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2010年8月21日 (土)

アルバイトを叱るⅡ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


以前のブログで、「アルバイトを叱る」を記した。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-09b4.html

 そして、アルバイトの採用が地域貢献をも内胞することも記した。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-d78a.html

 そして、先日、高校一年生のアルバイトを叱った。

  理由は、男性の少し酔ったお客様に絡まれ、注意を受けた事だ。

  まず、男性客が、そのアルバイトの不備に文句を言いに、サービスカウンター
  来た。

   アルバイトの態度が良く無い、と言う。
   そして、「ものを頼んだら、『俺には関係ねぇ~!』と言った。」、と言う。

   “いくらなんでも、そこまでは言わねぇ~だろ~”
  
  とは思ったが、このアルバイトは、普段の態度も、あまり愛想が良い方では
  なく、レジもその態度に嘆いていた。

  しかし、これは本人の故意ではなく、悪気があるわけではない。
  それは、レジもわかってはいた。

  私は、アルバイトを呼んで、問いただした。

   「お前に、男性のお客様からクレームが入ったが、わかるか?。」

    「はい、ポイントカードの件でお客様に聞かれたので、『私ではよくわかり
    ませんので、サービスカウンターで聞いてください』と返事しました。」

   「その返答で正しい。間違ってはいない。但しお客様に態度が悪いと思わ
   れているのも事実だ。それはお前の日頃の接客態度にスキがあるからだ。
   スキの無いレジには、少しぐらいヘマをやっても許していただける愛橋があ
   る。お前のお客様に対する態度には、いつも笑顔が無い。そこが問題だ。」

  彼は、私の目を見ながら真剣に聞いていた。
  この子は、採用の動機に、片親(母親)だけの存在で、その親に面倒をかけ
  ずに高校生活を送りたい、との想いがあり、アルバイトで生活費の応援をし
  ようと思っての入社だった。

  わたしは、仕事をする上で、「動機」は何ものにも勝ると思っている。
  その「動機」や「目的」が強ければ強い程、内面的に強くなれるものだ。
  彼の話を聞いていて、私は、いろいろな意味で彼を信じた。

   「これからも、いろいろな状況の中でお前の接客態度に対して、お客様や
   従業員から改善の要求があると思うが、それに対してお前はこの会社で
   やっていけるのか?。」

  彼は、悩んだ表情で、返答が無かった。

   「俺は、お前が悪いとか出来ないから、仕事を辞めてくれと言っているのでは
   無いぞ。親に負担をかけさせたくないというお前の仕事を始める動機は立派
   だ。だから私はお前を採用したのだ。だから私はお前に頑張ってほしいと思
   っている。だからお前もそれに応えてほしい。そして頑張るという“覚悟”を聞
   きたいのだ。」

  高校一年生に話す内容としては、相当重い。
  しかし、敢えて私は、彼に問うた。
  仕事で頑張る、とはそう言う事だからだ。
  高校生とは言え、これが社会のルールなのだ。
  学校生活では絶対に教えてくれない、社会の原理原則なのだ。

  そして、彼は、私の目を見て言った(入社時に、相手の目を見て話すように
  言ってあったのを、彼は忠実に守っていた)。

   「頑張ります!。」

    「良し!。」

    「お前だって、嬉しい時や笑いたい時があるだろう!。」
 
  彼は、それを聞いて、少し笑いかけた。

    「そうだ!。そんな笑顔が出せるんだと。その笑顔でにこにこしていれば
    少しぐらいののヘマは許してもらえるんだ。分かったな。」

  彼は、笑いながら、「わかりました。」 と答えた。

   “こいつを育てる”

