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2010年5月17日 (月)

真岡地区MRⅢ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


「Jグループ」の「K社」が、不振店舗を改装して、急速に「S社」へ転換している。

 圧倒的なディスカウント店舗として、大きく舵を切った「K社」の戦略の中でも、
 不振店に関しては、この「S社」スタイルのディスカウントへ店舗へのリニューアル
 が活発だ。

 当然、真岡地区の「K社」も、隣の「P社」や、同グループの「J社」に押されて厳し
 い経営環境だったのだろうが、先月末にようやく「S社」へ転換した。

 従来の不振店は、一様に小型店が多かったが、この店舗は比較的大型で、この
 店舗も500坪はあろうか。
 このサイズでの「S社」への転換は、あまり見ない。
 それだけ、このエリアでのこの店舗の不振度合いが推し量れる。

  そして、隣の「P社」の存在が強烈だった、という事でもある。

 今回の「S社」への転換で、一番ダメージの大きいのは、当然、隣の「P社」。
 特に、圧倒的な青果の価格で集客していた店舗だから、隣の500坪のディスカウ
 ントの出店は、影響大だろう。

  しかし、一括して言えば、一番戦う姿勢で臨んでいるのも、ここの青果部門だ。

 それだけ、チェーンストアに欠落している「現場力」「人間力」を感じた。
 
  “どう、上からの指示を待ち、対応していくか?”  では無く、
  “どう、自ら知恵を絞り、相手の弱点を突くか?”  を売場に出すこと。

 その事を学ぶには、良いポイントが揃っていると言える。

まずは、「S社」。

 500坪タイプで、ディスカウント店舗を展開すれば、スーパーマーケットとして
 フルラインの品揃えが実現できる。

 その意味では、デイリー・グロサリーの充実した品揃えを実現できるメリットは
 大きく、ワンストップショッピングの可能な店舗規模だ。

  そういう意味での、強みはある。
  だから意外に、ここから2K程度の他競合店への影響も大きいと言える。

 従来は、来店の意味の無い店舗だったのが、集客魅力が増し、ワンストップを
 可能にする店舗へ生まれ変われば、2K周辺は有に影響を与えるだろう。

 特に、この日のような悪天候(雨)の状況では、このお店だけで済ませたいと 
 言う心理状況には、比較的強いだろう。

 しかし、どこかでは粗利ミックスも仕掛けなくてはいけない部門間の役割として、
 鮮魚、精肉は完全に「利益確保」部門になっているようだ。

  特に、「精肉」はその傾向が強く、集客力は無い。

 ワンストップといえども、これだけ隣に店舗が存在(2店舗)すると、比較対象
 として、細部まで見られ、比較され、買い回られてしまう。

そして、隣の「P社」。

 隣だけあって、その危機感は大いに感いられる。
 
  しかし、それも、「青果」だけだ。

 特に「店頭」での量販は、台車に積まれた「箱」の数にも現われている。
 それだけ、この日の計画数量への意気込みが感じられる。

  しかし、店舗とはワンストップでの強みを、店舗責任者を中心に、どうまとめて
  いくか、である。

 強化すべきは、鮮魚、精肉のテナント群に、買いやすいアイテムと日々の単品
 量販計画を持たせ、日々変化のある展開の強化により、青果同様の日々の
 売り込みイベント対応だろう。

  それには、店舗レイアウトを再考し、通路を確保し、鮮魚、精肉でのレイアウト
  上の強弱をつけ、日々の変化を「見える化」しながら、お客様の回遊性の向上
  図ることから始めなければならない。

 更に、以外にこの店舗の「惣菜」の力も侮れない。店舗レイアウト再考の際に
 惣菜スペースを拡大させ、「油林鶏」の量販を積極的に行えば、店舗の強みが
 また一つ加わるだろう。

最後に、「J社」。

 以前のブログでも、“閉店間際か”とのコメントを残したと思うが、今回の「S社」の
 出店により、唯一の強みの「火曜市」の集客力まで削がれた感じだ。

  唯一、鮮魚に群がっていたお客様も、買い回りをして鮮魚の均一商品へ流れ
  てきたのだろう。

 それだけ、この店舗の強みが削がれてきている、という事だ。

  全ては、現場の知恵と工夫次第なのだが。

PS
 今回の「真岡エリア」のMR写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/mookamrsann/




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