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2010年6月 3日 (木)

アルバイトを叱る

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、アルバイトを叱った。

 礼儀のしっかりしたアルバイトで、挨拶も私の目を見てしっかりする男子だ。

 その子が、牛乳10ケースを、ミニキャリアに積んで移動中に、店舖とバックヤー
 ドの境の段差に引っ掛かり、牛乳10ケースを倒してしまった。

 店内に大きな音がしたため、駆けつけると、その子が牛乳を片づけていた。
 体に怪我等は無かったため、どんな状況で倒したのか聞いた。

  店内に入る床に、マットが敷かれていたことに気づかずに、勢いよく店内に
  台車を滑らせていって、そのマットにつまずいたのだと言う。

 私は、叱った。

  「いつもここを通っていて、気づかない訳が無いだろう。ボーっとして仕事をして
  いるからこうなるんだ。これだけの牛乳を倒したら、お客さまにだせる量は少な
  いだろう。大きな損害を自分の不注意で出してしまったことを忘れるな。」

  「社員に報告して、何本廃棄したのか、後で私に報告せよ。」

 彼は、やってしまったという表情と、私の喝にすぐさま、後片づけを始めた。

  “言いすぎたかな?”

 そう思ったが、初めが肝心だし、彼の今後を考えても、必要だ。

  後で、担当の社員に確認したら、牛乳の廃棄は2本だった。

 私は、一方で安堵し、一方で「本数の問題では無い」と言い聞かせた。

 その後、通路で彼と出くわした。

  「何本、廃棄した?。」 分かっていて、聞いた。

 「はい、2本でした。」

  「そうか。本数の問題ではなく。意識の問題だ。今回は牛乳という商品が責任
  を取ってくれたが、牛乳の前に子供がいて、その子に牛乳箱がぶつかり大怪
  我をしたら、誰も責任を取ってくれない。君が責任を負う事になるんだ。だから
  アルバイトとはいえ、社会人の責任を持って仕事をするんだ。」

 「はいわかりました。今回の件は、本当に済みませんでした。」

  彼は、両手を前に組んで、深深と私にお辞儀をした。

 “こいつは、伸びるな”

  こんなアルバイトは、初めて見た。
  どこで、こんなしっかりした礼儀を学んだんだろう。

  学んだだけでなく、このような状況で、それを使える事に感心した。

 “こいつには、常に関心をもってやろう”

  そう、思えてしまう。

 やはり、礼儀とは、社会人として一番初めに身につけるべき道徳だと思った。




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店長の仕事」カテゴリの記事

コメント

店長見習いさん、コメントありがとうございます。
陳列技術も進化してるのでしょうね。
それは、什器の進化、トレイの進化、冷ケースの進化等、周辺の器具がどんどん進化しているため、その器具の進化に合わせた陳列技術のマニュアル化が遅れてしまう為、マニュアルを造っても、即陳腐化してしまうのでしょう。
だから、陳列の数をこなして、どんな器具・備品・什器でも応用の利く、自分なりの陳列の法則を体得しておく必要はあります。
それが、私にとっては、「土台」だと言う事です。
全ては、「基礎」と「土台」で決まる。
人間の世界も同様ですね。

投稿: てっちゃん | 2010年6月 4日 (金) 23時40分

早速のコメントありがとうございます。 いろいろ自分でも探してみたのですが見つからなかったのでお聞きしましたがやはり無いのですね。 自社にはそういうマニュアルが無く、今後の課題です。  「土台」意識して陳列してみます、ありがとうございました。