 また、この日は、このアルバイトと友人の高校一年生のバイトの両親が私に
 挨拶してきた。

 私が売場で部下と話をしていると、小さな子供を抱いた母親が私に頭を下げた。

  「どうも、○○の母です。」

  前出の彼よりも若干速く入社した高校一年生の男子アルバイトの両親が、私
  の目の前に立っていた。

   父親らしき男性は、髭ずらで一見私より老けているなぁ~と思ってしまった。

   「いつもお世話になっています。」

    「いえこちらこそ。彼も入社当時は緊張感もあって表情が硬かったようです
    が、最近は笑顔が出るようになりましたよ。」

   それを聞いて、父親がニコニコしながら言った。

    「ええ、いま見てきましたが、だいぶ頑張っているようで、安心しました。」

   高校一年の息子が、お客様相手に礼儀正しくお辞儀をして仕事をしている姿。
   これを見て、泣けない父親はいないだろう。

  仕事で身に付けた社会のルールは、家庭でも自然に出てしまう。

   “息子、娘が、変わった”

  そんな家庭の一場面に、貢献したいとも、思っている。

 

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コメント

履歴書の添え状さん、コメントありがとうございます。
いつもありがとうございます。

投稿: てっちゃん | 2010年8月25日 (水) 10時55分

いつも楽しく観ております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。

投稿: 履歴書の添え状 | 2010年8月25日 (水) 09時38分

通りすがりさん、スーパー大好きママさん、コメントありがとうございます。
おしっこ、ちびってたかも。
その彼に、今日は「青果」の仕事を命じました。彼は本来「青果」希望で入社したのです。レジの人員不足でレジ打ちさせていたのですが、今日は余剰が出て、希望の青果で仕事をさせてみました。
「今日は、これからの時間、青果で仕事をしてもらう。ちょっと来い。」
彼は、一瞬、本当に嬉しそうな顔をして、
 「あっ、はい!。」と返事。
「そんなに嬉しいか?。やっぱり青果が良いか?。」
 「はい、そのつもりでした。」
「そうか。今日は青果でがんばってみぃ。」
 「はい、わかりました。」
やりたくない部門から始めさせる。
異論はあろうが、これも私の流儀です。

投稿: てっちゃん | 2010年8月22日 (日) 22時38分

そうですね、通りすがりさんのおっしゃる通り心に響いていますね。
きっと忘れないと思います。
叱られたことも、ほめられたことも。

だけど、額にピキピキのある店長にしかられてさぞかし怖かったでしょーね(笑)

投稿: スーパー大好きママ | 2010年8月22日 (日) 22時11分

てっちゃん先生、お仕事お疲れ様です!

自分の身を案じてかけてもらった言葉は誰だって心に響くものですよね?

また、そういう人に出会えるのも幸せですね!

投稿: 通りすがり | 2010年8月22日 (日) 15時05分

スーパー大好きママさん、コメントありがとうございます。
喜んで、いつでも引き受けますよ(笑)。
徹底して鍛えて、戻します(戻らないかも)。
今日は、別の大学生のアルバイトを褒めました。夜間のアルバイトなのですが、店内を走って仕事をしてくれています(閉店後)。
「お前は、将来何になりたい?。」
 「はい、福祉関係の仕事に就きたいです。」
「いや、お前は絶対にスーパーの仕事が合っていると思うよ。」
彼は、本当に嬉しそうに返した。
 「そうでしょうか。ありがとうございます。」
「俺は、お前が走って仕事をしている姿を見て、そう思った。忘れてくれて良いけど、頭の片隅に入れておいれくれ。」
 「わかりました。ありがとうございます。」
アルバイトと言えども、走って仕事をしてくれるんですよ。嬉しいじゃありませんか。

投稿: てっちゃん | 2010年8月22日 (日) 00時12分

てっちゃん店長へ
息子を育ててくださってありがとうございます。
アルバイト君のお母さんに代ってお礼を言います。
なんだかじわっときてしまいました。
うちの息子もそうなのですが、ゆるーい世代なので心配しています。
経験と導いてくれる大人が必要なんだと思います。
うちの息子もお願いしたいところです。
遠すぎるのが残念!

投稿: スーパー大好きママ | 2010年8月21日 (土) 18時48分

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