共通の「言葉」
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
企業内で通じる「共通の言葉」。
この共通の言葉を、どれだけ多く持つか。
これが、企業のトップと末端とを結びつける大きなポイントだ。
「競合対策」、「単品量販」、「人材育成」、「基本の徹底」、「販売計画」等々。
世間一般に使われている言葉だが、企業毎に微妙なニュアンスで異なる。
そして、トップと末端がその言葉の意味を正確に共有している企業は、強い。
それは、トップが、「競合対策」を半年前から始めよ、と言う指示が、
正確に末端まで伝わり、現場の歯車が、確実に早々と動き始めるからだ。
それには、「競合対策」の手順が共有されており、誰がリーダーシップを取り、
どう動き始め、どのようなルートで情報が流れ、行動が開始するのか、とい
う具体的流れが共有されて初めて可能となる。
それは、競合対策しかり、単品量販しかり、人材育成しかりである。
そして、共通の言葉とは、その言葉が具現化されたときに、どうのような状態
になるかという、「具体的な姿」の共有化がされない限りは、実現しない。
「具体的な姿」とは、具体的な売場の姿、具体的な手順、具体的な教育の指導法
まずは、見えないと、何も伝わらない。
だから、まずは、やって見せないと、何も「生まれない」という事だ。
以前のブログで、上司の仕事として、「単品量販力」を挙げたが、
販売面での、部下育成の基本中の基本は、「上司の単品量販力」。
販売面に関しての、部下育成の基本中の基本は、「単品量販力」である。
その単品の積み重ねが、店舗の売上であり、店長の数値責任の源となる。
そして、700坪の食品スーパーともなると、店長一人の力では何ともならないから
部下の力を借りることになる。
その部下が、店長の意図を組み入れて、単品量販の売場の積み重ねを図る。
そこに至る、あらゆるコミュニケーションが、「共通の言葉」に集約されるのだ。
その「言葉」を受けて、「発注数量」という「具体的な数値」に置き換えられる。
その具体的な数値の基になるのが、「具体的な売場の姿」。
だから、言葉の意味する売場が見えないと、行動に移れないのだ。
部下は、上司との会話から、今この単品をどのように売るのか、の微妙な
ニュアンスを感じ取って、具体的に「発注」と「陳列」へ行動を起こす。
その信頼関係を築きもしないで、「部下が動かない」などとは、言えない。
よって、上司の仕事とは、部下が動ける「共通の言葉」を開発運用することだ。
そしてそれは、企業としての命題でもあるし、店舗としての命題でもある。
さて、あなたは、部下が行動を起こせる「共通の言葉」をいくつ持ち合わせて
いるか?。
| 固定リンク
「マネジメント」カテゴリの記事
- 組織力②(2022.07.20)
- 組織力①(2022.07.19)
- 自分マネジメントの理解(2022.05.24)
- 強みの共有(2022.05.16)
コメント
ふるたさん、コメントありがとうございます。
相手と直に直面して「聞いた」言葉と、伝言ゲームさながら伝わってきた言葉とでは、まったく異なる説得力を持ちますよね。
トップの言葉は、どうしても又聞きになってしまい、本来の真意が伝わらない。
それは、我々店長等の中間管理職にも言えること。
だから、伝言者が、真意を読み取って伝えなければならない。
だから、やはり、共通の言葉を企業のDNAとして造っていかなければならないのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2010年5月 8日 (土) 23時56分
おはようございます。
確かに言葉っていうのは、共通した意識で認識していないと歯車がかみ合わなくてトラブルの元になるし行き違いの元になってしまいますよね。
僕もその事で、ほんとに悩まされています。
机上で考えた言葉と現場で経験して考えた言葉とでは、同じ言葉でも意味合いにおいては、大きな隔たりがありますからね。
投稿: ふるた | 2010年5月 8日 (土) 11時35分