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2010年6月17日 (木)

南高梅を売り込む

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日、「今後のスタンス」を記した。

 果実の店頭に立つ。
 
 その為には、果実の展開計画、発注数量、売場作りに参画する事でもある。
 そして、ここ数週間でも、「マンゴー」「アメリカンチェリー」「グレープフルーツ」
 等の販売計画に参画してきた。

  そして、先週は、南高梅だった。

 南高梅。年に一度だけ、爆発するウィークがある。
 爆発ウィークは短く、せいぜい2週間。
 いや、最大ピークは、せいぜい5日程度。

  仕掛ければ、そのピークが、槍ヶ岳のように極端にとんがり。
  仕掛けなければ、ピークは、月山のように、なだらかな曲線を描く。

  その年の、「梅」の成り。
  その年の、本部作成の特売のタイミングと価格。
  そして、その年の、販売計画上の仕掛けのタイミングと売場作り。

 この3つが、全て最高のタイミングで共鳴を起こした時に、槍ヶ岳が生まれる。

  そして、今年は、その全てが、私のお店で共鳴した。
  昨年実績もなく、相場高が伝えられていた「南高梅」だが、
  最高のタイミングで、最高の特売と価格、そして、最高の仕掛けが噛み合った。

 当初、上記状況の為、相場も高く、昨年実績も無いため、“リスクは犯せない”
 と踏んでいたのだが、部下から話を持ちかけられた。

  「店長、今週は土曜日に南高梅の試飲販売を予定しています。」

 そして、前日金曜日の夜に、

  「店長、明日の南高梅の売場ですが、どうしましょうか?。」

 「この期間で、いくつ計画している?。」

  「はい、10k箱で、トータル74ケースです。」

 「そんなところだろうな。よし、土台は作るから、後は補充しておいてくれ。」

  そんなやり取りから、南高梅に関わってしまった(いや、ハメられた?)。

 青果入口正面。最高の場所だ。
 
  “とにかく、南高梅の最初の年だ。徹底した売り込みの売場を造るか”

 特売当日から、“以外に売れているな” と感じていたことも手伝って、明日から
 マネキンさんも入る、ということで、売場造りに気合が入ってしまった。

  結局、74ケース分全て売場に出し切った。

 そして、翌日。マネキン販売の当日だ。

  10k箱から売れていく。
  そして、関連で出しておいた、「梅瓶」や「ホワイトリカー」更には、「氷砂糖」も
  飛んでいった。

  1k袋もその後、3~4袋のまとめ買いのお客様が多い。

 チーフから、相談された。

  「店長、足りなくなりそうですね。かっての店長がいたお店で、南高梅が相当
  余っているらしくて、そこから譲ってもらいますか?。」

 そう言えば、その日の開店早々に、そのお店のチーフ(オールスターで臨むを
 参照)http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-f474.html
 でかっての私の部下が、朝だけ店に出社して、その後私のお店をMRに来てい
 たのだが、その時も言っていた。

  「いや~、発注ミスして、南高梅が30ケース余分に来てしまって大変です。」

 その時の、かっての部下の「やってしまった」という表情を目にした私は、直接、
 お店に電話して、20ケース引き受けることにした。

 しかし、今日のお客様の、「南高梅」に対する買い回りは、私の予想をも大きく上
 まわり、結局、そのお店にはもう一度引き受けに行って、計35ケースをも移動し
 てもらった。

  袋詰めも間に合わなくなり、店舗バックヤードの通路に、特設の作業場を設置
  し、チェッカーの援助等ももらいながら、これでもかと売場に大陳し、更に私も
  自ら袋詰め。

 途中、本部の惣菜トレーナーが顔を出し、私の鬼気迫る表情を目にして、言った。

  「いやぁ~、ここぞと言う時の、てっちゃん店長の売り込みは凄いですね。本当
  の商売人ですね。」

 しかし、今は、その言葉に関わっている暇は無い。
 とにかく、詰めねば。今、最高のタイミングを失ってしまう。

  “今、この瞬間が、年に一度の、南高梅の槍ヶ岳だ”

 今シーズン、もう二度と巡ってこない最高のタイミングが、そこにある。

  “絶対に、逃さない”

 不思議なもので、私は、このような状況になると、どこからともなく、「力」が湧いて
 くるらしい。

  ひとりでに、体が動いているのだ。

 結局、南高梅は、この特売期間の総計で130ケースの販売だ。
 かって、私の経験でも、こんなに南高梅が売り込んだことは、無い。

  その年の、「梅」の成り。
  その年の、本部作成の特売のタイミングと価格。
  そして、その年の、販売計画上の仕掛けのタイミングと売場作り。

 今年は、南高梅の槍ヶ岳を見る事が出来た。

  

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コメント

スーパー大好きママさん、コメントありがとうございます。
当店でも、やはり「梅」の前で悩んでいるお客様を何人も見ましたよ。
買いたいのだけれど、漬け方が分からない。失敗したらどうしよう。今日は止めとこう。
そうして、買うタイミングを逸してしまう。
こういうものは、思い立ったが吉日。梅酒や梅ジュース、造ってみなはれ。
湿気の多い時に飲む「梅ジュース」は、体を芯から伸ばしてくれますよ。

投稿: てっちゃん | 2010年6月18日 (金) 00時19分

てっちゃん店長へ
こんにちは。
梅の季節ですね。今日もうちの近くのスーパーでは農家の方がおいしそうな梅を販売していらっしゃいました。
買いたいけど、大量には作れないし手間もかかりますので眺めて通り過ぎました。
目の前で梅酒や梅干を小瓶に作って販売してくれたら私の場合、立ち止まるかもしれません。
3~4人の家庭では大きめのジャムサイズが丁度いいですね。
もっとも今まで作りたての梅酒なんて出会ったことないですけどね。
梅、たくさん売れたらいいですね。
想像してたら口の中がすっぱくなってきました。

投稿: スーパー大好きママ | 2010年6月17日 (木) 23時34分

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