アメリカの小売業界に学ぶ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、久しぶりに、あるメル友からメールがあった。
アメリカを視察してきたらしい。
社費にしろ自費にしろ、そんな時間を持てる事を羨ましいと思えた。
“俺には、そんな時間は許されないだろうなぁ~”
自ら、動いていないだけなのだろうが、それにしても、彼の成長意欲には感服だ。
私は、個人的には従来から、「今更アメリカに、何を学ぶのか?」、と思い込んで
いた。
この業界に入社早々にアメリカ西海岸を視察して感じたことでもあり、アメリカと
日本の小売事情の差異から、向こうの最先端が、こっちでどう活かされるのか、
逆に変に真似れば、「Ⅾ社」の二の舞ではないか、とも思っていた。
しかし、今回の彼のメールを読んで、今後の中小スーパーの生き残り戦略が
現状のアメリカ小売業から学ぶことが出来ると言う指摘に、新鮮さを持った。
現状で元気な企業、伸びている企業は、いずれも地域スーパーであり、
巨大なウォルマートに価格で挑んだ企業はほとんど淘汰されていると言う。
そして、その対極にあり、高質化に特化しているホールフーズ。
中途半端は姿勢ではなく、
徹底して「低価格」戦略を貫いているか、
徹底して「高質化」戦略を貫いているか。
生き残っている企業は、このどちらかに特化している、と言う。
そう言う意味では、アメリカの今が、日本の10年後なのだろう。
更に、シアトルでは、地域の中小スーパーが「ウォルマート」や「ホールフーズ」
に圧倒的に、地域住民から支持を得ていると言う。
彼は、そこに、これからの中小が目指すべき「道」があると指摘している。
そして、その中小スーパーが実践している「ポイント」が三つ。
「独自化戦略」
「地域密着戦略」
「進化、深化戦略」
独自化戦略
このお店だけの「強み」を、どう磨いて、武器にしていくか。
「独自の商品、独自の技術、独自のサービス、独自のカテゴリー等」
これらを徹底して磨き、お客様の支持を絶対の物としていく事。
地域密着戦略
地域の暮らしを知り、地域の人々を理解し、地域の商品を大切にしていく事。
そして、その地域から愛され、無くてはならない存在として成長していく事。
それ故、地域の従業員の力を最大限に発揮して頂く仕組みを整える事。
進化・進化戦略
常に、成長し続ける姿勢。
アメリカで5年前にもてはやされた企業ですら、成長無ければ、衰退あるのみ。
この世に、現状維持という言葉は無いのだろう。
常に、前を向き、成長を志す挑戦心を失ったら、大手でも終わりだ、と言う事。
そして、上記テーマが磨かれていくなら、小が大を駆逐する時代に突入したと
言う事でもある。
なんとも、楽しみな時代へ向かっているのだろう。
挑戦という現実を、楽しめた者だけが、次のステージへ向かえるのだろう。
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コメント
けんたさん、コメントありがとうございます。
アメリカに学ぶ、というより、アメリカの現状と日本の現状がダブってきているのが現状ではないでしょうか。
かっては、アメリカの10年後が日本と言われていた。
しかし現状は、もう追いついている。
だから、アメリカの現状が日本でも起こっている。それを確認し、確信する事が大切なのかと思います。
そして、どう行動するか?。どう、挑戦するか?。結局は、自分で見つけるしかない。
投稿: てっちゃん | 2010年6月29日 (火) 06時42分
こんばんわ
私もアメリカ視察には批判的?懐疑的?ですが
それではいけないのかなあとも思うようになってきました
アメリカに行くかどうかは別として
勉強したことを実践すること そして
てっちゃんが言う通り 挑戦すること
これができないと生き残れないだろうなあと
どちらかというとうちの会社は進化が遅い
頑張らなくては と思っています
投稿: けんた | 2010年6月28日 (月) 21時13分
KOZOさん、コメントありがとうございます。
「挑戦」という心境ではないでしょうが、後になってそう思えるよう、今を全力で駆け抜けてください。
投稿: てっちゃん | 2010年6月27日 (日) 06時14分
いつも有難うございます
挑戦という現実を楽しめるようにがんばります。
投稿: KOZO | 2010年6月26日 (土) 06時39分