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2010年8月 4日 (水)

「育てる」のか「活かす」のか

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


よく、「部下を育てろ」と言われる。

 しかし私は 
 
  “部下は、勝手に育つもの” 

    と思っている。

  “人は、自ら、育つもの”

    以前のブログでも記した。
         
   「自育の条件」
    http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-9e47.html
   「自育のプロセス」
    http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-57e4.html

 人は、自ら育つという “自育” するものだが、それには、きっかけが必要だ。
 「自ら育とう」、と自らが自らに意識する、きっかけ。

 それは、組織の中で、自分が「活かされている」 という意識(認識)だろう。
  
  「自分は、上司(店長)から、認められ、組織内で活かされている。」

 だから、人間は、どんなつらい事でも、前を向いていばらの道を進んでいける。

  日本人なら、尚更の事だ。

 上司として、「部下を育てよう」、と意識すればするほど、
 部下の欠点ばかりが見えてくる。

 それは、上司と部下の関係だけでは無い。
 自分には見えない欠点が、他人からすれば、すぐに見えるもの。

  そして、それを矯正しようとすることが、
  「教育」だと思いこんでい上司が多い事が問題なのだ。

 その企業のマニュアルや原理原則は、入社1年で徹底して躾(しつ)ける。
 それを土台として、自ら育とうとする、自育のプロセスとは、活かされるという
 認識を、その組織の中で、どれだけ自ら持っているか、と言う事だ。

  私は、入社2年目までの新入社員は別にして、それ以降の部下は、

   どう「育てるか」、とする認識よりも、
   この場(店舗)で、どう「活かすか」、といつも考えている。

 だから、部下の「強み」を、まず大切にする。

  「守り」に強いのか、「攻め」に強いのか、「管理」に強いのか、「販売」向きか。

 そして、「振り子」の話をする。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_e34f.html

  「情」のマネジメントも、「知」のマネジメントも、
  まずは、大きく振らない限りは、パワーは出ない。
  そして、そのパワーを利用して、自分に足りない部分を見つめる事。

 そのためにも、まずは、自分の強みに大きく振り子を振る事。

 そして、大きく振った振り子を、反対側に大きく振る努力をする事。
 最後は、その振幅を継続しながら、振り幅を大きくしていく事。

 そうやって、人は成長し、バランス良く、尚且つダイナミックに幅のある
 人間として、魅力を増していくものだ。

  「部下の強みを活かす」

 人間が一番伸び伸びと、人間らしく成長していくきっかけではないか。



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