素直な言葉
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、ある担当者を叱った。
「おい、この在庫のネーブルオレンジはいつ入荷したんだ?。」
「えぇ~、どうしたんですか?。」
「見てみろ、2~3個腐っているぞ。」
「こっちの、グレープフルーツも、数個駄目になっている。誰がいつ、どう判断して
この在庫管理をしているんだ!。」
だんだん、腹が立ってきた私は、自分でも、“声を荒げているな” と気づいた。
「在庫になっているな、とは思って見ていたんですが、どうしても時間が無いんで
す。早番で来て、売場を作って、発注をして、明日の売価変更とかPOPを作って
いると、もうこんな時間になって、自分でも何とかしなきゃとは思うんですが。」
「自分たちで仕入れた商品が、売場に出ることなく、こうやって腐っていく。俺は
この事が悔しいんだよ。自分達で仕入れた商品に申し訳ないと思わないのか?。」
「他の部門は、このような在庫管理をどうしているんですか?。自分でもわからな
くなっているんです。」
“そうか、分からないのか。だったら、そこへ戻るか”
生半可な返事で、うなずかれるよりは、「分からない」「出来ない」と言ってもらった
ほうが、こっちも分かりやすいし、手が打てる。
一番腹が立つのは、「はい」と返事されて、同じ事を繰り返される事だ。
「よし、分かった。それじゃぁ~、鮮魚の冷蔵庫をみてみるか。」
鮮魚に行って、冷蔵庫の中を、二人で見た。
「鮮魚ほど、在庫管理をしっかりやっている部門は無い。すぐ腐るからだ。
だから、今日来た丸魚は、今日売切る。ほら、見てみろ、ほとんど無いだろう。」
「本当だ、そうですね。」
「生鮮の担当者は、常に腐る商品を扱っているんだ。だから、時間が無いという
言い訳ではなく、売場を商品を出し切る、売切る為に、どうオペレーションを組み
立てるかが、毎日のルーティン業務だ。」
「お前の部門の人員で、この事が出来ない訳が無い。必ずどこかに問題が潜ん
でいるハズだ。おそらく、朝の仕事に中身から作業がずれ込んでいるから、最終
までずれ込んでいるんだろう。。
「わかりました。朝のパートさんの仕事とスピードを見直してみます。」
「分からないことがあったら、『わかりません』と素直にいうんだぞ。中途半端に
分かったような顔をされるのが一番駄目だ。当面、俺も本気になって、部門に
入って改善していくよ。」
「はい、ありがとうございます。」
また、新たな信頼関係を築く、チャンス到来だ。
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コメント
通りすがりさん、コメントありがとうございます。
「スーパーの基本は、仕入れて売切る」
まったくその通り。
スーパーの仕事を磨くとは、まさにこの事を追求していくことだと思います。
その力が、個人の力、部門の力、そして店舗の力だと思います。
投稿: てっちゃん | 2010年6月 5日 (土) 07時36分
こんばんは、てっちゃん先生
時間との戦いはどこへ行ってもつきものですね
でも物事には原理原則があり、優先順位がありますね?
スーパーの基本は仕入れて売り切る
鮮度が悪いとお客様の信頼を一瞬で失ってしまう
気を引き締めて明日もまた頑張ります!!
投稿: 通りすがり | 2010年6月 5日 (土) 00時20分