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2010年7月 8日 (木)

七夕フェアと題して

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


以前のブログで「揖保の糸を仕掛ける」を記した。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-278f.html

 伝説の売場に、揖保の糸を100ケース大陳しての、単品量販。

 別に、大陳コンテストに出品する為に単品量販したわけではない。
 伝説の売場(この売場で単品量販すると、全社一位を取れる売場の事)で、
 担当者の意見から、揖保の糸を仕掛けて、この夏の涼を、当店の揖保の糸で
 とってほしいとの願いから実現させた。

 7月中には何とかカタをつけたい、と思っていたが、3000袋仕入れていよいよ
 残り1000袋の段階に差し掛かっている。

  “七夕フェアで、量販しよう”

 7月の1日~7日まで、従来の298円から、278円に引き下げて
 七夕フェアと題して、美味しい揖保の糸を量販する。

 当然、この一カ月の「揖保の糸」の売上点数は、伝説の売場で100ケースの
 展開だけあって、当店が全社一位を圧倒的にキープしている。

 しかし、“7月後半には、お盆商戦を戦える商材へ切り替えたい”とも思っている。

  “この七夕期間に、一気に仕掛けて、目途(めど)をつける”

 七夕の前日が、「そうめんの日」、そして、翌日が「七夕そうめん」を食する日。
 5月後半から、徹底的に売り込んできた「揖保の糸」と「揖保のつゆ」である。
 当店に対しての、「揖保の糸」関連は、お客様も相当印象が強いハズだ。

  “七夕の為に、揖保の糸を徹底して仕掛けてきたようなもの、ここで量販せず
   して、いつ仕掛けるのか”

 いつの間にか、私の頭の中では、そうのような「レール」を敷いていた。

  「おい、7月1日~7日の七夕まで、揖保の糸を278円で売価を引き下げ
  七夕フェアを実施する。当然揖保の糸の動きも良くなり、七夕前日、当日で
  ひとつのピークを迎える。揖保の糸が動くと言う事は、揖保のつゆも動くと
  言う事だ。分かっているだろうな。」

   「はい、揖保のつゆを切らしたら、店長に何を言われるかわかりませんので
   絶対に切らせませんよ(笑)。」

  言葉が通じる、とは、このような事を言うのである。

 思えば、ここに赴任して約半年。
 当初は、なかなか「言葉が通じなく」、もどかしい想いをしていたが、日々の業務
 を遂行していく中で、ひとつひとつの販売計画や単品量販という商売を通しての
 コミュニケーションから、私の発した一言の部下への浸透が「ポカリスェット」の
 ように部下に吸収されていくのがわかる。

  言葉が通じる。

 我々の世界では、販売を通して言葉が通じる、ということが、生命線なのだ。




  

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