さんまみりん干を売り込む
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日の特売。
「生さんま 98円」。
“えっ、えっ、えぇっ~~”
私は、即、バイヤーに電話した。
「いい加減、出てくると思ったんですがねぇ~。」
「ところで、有るのか?。」
「いいえ、各店に1~2ケースの送り込みになります。」
「それがわかっているんだったら、明後日の為に明日からお詫びPOPだけは
取り付けなければなるまい?。」
「そうですね。POP手配して、ファックスで全店に流しますよ。」
これが、約一週間前の事。
そして、生さんまに代わる「解凍さんま」等をチェックしたが、それも在庫切れ。
“しょうがあるめぇ~、さんまみりん干でも、売るか?”
生さんまは無くても、この時期の日本人の体内には、さんまの脂を摂りたいという
欲求が、体に刷り込まれているものだ。
「さんまみりん干」
なぜか、競合店で買物していて、夕方にカットプライス(大幅見切り価格)で販売
していたものを購入し食してみたが、これが美味くてご飯をお替わりした。
“考えてみれば、さんまの骨を気にせず、丸ごと食べられ、こんなに美味しい
魚の加工品は、以外に少ないな”
別に、さんまのシーズンだから売り込むべき商品でも無い事に気づいた。
それを、バイヤーに話したら、
「さんまみりん干は、今のところ切れるようは話は聞いていませんよ。」
「いや、切れるんだったら、買い占めてもらいたいと思ってね。」
「何か変化があったら、即電話しますよ。」
その数日後の店長会の後。
バイヤーが私の姿を探す「目線」に、なにやら嫌な予感を感じた。
「てっちゃん、さんまみりん干も危ないです。切れそうです。」
「電話で大量に発注すると、それで、ジ・エンド。だから、日々10ケースづつ
発注して、買いだめしておいてください。」
「ト・ホ・ホ・・・。」
さんま加工品の争奪戦は、ますます続きそうである。
よって、「さんまみりん干」を売り込む計画は、いまだ実現されておりません。
「ト・ホ・ホ・・・。」
PS
そんなこんなの後、いつの間にやら、生さんまの相場が下落し、99円にて販売
出来るレベルになってきた。
さんまみりん干しは、確保するほどの希少価値も無くなり、生さんまがひと段落
つくまで、封印です。残念。
更に、「ト・ホ・ホ・・・。」 状態に迷い込んでます。
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コメント
ふるたさん、コメントありがとうございます。
さんまみりん干は、骨を気にせず食べれるのが魅力ですね。今後ブレークしそうな簡便性と健康志向を兼ね備えた食材だと信じていますが、結局はさんまが原材料ですから、さんまが不漁であれば同じ事。神に祈るのみです。
投稿: てっちゃん | 2010年8月29日 (日) 23時18分
こんばんは・・・・
当店のサンマみりんは、絶品ですよ(笑)
よく食べてます。
1枚が、105円ですから、家計も大助かりです。
もともと、僕の地域は、干物とかみりん干しの業者も多くて、味のレベルは、かなりのものだと思います。
よく食べてますよ。
しかし、今年のさんまの漁をみていても、来年からは、まるっきり変わってしまいそうですね。
投稿: ふるた | 2010年8月29日 (日) 17時40分