ向けてどうしたいのか?”

 全ては、青果売場に表れていたと思われる。

最後に「Y社」。

 このエリアに出店して、地域のお客様の信頼は厚い。
 そして、この日はこの企業の一番量販する日でもあり、店内のどの売場も
 スキの無い売場造りを披露していた。

  “ここぞ、の売場造りは、相変わらず流石だなぁ~”

 入口の青果に圧倒される。
 担当者の妥協しない姿勢が伝わる「果実」「野菜」の商品群。
 特に、柱周りを有効に演出した陳列技術は参考になる。

 鮮魚も、以前の売場から進化し、魅せる売場と売る売場がバランス良く混在
 されており、買物が楽しくなるSKU作りと陳列技術、展開技術にスキが無い。

 精肉もステーキ割引に対応しての平台の展開。
 
  “この日のこの企業は、気合の入り方が違う”

 大型店の改装に伴い、戦う姿勢を打ち出す企業、諦めた企業が明暗を分けた。

PS
 黒磯エリアのMR写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/kuroisomrroku/



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2010年9月 5日 (日)

山形の暴れん坊

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ある企業の方が、当店に来店された。

 「山形の暴れん坊」と呼ばれる企業の方々だ。
 
 この企業の店舗に関しては、以前のブログ「山形MR」で記した。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-4bd5.html

 新店創設に当たり、栃木にもMR。
 その一環として、当店へも立ち寄ったと言う事だ。

  山形北部を中心に、着実に店舗数を伸ばし、確実にレベルを上げている
  企業であり、周囲には大手、リージョナル、地域の競合がたくさんある。

  私がMRした店舗は、すぐ隣には東北の雄「Y社」や、周囲には山形の老舗の
  「Y社」。更には、大手の「J社」が乱立している。

  そして、隣の「Y社」にも劣らぬ売場を誇って、戦っていた。
  あんな店舗が着実に店舗数を増やしていったら、脅威だろう。

 そして、伸びていく企業ほど、貪欲に他社や他人から学ぶもの。

  決して誇れた売場でお迎えしたわけでは無かったが、
  自分達には無い、他社の良さを見つけ吸収する能力は群を抜く。

 「学ぶ組織」。

  これこそ、トップや組織のリーダーの姿勢そのものだと思っている。
  そのDNAは、部下に受け継がれ、学ぶ組織になり、成長を続ける。

 そういう私も、いつしか「学ぶ姿勢」を失ってしまっていることに気づく。

  人は、成功体験を積んでいくと、その経験に溺れ、それに頼ってしまう。
  結果として、世の中が狭くなり、周囲に追いつかれてしまう。
  
 その悪循環を打破するには、「挑戦」を繰り返していくしかない。

  “今日、藤稔を50P売った。明日は100Pに挑戦しよう”
  “更に、明後日は200Pに挑戦するぞ”
  “それには、他社はどのように売っているのか、どんな工夫をしているのか”

  自分の営業実績を改善していく過程で、未知の世界へ突入していく。
  いや、未知の世界へ向かわなければ、「挑戦」とは言えない。
  自分では理解出来ない、自社では経験の無い世界へ向かう事が「挑戦」だ。

  その為には、情報を集めるしかない。
  その過程の中に、他社から学ぶといプロセスが生まれる。

  成功し、更に学んでいる人、企業とは、そんな循環を起こしているのだろう。

 “暴れん坊”

  既成の概念では理解しえない行動を起こしている企業。
  それは、挑戦し続け、成長し続けている企業であり、暴れん坊の称号なのだ。

 そんな彼らに、学ばれる。

  それは、恐ろしい事でもある。



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2010年9月 4日 (土)

売場を育てる

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人を育てる。

 企業として、人づくりは永遠の課題であるが。
 しかし、私は、人は自ら育つものだと思っている。
 それは、以前のブログでも何度か記した。

 ひとつひとつの仕事のノウハウは、マニュアル等に記してある。
 しかし、一番大切なハートは、自ら学ぶしかない。

  上司は、その環境造りときっかけを、どう、「場」造りをしていくかにかかってい
  る。

ならば、売場を育てる、とはどういうい事か?。

 売場は、自ら育つものではない。
 これは、人が意図的に育てるものだ。

 定番の定位置管理された売場は、もともとのレイアウトが固定化されている為、
 定位置を維持していく事で、お客様の買物動機を裏切らない事が、店舗として
 の育て方である。

