羽生エリアMR
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
以前、一度だけ羽生エリアの「J社」をMRしたが、今回はエリアの競合店も含め
てのMRをした。
新規幹線道路に、巨大ショッピングモールを建設して久しい。
一度訪問した時は、生鮮が相当強化され、より専門的な売場を作っていると
感じていたが、最近の動向はどうか?。「J社」の生鮮の技術力を見たかった。
早速「J社」。
まずはじめに生鮮を見て、少しがっかりした。
水曜という落ち込む曜日ではあるが、青果・鮮魚へ続くゴールデンラインに迫力
が無い。
青果の季節感や賑わい感は無い。あるのは安さ感と貧弱感。
全て昨日の残り物?、のような品揃え。
“この巨体な建物が泣くぞ!”
鮮魚はそれでもがんばって、対面販売のおばさん(失礼)が活きのいい掛け声
でお客様にハッパをかけていたが、鮮魚の品揃えとして、あまりにも価格に走っ
た品揃えが目立ち、生や加工も含めた「味」「品質」を満たした品揃えが無い。
天然いなだの切身も安くていいが、養殖の美味しいぶりが無い。
まぐろも冷凍のびんちょうもいいが、大鉢や中とろが無い。
価格だけの安さ感の演出に登場する商品群ばかりだ。
これだけの巨体を有しながら、この生鮮の貧弱さ。
だからなおさら、火曜の安さに集中し、週末のモールに集中する。
そして、平日はどんどん品揃えが蝕まれていく。
“あぁ~、こうやって、足腰が弱って、いずれ倒れていくのだなぁ~”
そう、思わざるを得なかった。
次に「Y社」。
このエリアの市街地に位置し、安定したお客様を取り込んでいると思われる。
この店舗も古いが、このエリアにあってはバランスの良い配置レイアウトだ。
しかし、この店舗も競合の少なさから、売場の緊張感は薄い。
惣菜、寿司、ベーカリーの賑わいは流石だが、そこに至るまでの青果・鮮魚
での充実感は乏しい。
この企業には珍しく、全体的な底上げを迫られている店舗だろう。
最後に「B社」。
この企業をMRするのは、初めてだ。
そして、期待感もあった。
駐車台数も300台ほどと多く、前出の「Y社」と線路を挟んで反対側の立地も
あり、集客は安定していると思われるが、この企業の考え方が見えてこない。
青果の「果実」平台とプロパー展開、「野菜」平台とプロパー展開の関係が
連動せず、非常に買いづらいレイアウトである。
また、鮮魚とデイリーの平台関係も、連動性が無く、買いづらい位置関係だ。
これで良しとしているのであれば、データ上の効率を最優先させると言う事に
割り切っているのだろう。
しかし、お客様は数値では測れない買物の楽しさも楽しんでいるものだ。
その数値には表れない楽しさ感を引き出し、競争に勝ち抜いていくことが
店舗に求められるものだが、やはい立地上の競合の少なさから、安心して
利益を追求しようとする姿勢が見え隠れしている。
このエリアには、少し刺激がほしいかな。
そんな印象で、この3店舗を見てきた。
羽生エリアのMR写真を載せました。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/hanyuumr/
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