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2010年8月11日 (水)

今読んでる「本」Ⅵ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


最近読む本は、大当たりだ。

 前回も、船井幸雄氏の本を読んで感じた。
 そして、今回も同様に、今現在の自分の心境と行動を支えてくれる一冊だ。

  「戦う組織」の作り方   渡邉 美樹 著   (PHPビジネス新書)

 本屋で何気なく「表題」が気に入り手にした本だった。

  「戦う組織」という表題が気になった。

 店長として、競合店と戦う「お店」を組織することは、理想であり現実でもある。

  ~ どうすれば、戦う組織として鍛え上げられるか ~ 

 店長だけでなく、全てのスーパーマーケットに従事する人間の命題だ。

  サブタイトルが、「リーダーの覚悟が、人と会社をここまで強くする!」。

 著者はご存知の方も多いと思うが、ワタミという居酒屋チェーンを経営し、最近
 では、介護サービスをも手掛ける経営者だ。

 そして、その彼が2009年の6月を以って、社長を退任し、会長となる。
 それも一つのきっかけとして、今までの経験をもとに、戦う組織の在り方をまとめ
 たのは、この本だと思われる。

  そしてこの本は、私が「組織とは」、「組織の在り方とは」の命題を追い求めてき
  た中での、一つの結論をまとめてくれている。

  それは、従来からもこのブログで記してきた内容なのだが、

   ・人は、自ら育つもの。
   ・自分を越える部下を育てる。
   ・リーダーが、最前線で戦う姿勢を示すこと。
   ・常に挑戦し続け、改革し続ける姿勢を持つ。
   ・リーダーは、部下の人生を背負う覚悟を持つこと。

  そのような内容が、この本全般に流れており、集約されている。

  だから読んでいて、書いてあることが本当に、ストンストンと「腑」に落ちていく。
  そして、私の頭が整理されていくのが、心地よかった。

 どんな企業の経営者でも、その人の代で築き成長させた創業者は皆、現場から
 這い上がってくる。

 だから、組織の原点である「個人」への憧憬がことさら強いものだ。
 初めは、一人二人から築き上げた組織だから、組織が拡大しても、常に仕事
 仲間としての「相手」に対する思いやりが基本にある。

  そして、この本の終わりに(エピローグ)に記されている内容が良い。

  「人は、経営資源などでは、無い。」

  「経営資源とは、ヒト、モノ、カネ、情報と言われるが、ヒト以外は経営資源とし
  買ったり、売ったり、捨てたり、拾ったりするが、人は経営資源などではなく、
  人は会社そのものである。だから、売ったり捨てたり出来るものではない。」

  「降格人事や減給もあるが、それは人を見限る事では無い。それでも可能性
  を信じ、適材適所で活き活きと能力が発揮できるチャンスを与え続ける場な
  のだ。」

 そんな覚悟、部下の人生を背負う覚悟がなければ、「戦う組織」など作れるはず
 も無いのだろう。


興味のある方は、こちからかどうぞ。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569770363/tetu0358-22


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コメント

けんたさん、コメントありがとうございます。
本当に、心を揺さぶられる内容ですよ。
特に、人として企業人としての心の在り方に決定打を打ちこんでくれるような部分がたくさんありました。是非どうぞ。

投稿: てっちゃん | 2010年8月17日 (火) 08時50分

こんばんわ

お盆でさぼっておりました

とても気になったので
さっそく購入して読んでみます
今悩んでいることにピッタリなのかも
知れません

投稿: けんた | 2010年8月16日 (月) 22時09分

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