チェーンストアの個店経営Ⅱ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日は、「チェーンストアの個店経営Ⅰ」を記した。
そして、今日は、そのⅡ。
と言う事は、昨日の続き。
「個店経営」という概念も広い。
一店舗一店舗存在すれば、それは個店経営だという理論もある。
チェーンストア理論を極めれば、個店経営などあり得ない、とう理論もある。
昨日記した、「Y社」では、店舗の全従業員が経営(発注等)に参画して、商売の
楽しさを追求することが「個店経営」だとして捉えていた。
「個店経営」。
個人によっても、個店経営に対する認識は一様ではない。
それは、個店経営という概念が企業で一つになっていないからだろう。
しかし、チェーンストアの個店経営という相反する言葉が並んでしまうと、
その相反する言葉をどう組み合わせ、どうわかりやすくまとめるかで
ピンからキリまで(そう感じてしまう)の、「個店経営」が語られることになる。
いろいろな「個店経営」が語られ、議論され、実践されることは、
悪いことではないのかもしれない。
私は、個店の店長とは、基本的に「社長」であると思っている。
しかし、チェーンストアとして物理的な問題から、役割として店長が存在する。
要は、店長とは、社長の命を受けて、役割として店舗経営を委託される者だ。
だから、店舗の経営者なのだ。
店舗を代表する者。
本来の店長である社長の命を受けて、店舗運営上の予算を、社長との約束
から責任を受け、自らの役割の中で、数値達成責任を委託され、執行する者。
それが、店長だ。
店長とは、究極的には、社長との約束を履行する事が最終目的。
数値達成、予算達成を社長から期待された存在であり、期待にそぐわなけれ
ば、職位を剥奪されることも覚悟して、日々の店舗経営を執行していく存在。
数値面、営業面での業績に対して、責任を負う存在。
その為に、店長とは、あらゆる「武器」を駆使して、業績達成を図る。
武器。
それは、商品であり、サービスであり、施設であり、それらを統括する人材。
その武器の使い方、メンテの仕方を本部が「作」として、提案する。
その武器を以って、地域のお客様の豊かな生活を支援し満足を得ることが
その店舗の店長の使命。
店長の使命とは、
一年365日、ジャスト・イン・タイム・な豊かな生活を実現していただく為に、
店舗のマーチャンダイジングを提案していく存在。
従来のチェーンストア理論からの、「商品」は本部、「運営」は店舗、という
明確な役割を以って、店長がただただ運営の管理に徹していては、上記の
店長の使命など、とうてい実現出来ない。
マーチャンダイジングの一番の柱は、当然「商品」だ。
だから、全ての商品情報であり、MDに関わる全ての情報は、店舗の店長
に集まらなければならない。
それには、現状の組織も仕組みも考え方も含めて、変わらなければならない。
チェーンストア理論の、商品と運営の役割分割を改めて、店舗のマーチャン
ダイジングを、店長を軸にした組織運営に変えていかなければならない。
そして、店舗のマーチャンダイジングを、あらゆる武器を駆使して、一年365日
お客様にジャスト・イン・タイムに提案できる素地が整った時に初めて、私は、
個店経営へ進んでいけるのだと思っている。
その為に、私は、今年一年をかけて、52週のマーチャンダイジングを学んでいる
のである。
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