「育てる」のか「活かす」のか
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
よく、「部下を育てろ」と言われる。
しかし私は
“部下は、勝手に育つもの”
と思っている。
“人は、自ら、育つもの”
以前のブログでも記した。
「自育の条件」
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-9e47.html
「自育のプロセス」
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-57e4.html
人は、自ら育つという “自育” するものだが、それには、きっかけが必要だ。
「自ら育とう」、と自らが自らに意識する、きっかけ。
それは、組織の中で、自分が「活かされている」 という意識(認識)だろう。
「自分は、上司(店長)から、認められ、組織内で活かされている。」
だから、人間は、どんなつらい事でも、前を向いていばらの道を進んでいける。
日本人なら、尚更の事だ。
上司として、「部下を育てよう」、と意識すればするほど、
部下の欠点ばかりが見えてくる。
それは、上司と部下の関係だけでは無い。
自分には見えない欠点が、他人からすれば、すぐに見えるもの。
そして、それを矯正しようとすることが、
「教育」だと思いこんでい上司が多い事が問題なのだ。
その企業のマニュアルや原理原則は、入社1年で徹底して躾(しつ)ける。
それを土台として、自ら育とうとする、自育のプロセスとは、活かされるという
認識を、その組織の中で、どれだけ自ら持っているか、と言う事だ。
私は、入社2年目までの新入社員は別にして、それ以降の部下は、
どう「育てるか」、とする認識よりも、
この場(店舗)で、どう「活かすか」、といつも考えている。
だから、部下の「強み」を、まず大切にする。
「守り」に強いのか、「攻め」に強いのか、「管理」に強いのか、「販売」向きか。
そして、「振り子」の話をする。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_e34f.html
「情」のマネジメントも、「知」のマネジメントも、
まずは、大きく振らない限りは、パワーは出ない。
そして、そのパワーを利用して、自分に足りない部分を見つめる事。
そのためにも、まずは、自分の強みに大きく振り子を振る事。
そして、大きく振った振り子を、反対側に大きく振る努力をする事。
最後は、その振幅を継続しながら、振り幅を大きくしていく事。
そうやって、人は成長し、バランス良く、尚且つダイナミックに幅のある
人間として、魅力を増していくものだ。
「部下の強みを活かす」
人間が一番伸び伸びと、人間らしく成長していくきっかけではないか。
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