エリアとしての吸引力
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
我々の周りを取り巻く環境。
その環境に影響されて、日々の業績が左右される。
そして、それらは、我々の力では変えられない環境だ。
例えば、「競合店の存在」「地域の人口」「道路付け」「地域の暮らし」等々。
これらは、我々がどう情報収集し、行動しようとも変えられない外部環境だ。
しかし、それらを利用して、自らを変えていくことは、いくらでも出来る。
変えられないものに憂れいたり、悩んでも、変えられないものは変えられない。
“競合店が無くなってほしいなぁ~”
そう思っても、すぐには無くすことは出来ない。
“周辺人口が倍に増えてほしいなぁ~”
そう思っても、急に増加する事は無い。
しかし、その事を利用することは、いくらでも出来る。
「競合店を利用する」
“そんな事、出来るわけ、あんめぇ~”
一口に競合店と言うが、マップに落とした時に、お客様を集客するという吸引力
を捉えると、「エリア」というキーワードが浮かび上がる。
「お客様が集中して住まわれるエリア」
「競合店が密集して存在するエリア」
従来、そのエリアに一店舗しかなかった企業が、
競合店出店によって、危機感から商売を強化した結果、
売上が予想に反して落ち込まないという現象。
結構、良く聞く話だ。
当然、従来から比べて「圧倒的に売場が良くなった」場合である。
特に、競合同士の距離が近い場合ほど、このような結果が多い。
これは、競合出店と既存店の強化により、そのエリアへの集客力が高まった
からに他ならない。
逆を言うと、そのエリアの集客力増に伴い、集客力ダウンのエリアが出現する。
外部環境を変えることは出来ないが、それを利用し、集客力を落とさない
または、集客力を高める事は、いくらでも可能なのだ。
しかし、これも初年度だけの話。
二年目以降は、お互いの店舗間の強弱の進み方で、勝ち組と負け組に分かれ、
大きな差になっていくのも常である。
歯を食いしばって、店舗運営レベルを落とさないという頑張りが、お客さまの集客
力を高め続ける唯一の要因なのだ。
そいういう企業の努力や、企業同士の努力は必ずお客様に伝わるもの。
大切なのは、「変えられないもの」に対して、相手を利用する為に自らをどう
変えて、どうエリアの集客力を上げるかという「仮説」を立て、「検証」すると
いう行動を起こすかどうかだ。
常に迫りくるリスクに、ポジティブに前向きにとらえ続けるかという事が、
自らの成長であり、企業の成長であり、勝ち続ける唯一の「道」なのだ。
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