オリジナルな発想
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
よく、部下に言われることがある。
「店長の発想力はすごいですね。考えも及びませんでした。」
「なるほど、そんな具体的な事言われたのは、初めてです。」
等々。
しかし、私は、自分で「発想力」が優れていると思ったことは、一度も無い。
ただ、物事と物事を「組み合わせ」「結びつけ」る視点では部下に勝るかなと。
部下は、自分の部門しか、見えない。
私は、店舗全体が見える。いやがうえでも見なければならない。
店舗で、どの部門が強いか、弱いか。
店舗で、どの部門が人材的に余剰か、不足か。
店舗で、どの部門が好調か、不調か。
店舗で、どの単品が伸びているか、低迷しているか。
等々。
それらの、「組み合わせ方」、「結び付け方」は、オリジナルかもしれない。
しかし、基本的な考え方や法則、更には、言葉尻に至るまで、自分のオリジナ
ルな物は、何一つ無い。
私の口から出てくる言葉は、ほとんどが、過去に、「誰かが」口にした言葉か、
過去に、誰かの本を読んで目にした言葉。
その言葉に「感動」し「力」を得て、自分の「知恵」にしてきた言葉だ。
その考え方や言葉を組み合わせ、その状況を迎えた時に、その言葉を発し、他
人に感動を与え、人に行動を起こさせ、結果を残させることが出来るか。
そう考えると、歴史上の人物の「名言」も、元を正せば、他の誰かの言葉の引
用なのだ。
このように、誰かが言った言葉は、他人の言葉の引用なのである。
だから、歴史は繰り返されるのである。
いろいろな場面で、歴史上の人物と同じ状況を迎え、同じ体験をする。
だから、同じ言葉で表現される。
そして、それが、脈々と繰り返されるのである。
更に言うと、その体験と得た知恵は、他人に引き継げない。
人類は同じ体験を繰り返し、同じ知恵を体得し、個人の代で完結する。
だから、同じ失敗を繰り返しながら、歴史に学び、歴史を引用するのである。
大切なのは、自分の言葉を引用して、引き継いでくれる人間がいるかどうかだ。
それには、他人に有益な情報を発信しないことには、引用されることも無い。
相手の状況に合わせて、有益な言葉を発し、相手を感動させられるか。
人間の本質とは、「種」を後世に残して、人類を絶えさせない事と、
「言葉」を後世に残して、生きる「知恵」を絶えさせない事である。
| 固定リンク
コメント
通りすがりさん、コメントありがとうございます。
昨日のコメントで、本当に通り過ぎられず、安心しました。
それだけ、昨日の「コメント」は、私にとって重かった。
それは、あなたのコメントに共感したと言う事です。
私は、人間の強さとは、自ら崩れない事だと思っています。「自滅」しない事が強さだと思っている。
とかく人間は、他人に負けるのではなく、自ら自滅して負けていくもの。
その、「心」の強さを以って、「強くなれた」、と言う事なのだと思います。
そう言う意味では、「共育」を認識された、通りすがりさんの強さは、本物だと思いますよ。
共育といく認識が、人との信頼関係を生み、人とのつながりを信じ、その信仰心が、自らの内面を強くしていく。
そして、それが、内面の強化によって「自滅」しない個人を育てていくことに向かっていくのだと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。、
投稿: てっちゃん | 2010年6月 2日 (水) 22時45分
てっちゃん先生、コメントのコメントありがとうございます
確かにそうでした
みんなに教育してるようで共に育つ
共育になっています
俺もここ一年で少しは強くなれたかな?
これからもおじゃまします
そして、てっちゃん先生のありがたいお話を活用しちゃいます
投稿: 通りすがり | 2010年6月 2日 (水) 10時45分