投稿: 店長見習い | 2010年6月 4日 (金) 23時01分

店長見習いさん、コメントありがとうございます。
陳列技術向上のための参考本や技術本は、残念ながらありません。
それは、各企業が独自にマニュアル等を作成して社員教育に使用する以外は、おそらく出回ってはいないのではないでしょうか。
よって、自社内で探した方が早いかも知れません。
そして、私も、陳列技術を始め、この業界での知識や知恵は、目の前の仕事を通して、自らつかんでいったことばかり。何か、スーパーの技術的な「本」を見て(特に陳列技術や陳列レベル向上)学んだ事は、何一つ無いのです。参考にならなくてすみません。
ただ一つ、私の経験から言えることは、陳列は「土台」が全て。
素晴らしく、綺麗な陳列をしようとすれば、まずは、しっかりした土台を築く事だと思います。
商品を陳列する以前から、“これは素晴らしい”と言える「土台」があれば、後は、どんな陳列をしても、ほとんど上手くいきますよ。

投稿: てっちゃん | 2010年6月 4日 (金) 22時45分

こんんちは。東北に本社があるスーパーの副店長をしている者です。 いつも拝見させて頂いています。 勉強になる事ばかりで、同時にレベルの差を痛感しています。 少しでも「てっちゃん」店長に近づきたいと思います。 最近は陳列レベルを向上させたいと思っているのですが何か良い本をご存知ないでしょうか? 教えていただければ幸いです。

投稿: 店長見習い | 2010年6月 4日 (金) 20時03分

通りすがりさん、コメントありがとうございます。
本当に、通りすがりから、こんなに熱心に利用して頂き、嬉しい限りです。
いろいろな事例を通して、お互いに成長していきたいですね。
今後とも、よろしくお願いいたします。

投稿: てっちゃん | 2010年6月 3日 (木) 20時28分

おはようございます、朝早くからありがとうございます

店長は私にも一人いますので、やっぱりてっちゃんさんは私の先生です(笑)

一度決めたことは貫く頑固者なのですみません

今やてっちゃん先生のブログを毎日読み返す事が私の日課になってきました(笑)

名刺も常に持ち歩くようにしましたよ(笑)

てっちゃん先生のブログが私の教育の場の一つになっています!

これからもよろしくお願いいたします!

投稿: 通りすがり | 2010年6月 3日 (木) 07時36分

通りすがりさん、コメントありがとうございます。
私は、「ティーチャー(先生)」ではなく、あくまでも、現場で指揮を執る「店長」ですので、先生は困ります(笑)。
そして、現場でも、いつもそう思っています。
だから、「教えてやる」というスタンスから、「共に学ぶ」というスタンス。
そして、部下への教育の基本スタンスも、「私の行動から学べ」です。
「叱る」にしても、場面よって微妙に異なる。それを、教室のように現場に遭遇しないで形だけ教えられるものではない。
大切なのは、その状況にある「今現在」の私の行動をタイムリーに見てもらう事が、一番大切なのではないかと思っています。
だから、「叱る」「誉める」「打合せする」「本部を利用する」「お客様に謝罪する」等等、個人のプライバシーに関する事以外は、オープンに、部下に見せていく。それが最大の教育かな、と思っています。
全て、出来ているかどうかは、分かりません。出来ていない事も多々あるでしょう。
あくまでも、基本スタンス(立ち位置)の私の流儀です。

投稿: てっちゃん | 2010年6月 3日 (木) 06時55分

もはや、通りすがりではなくなってきましたね(笑)

最近の大人は叱ることが下手になってきていると思います

叱ると怒るの区別が出来ず、使い道を誤っています

叱るとは相手に関心がある、つまり愛情があって後にフォローしてあげると言うことだと思います

たまに私も部下を叱りますが

その部下は周りに上司に怒られたと言っています

その時私は

おいおい!と思います(笑)

いつ感情的に俺がなったと言うのか?

ちゃんと悪い理由と今後の対応を明確に提示したではないかと

そんな区別もつかないようでは私からまだ卒業出来ないな?とも思います

てっちゃん先生は叱り方も部下に教えていますか?

PS・

勝手に生徒になってもいいですか?もうなってます(笑)

投稿: 通りすがり | 2010年6月 3日 (木) 00時31分

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