愛着の腕時計
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
何年使ったろうか?。
この腕時計。
メーカー名 「セイコー」
商品名 「セイコー 5(ファイブ)」
自動巻のレトロな時計だ。
確か、逆輸入の商品を、仙台の「オートバックス」という自動車用品店で購入
したものだ。
シルバーの文字盤に、夜光塗料が塗られた「長針」と「短針」。
日付の他に曜日表示もあり、便利そうで購入を決めた。
自動巻だから、電池の交換は無い。腕にはめておけば、永遠に動き続ける。
電池時計に比べれば、日々の誤差もあり、週に一度は時間の微調整をしな
ければならないから、結構やっかいだ。
使い始めて、25年は経過する。
何回か故障し、その都度、街の時計屋さんに修理に出して直してもらった。
5年ほど前には、完全に秒針も止まり、修理を願ったが、
街の時計屋さんからも、完全に見離された。
「お客さん、この時計は、中が完全に錆ついて「手」の施しようがありません。
残念ながら、寿命ですな。」
「あっ、そうですか。分かりました。ありがとうございました。」
家に帰って、私は、その腕時計をまじまじと見つめて思った。
“本当に長い間、ありがとう”
そして、何気なく振ってみた。
再び、秒針が動き始めた。
“また、すぐ止まるだろう”
そう思って、翌日まで、いつもの所に戻して置いておいた。
“次の時計を購入しなければ”
そう思いながら、一晩が過ぎ、その腕時計を見ると、なんと、動いていた。
“時計職人も見離した時計が、動いている!”
その時以来、私の意志が乗り移ったかのように、正常に動き出したのだ。
それも、以前のような、日々の誤差も無くなった。
別に、私には「超能力」など備わっていない。
しかし、私の想いが乗り移ったとしか、言いようが無い、この現象だ。
自動巻だけあって、連休で時計をしない日が続くと、3日目の仕事の朝には
止まっている。
しかし、時計を振り、時刻を合わせると、ほぼ時差も無く、また動き始める。
女房よりも、長い付き合い。
どんなに私自身が変わろうとも、
この腕時計だけは、手放さず身に付け続けるだろう。
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コメント
朝青龍さん、コメントありがとうございます。
一度修理に出して、街の時計屋さんから諦められた腕時計ですからね。その後の奇跡の復活だけでもありがたく思っていました。
そして先日、佐野のアウトレットのセイコーショップで「セイコーファイブ」を手に入れました。後日記事にしたいと思っております。
セイコーファイブオートマチック。
やっぱり味がありますね。
4000円前後なんですが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2013年5月17日 (金) 00時30分
そうですか。自分の物じゃないのに残念です
金をかけて修理は考えれないでしょうか?

ただどんな形をとるにしてもその腕時計が動かなくなった今も捨てたりしないでずっと持参して頂きたいなんて思ったりします。
だけど三十年近くもまさに 店長さんの今までを知っているなんて 勝手にロマンを感じちゃいます
投稿: 朝青龍 | 2013年5月16日 (木) 19時00分
朝青龍さん、コメントありがとうございます。
実はこの腕時計、先日寿命が来ました。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-6c5c.html
約30年間、本当に感謝です。
急に止まってしまった訳ではなく、日々の中で徐々に遅れ始め、最近では時計を振って自動巻きをさせても10分程度は動くのですがその後止まってしまう症状まで悪化。
やむなく時計を置いた次第です。
最後まで頑張ろうとする姿が、時計という機械的な物体ではなく命を感じさせる生命体に思えてきます。
投稿: てっちゃん | 2013年5月15日 (水) 07時19分
不思議なことがあるもんですね。
愛着感がかっこいいです。
25年も使用している腕時計があるのは、一つの財産。
うらやましい話ですね。
私も二十代の頃から、長くつけれる腕時計をしたくて数年前に目標達成して気に入った時計をつけてますが、十年にも満たしてませんからね。私も近づきたいです!
投稿: 朝青龍 | 2013年5月14日 (火) 23時31分