白岡エリアMR
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
JR沿線の白岡エリア。
新白岡も含めて、大変商圏の厚いエリアであり、当然スーパーマーケットも豊富
に存在する。
今回は、このエリアで競い合いながら生き残ろうとする企業の今後の取り組みを
このエリアの戦いから見ていきたい。
まずは、「K社」。
昨年春に「1円宣言」により、大きく価格に走った経営戦略で話題となり、絶滅
寸前の既存店を救った経緯がある。
しかし、ここ半年の戦略は、その価格戦略が軌道修正されてきている。
点数拡大、利益減少の評価を受け、粗利ミックス戦略は軌道修正されてきた。
しかし、粗利ミックスに軌道修正されてはきたが、かって粗利ミックスに舵を切
った時に売場維持能力も低下したが、その売場維持能力が回復してこないの
が不安材料だ。
これだから、安易な価格戦略は、企業を崩壊の道へ導いてしまうのだ。
次に「S社」。
「K社」グループの、価格戦略店舗。
中途半端な価格と粗利ミックスは導入せず、徹底した価格戦略で集客を高めて
いる。
この日も、火曜日の高い価格志向のチラシにて集客を高めていた。
しかし、集客力が高かったのは、青果と食品のみ。
鮮魚、精肉、惣菜には、お客様はさっぱりだ。
なぜ、こうも集客のバランスが悪いのか。
結局、ワンストップショッピングの機能を成していないのだろう。
特売日に、特売商品しか買われない。
それが、進行していけば、スーパーマーケットの強みである「ワンストップ・
ショッピング」が維持できなくなり、ひいては利益をひっ迫させ、ますます技術
部門の技術低下を招く。
そして、いずれグロサリー専門店への転換を迫られる運命にあるのだろう。
更に、「T社」。
駅前に小規模展開する「T社」。
かっては、駅前立地で店内に溢れんばかりの賑わいを呈していただろう店内
は、それでも品揃えを豊富に鮮度感を出しながら、こじんまりと商売をしていた。
思ったほど生鮮の商品化も雑ではなく、安心して買える商品が陳列されている。
しかし、車で来店のお客様への駐車スペースの問題や、店内スペースの関係
上の品揃えの問題など、デメリットは多い。
この企業は、駅前立地店舗を効率よく女性化し、低コストで店舗運営していく
戦略を取り始めたが、そうやって既存店を活性化し地域のお客さまを引き込む
ことで活路を見出そうとしているのだろう。
私は、このような店舗も含めて、店舗規模の時代ではないと思っている。
このような小規模店舗でも、賑わいは取り戻せると思っている。
低コストで進めようとするか、売上志向で進めようとするかである。
数値計算できる低コストは、経営者を理論的に説得できる納得性があり、
数値計算しずらい売上志向は、逆に経営者に伝えづらい特性を持つ。
その辺が、現場から離れて久しい経営陣が、どう舵を切るかで分かれてくる
だろう。
そして、「M社」。
新興住宅街にあり、駐車場も広く確保している。店舗も比較的新しい。
が、・ ・ ・ 。
お客様が生鮮食品を買えるレベルでは無い。
果実の鮮度などは、到底チェーンストアの体を成しておらず、残念だ。
最後に「M社」。
前述の「M社」とは別会社だが、こちらはしっかりしている。
白岡駅の裏側に立地し、これからどんどん宅地化がすすむであろう地域への
出店だ。
よって、夕方のお客様の来店は見えないが、お昼時間帯での集客はほとんど
ゼロに等しい。
“当面は、相当厳しい経営に耐えなければならないだろう”
そんな印象だ。
しかし、この5年間で、このエリアの宅地化が進んだ後の商圏としては期待でき
るだろう。
更に、線路を渡ってでも、上記競合店からお客様を引き込もうとする戦略が
必要となってくると思われる。
せっかく、厚い商圏を近くに持つエリアなのだから、半径500メートルだけに
とどめず、広い範囲から集客する為の手法を数多く繰り出せば、また違った
展開が表れるのだろうと思うのだが。
PS
白岡エリアのMR写真を載せました。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/siraokamr/
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