« 日本人の季節感 | トップページ | ステージを変える »

2010年8月13日 (金)

波及効果

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


「果実」への取り組みを始めてから約3カ月。

 当初は、自店だけの取り組みだった。
 

 嗜好性の強い「果実」。
 しかし、近年、免疫効果や美肌効果、更には血液サラサラ効果もあって、その
 効能が見直され、更には、旬の短さや鮮度落ちの早さから、なかなか単品量販
 に踏み切れず、店舗間での強弱の大きい商品群として、この部門に入り込んで
 お客様の支持を得られれば、商圏の広がり、集客の高まり、そしてお店全体へ
 の波及効果があるという「仮説」を立て、取り組んできた。

 当然、「仮説」を立てた訳だから、「検証」をし、更なる「仮説」へ進化しなければ
 ならない。

  嗜好性が高いと言う事は、仕掛けた分の跳ね返り(売上)も高く、単品で全社
  一位も可能だと言う事。
  当然、果実の売上拡大=青果の売上拡大 の図式へ発展する。
  果実の日販で約5万のアップは大きい。

 更には、果実の売上拡大は、生産性向上へも結び付く。

  「野菜」は、点数拡大=品だし補充頻度アップ=生産性停滞 の図式だが、
  「果実」は、点数拡大=単価アップ=売上拡大=生産性向上 の図式へ移行。

  果実の売上拡大は、生産性向上という副産物もついてきた。

 それでは、その事で商圏が広がり、店全体のへの波及効果はあったのか?。

  「微妙だ。」

 確かに、店全体の日販は拡大しているが、本当に、この「仮説」が影響している
 のか?。そう突っ込まれると、微妙だ。

 はやり、店舗レベルの売上を左右させるには、一つや二つの「仮説」で簡単に
 影響するものではない。
 ただ、果実の日販5万アップが店舗日販アップに貢献しているのは確かだ。

  しかし、一店舗とは、あるカテゴリーが改善、進化することで命運を左右され
  るものではない。

  やはり、お客様はスーパーマーケットで「ワンストップショッピング」を完結させ
  て食事の調達をするわけだから、それ以外の要因も相当大きいと見るべき。

 今後、私のお店では、その事をどう波及させて、店舗レベルでの集客力に結び
 付けていくかが、課題となる。

  更に、私の波及効果作りは、他店舗へ向かっている。

 この事例を基に、同様の考え方のフォーマットを波及させること。

  「果実」を通して「青果」の売上アップ。
  「青果」の売上アップから、生産性の向上。
  その事で、店舗レベルでのロイヤリティーの向上・商圏拡大。
  店舗での客数増=売上拡大

 そんなステップを、他店舗へ波及させること。

  その為に、週別取り組み単品を、販売情報として他店舗と共有することから
  始めた。

  バイヤーとの情報共有は、以前以上に密になり、週末へ向けての共有は
  より密度を高めなければ、全員へは伝わらない。

  更に、それらを集約しての、販売情報も同様だ。
  そして、今後は、週毎の数値結果から再検証していく運びだ。

 企業の取り組みとして、どう進化していくのかが、楽しみである。


|

« 日本人の季節感 | トップページ | ステージを変える »

リーダーシップ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 波及効果:

« 日本人の季節感 | トップページ | ステージを変える »