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2010年6月21日 (月)

黒磯エリアMR⑤

皆さん、こんにちは
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


黒磯エリアに、4月にオープンした「T社」。

 ディスカウント店舗として拡大を図る「T社」が、従来の居抜き出店から新規開発
 へ踏み切った店舗であり、同社オリジナル店舗レイアウトが見ものだった。

 開店当初MRしたが、その後の状況と周辺競合店の状況をMRした。

まずは、その「T社」。

 だいぶ落ち着いてきた。いや、かなり落ち着いちゃったなぁ~、と言う感じ。

 当初は、住関連価格と食品・生鮮価格の相乗効果で日々の集客を期待しての
 出店だったのだろうが、街中立地で無いため、日々の集客は厳しい。

 更に、生鮮3部門が決して安くは無いのだ。
 日々、買い回る事が当たり前のお客様にとって、価格、品質、鮮度と使用目的
 が明確でない食材は、絶対に「手」を出さない。

 そう言う意味で、この店舗の「青果」「精肉」「鮮魚」は、中途半端なのだ。

  売上も取りたいが、利益も残したい。
  
 そして、当然、「人」もいない。
 毎日が変化の無い、商品置き場。

 入口付近に、「梅瓶」は大陳されているのだが、肝心の「生梅」は貧弱だ。

  ワンストップショッピングとは、その連動がダイナミックになされる、と言う事。

 梅関連の商材が、全て含めて大陳され、そこで顧客用途にあった梅関連の
 商材が顧客満足に沿った買い回りが、そのタイミングで完了することなのだ。

 せっかく、大きな器を有した店舗なのだから、その部分をしっかりまとめた商売
 をする必要がある。

次に「Y社」。

 前述のワンストップショッピングという意味では、「Y社」は徹底している。
 このような、52週にわたるワンストップショッピングの実現と満足へ向けた仕掛
 けは、流石だ。

 しかし、ピークタイムの4時でも、集客は少ない。

  新4号沿いの郊外立地のつらさだろう。

 だが、そんな中でも、この店舗の「惣菜」部門の展開力は良かった。
 しっかり、ピークタイムに商品を積んで、アピールしている。
 更に、商品の見せ方、売り方が上手い。

 売り手の意志が伝わってくる、惣菜売場だった。

更に、「MD社」。

 前述の「T社」の出店の折には、一番敏感に反応して集客していた「MD社」。
 敏感に、とは言っても、それは、食品と生鮮3部門のみなのが残念なのだが。

 「T社」同様に、ディスカウント業態だが、生鮮・惣菜はテナントで展開。
 そのへんに、テナントの販売力を利用したお互いの強みを活かした店舗力が
 見られる。

 しかし、問題は「デイリー」だ。極端に落ちる。欠落、欠品、鮮度。

 ワンストップショッピングとは、食事の食材が全て揃っていることではない。
 お客様が満足する形で、全て揃わなくては、ワンストップにならない。

  生鮮3部門とデイリーは、切っても切り離せない関係なのだ。

 生鮮に強い店舗は良くあるが、生鮮3部門+デイリー+惣菜が強くて、
 初めて、ワンストップショッピングを語れるのである。

 更に、食品・菓子・酒、そして、日用雑貨が付いて回る。

 しかし、街中立地の有利な条件が影響し、集客力は高い。

上記「MD社」のすぐ隣に立地する「D社」。

 「T社」オープンに際して、前述の「MD社」の敏感な反応に押されて、元気の
 無かった「D社」だが、すこし元気を取り戻したかな、と感じた。

 現場の、単品販売力が出てきた。
 それも、一か所だけではなく、数か所で売り込む売場になってきている。

 更に、店舗内の活気が戻ってきたようだ。
 
 お客さまと従業員の会話、お客さま同士の会話とざわめき等。
 働く従業員も、何気なく活気づいている。

 だから、商品にも伝わる。
 今売り込むべきメロンも、980円の大玉を、これ見よがしに大陳している。
 
  “こんな大玉、食べてみたい”

 実際の購入ではなく、そう思わせるお客様への「動機」を、どう植え付けるか。
 隣では品揃えの無い、このへんの商品をどう提案するかだ。

  そう言う意味では、隣の「MD社」の集客力を利用して、中小店舗といえども
  チャンスはいくらでも、転がっているのだ。

PS
 黒磯エリアMRの写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/kuroisomrgo/


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コメント

Dの彼さん、コメントありがとうございます。
そのような単品量販を、食品を皮切りに、デイリーへ拡大させ、更には生鮮3部門で連動していければ、お店としての連動性が高まり、お店の活性化が進み、お客様の応援も得られると思いますよ。
次は、果実へ挑戦してみては?。

投稿: てっちゃん | 2010年6月21日 (月) 21時33分

いつも勉強させて頂いております。


私も今月はお菓子の揚げもち異常値販売に
挑戦しています。販売実績は全店一ですし、
値入も40以上のなので大貢献アイテムです。


まだまだ全体の部門を引き上げられていないので、単品強化を中心に自分がお客様に対し
自信を持って紹介できるものを販売して
いきたいと思います。

投稿: Dの彼 | 2010年6月21日 (月) 18時19分

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