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2010年6月22日 (火)

レジの販売戦略Ⅳ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


圧倒的な、独走勝利だった。

 このブログでも何回か記した、今回の「スタンプラリー」の結果。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-1e57.html

 このブログの後、レジの社員達には、2位に「100個」の差をつけるまで、「手」
 を抜くな、と指示した。

  “これからの20日間で、100個の差は厳しいかな”

 当初、そう思っていたが、お客様のスタンプが結構たまってきてからの動きが
 その後の数値を大きく左右させていった。

 特に、終了10日前からの、お客様の購入ラッシュはまさに異常値の連続だった。
 日々、10個以上、時には20個に手が届きそうな日もあった。

  “なぜ、この店舗だけ?”

 そんな疑問が駆け抜けた。

 確かに、レジも一人一人頑張っていたのだろう。
 売場造りも、しっかり在庫を持ち、即購入できる体制が整っていた。

  販売の「原理原則」が、しっかり構築されていたことは当然だ。

 しかし、なにかもっと大きな要因が、当店の実績に影響を与えていると感じた。
 当店の雑貨の売場スペースは、同規模店舗の中でも決して広い方とは言えない。
 したがって、品揃えも十分に豊富ではなく、更に地域のドラッグストアの数の多さ
 も、売上金額の拡大に向かわない方向に進んでいた。

  “雑貨は、あきらめよう”

 そんな妥協感が、私の中に漂っていたのだ。

  しかし、

 今回のスタンプラリーの商品は、ちょっとおしゃれな調理用品。
 他のデパートその他でしか購入できない調理器具がほとんどで、スーパーでの
 取り扱いはほとんど無い。

 そんな調理器具が、スタンプを集めて、格安で購入できる仕組み。 
 とは言っても、1000円~3000円で購入する事には違いは無い。

  それでも、これだけの数量を購入して頂ける事が、嬉しい。

  そして、このようなこだわり雑貨品(調理用品)が、約2か月の期間で、
  約400個も販売してしまう。

 雑貨の品揃えや、今後の販売戦略に大いに影響を与えてくれそうな結果だ。

  スーパーにおける従来の雑貨の品揃えとは、コモディティに徹し、紙類の価格
  と、ペットフードの充実で伸びてきたカテゴリー。

  スペースの関係上、どうしてもこだわり雑貨品に関しては、他業態に譲らざる
  を得ない状況だった。

 しかし、今回の結果から、雑貨の品揃えや販売戦略を見直す機会と捉えたい。

  通常の品揃え、店舗内で在庫を持ち定番管理していく商品と、今回のように、
  スポットで仕入れて、イベント性を持ちながら売切っていく仕掛け。

 これらを使い分けながら、雑貨という広大な範疇のカテゴリーを、スーパーという
 狭い間口で商っていくという商機が、見えたような気がした。

 ちなみに、今回のスタンプラリーの結果は、圧倒的な差(他店舗に100個以上)
 を空けて、全社一位でした。

 そして、今回は私のポケットマネーを以って、レジ全員に心ばかりのプレゼント
 をさせていただきました。

  本当に、御苦労さま。そして、ありがとう、の言葉を添えて。

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