 しかし、この定番売場とて、変化を付け、日々のお買い得品を展開するスペース
 を配置し継続していけば、そこが磁石となり、お客様を引き付ける場となれば、
 そこも店舗とお客様が共に育てていく場として、成長していく。

 更に、定番の売場から離れた「企画コーナー」や「特設コーナー」ともなると、そこ
 での展開しだいで、いかようにでも成長し進化し育っていくものである。

  いわゆる、「計算できる売場」として、定着してくる。

 今日は、ここでいくら売るのか?。
 週末は、ここでいくら売るのか?。
 ここでこの単品をいくら売るのか?。

  「いくつ売れる」レベルから、「いくつ売る」レベルへ、そして「いくつに挑戦」へ。

 人の、その意志の変化が、売場を育て、お客様の共感を呼び、結果を残す。
 店長が一つの売場を育てるレベルから、部門別毎に売場を育てれば、それだ
 けお店が成長する。

  更に、全従業員が一つの売場を育てれば、店舗は最強になる。

 以前のブログで、「商品を育てる」を記した。
 商品とは、本部商品部が品揃えを決定した(それ以前にメーカーが開発)した
 商品であり、育てると言う事は、これらのラインでの共同作業となる。

  しかし、売場を育てると言う事は、これは店舗で推進していくしかない。

 こればかりは本部で手助けできることではない。
 店舗が、どういう思想を持って、どの売場を、どう育てるか。

  考え方を持つか、持たないかで、大きな明暗が分かれる部分である。




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2010年9月 3日 (金)

組織力とは

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


「組織力」。

 よく言われる言葉。

 そして、往々にして、巨大企業に当てはめて、組織が細分化された状態を
 指しているような場合が多いと思われる。

  組織を細分化すれば、組織力が高まるのか?。

 当然、「NO」 だろう。

  「組織力が高い」とは、結果を出している組織に付随する称号なのだと思う。
 
 要は、結果を出す為に、組織が力の入れ所を選択し集中させ、その効果を上げ
 る力が高い、と言う事だ。

 そして、組織が巨大になればなるほど、組織運営上、細分化して「てこの原理」を
 運用して、巨大組織に刺激を与える事が重要となるから、細分化されていくのだ
 という時系列の話なのだと思う。

 私は、組織論上は(誰も書いていない私の流儀では)、組織はコンパクトな程、
 組織力を発揮すると思っている。

 意志決定から、伝達、理解、納得、行動、の一連の流れの中で、伝達過程が省
 かれればそれだけ、ダイレクトに伝わるのは自明の理だからだ。

 しかしそれは、理解・納得・行動者がそれ相応の力を有し、意志決定の内容を、
 自力で達成できる力を有している事が前提だ。

  それは、意志決定者と実行者の実力の差が少ないという前提でもある。

 しかし、チェーンストア化が進み、店舗数が増せば増すほど、トップと現場との
 実力に開きが大きく発生していくという事実。

 だから、巨大組織ほど、てこの原理を活用した楔を、組織の中に有効に仕組み
 化していく事も必要なのだ。

  結果として、組織力とは、「継続して有効な力を発揮し、結果を出せる力」
  なのだと思う。

 維持継続している企業や店舗もたくさんある。
 しかし、結果が出ていない。

 また、瞬間的な売上を記録出来る店舗もある。
 しかし、継続していけない。

  結果に対して仮説検証する力と、そこから意志決定し行動する力。
  それが確実に歯車を回し、現場に届いて現場が行動を継続する力。

 その為に、現状の組織に、何が不足しているのか?。
 下期を迎え、もう一度組織運営に対して基礎を固めていく時期が来ている。


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2010年9月 2日 (木)

卒業証書Ⅲ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


「卒業証書」。

 私のお店から異動していく部下への、店舗からの贈り物。
 それは、異動者を送り出す私の流儀でもあった。

 新たな店舗で異動して、半年間、その流儀は封印していた。
 それは、まだその儀式を行うだけの信頼関係が持てていなかったから。

  卒業証書。

 私のお店を卒業し、店舗異動する事に対しての、証書。
 しかし、メインは、そこに寄せられる「手書きのメッセージ」。
 それがいつしか、思い出になるような皆の寄せ書きになり、
 メモリアルな写真や似顔絵等も織り交ぜられた「芸術」に仕上がる。

  そこまで仕上がる「物」になるには、その意味や主旨と参加意識など、
  店舗がひとつになれるチーム意識が不可欠だ。

 今回、3名の店舗異動者や退職者が発生する。

  “そろそろ、卒業証書を取り入れるか?”

 辞令発表から間もなく、私は「卒業証書」用の用紙を購入し、
 主旨を説明して、各部門の代表者に渡した。

 以前の店舗で経験のある部下も多く、浸透はしやすいが、問題はパートさんだ。
 その主旨に賛同して、いっしょに卒業証書の授与式を共有してくれるだろうか。

  3人の卒業証書授与式に要する時間は、15分。

 たかが15分だが、店舗従業員全員を集めて15分の時間を取るということに
 は、多大なコストを要する。

  どのタイミングで、その時間を取るか。

 どうせやるなら、初回は派手にパートさんにもメモリアルな形で進行したい。

  “全体棚卸後に、店舗全員でやるか”

 仕上がった「卒業証書」も上々で、レジ部門などは「流石女性の感度」を感じさ
 せるかわいらしさだ。

 それを、個人個人に別個に渡したのであれば、本人はそれなりに嬉しいだろう
 が、その瞬間にその個人の感動で終始してしまう。

  感動を個人で終始させるのか、全員で共有し最高の感動を引き出すのか。

 私は、それもリーダーの仕事だと思っている。

 皆の協力と段取りの良さで、予定時間より早めに終了した「棚卸」の後に、
 私は店内放送で、全員がレジ前に就業するようにアナウンスした。

  “凄い人数だなぁ~”

 普段の朝礼では、朝の時間帯の従業員だけの参加になるが、
 今回は、本当に全従業員に近い人員の参加となる為、普段の朝礼の
 ほぼ倍の人数が一堂に会した。

 そんな中で、私は今回の人事異動であり退職者を紹介し、卒業証書を授与し、
 一人一人の挨拶を頂いた。

 笑いあり、涙あり、でその後も店舗異動者や退職者を中心に、対象部門のメン
 バーは最後の別れを惜しんでいた。

 私は、いつも悩む。

  “皆を集めて、この時間を使う事が、本当にいい事なのか?”

 しかし、いつも後で想う。

  “やっぱり、やって良かった”

 必ずその後に、組織強化が図られたという感覚が強まる。
 そうして、私と言う人間が、従業員に少しずつ理解されていくのだろうと思う。

続きを読む "卒業証書Ⅲ"

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2010年9月 1日 (水)

お盆後の動向

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


いよいよ、今日から9月。

 更に、下期という区切りの月でもあり、新たな予算のスタートでもある。
 そして、下期という期間は、私にとっては「正念場」の月でもある。

  それは、昨年対比で比較出来ると言う事だ。

 自分のマネジメントを通して、自分の実力が数値で表現されると言う事。
 
  数値は嘘をつかない。

 我々は、この数値に栄誉を授かり、又は完膚なきまでに叩きのめされるのだ。

  さて、9月からは「苦」となるか、「楽」となるか。
  
 手ごたえは、ある。
 なんとか、昨年を上回れると読める部門が2~3部門現われてきた。

  その勢いで、店計をどこまで伸ばせるか?。

 更には、下期の予算も絡んでくる。
 昨年実績クリアを当然として、更に高い壁としての「予算」。
 その「予算」をクリアして初めて、栄誉を授けられるのだ。

  おそらく、9月~10月の数値は、お盆でのお客様の評価がそのまま継続され
  るだろう。

  そして、年末を占う11月を迎える。
  この月の商売が、ダイレクトに12月商戦と年末商戦に響いてくる。

 あっという間の、年末商戦への道である。
 
  まずは、9月の彼岸と十五夜だ。

 この商戦は、完全に「和」の暮らし。
 春彼岸やお盆での過去の展開が、ここでの数値がダイレクトに直結するだろう。
 そして、ここでの「手」の打ち様も、見えてきた。

  この手のイベントでは、思い切って、わかりやすい場所でダイナミックに。

 過去の展開の反省から、捕まえた私なりの商売の手法は見えている。
 
  2月からお盆までの各月のイベントには、必ず今後のイベント対応の鍵が
  潜んでいる。

  どれだけ、過去のイベントから学んだかで、年末までの週別対応が
  見えてくるものだ。

  そして、その下期の集大成が、年末なのだ。

  だから、お盆後とは、ある程度見えてきたレールに杭を打っていき、
  年末という集大成に向かって、確固たる地位を、お客様と約束する
  時間なのだろう。

 焦らず、怖がらず、自信を持って、向かっていきたい。



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