人生の“布石”
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、パソコンを前に、データを見ていた私のそばに、あるチーフが来た。
「店長、若いですね。もう、半そでですか?。」
その日は気温が高く、最高25度以上の夏日だったので、半そでで出社した。
「お前は、暑く無いのか?。俺の半分の年なんだから、ランニングシャツで
出社して来い(笑)。」
「いやいや、そんな格好で出社したら、別の問題を引き起こしてしまいますよ。」
“俺が、25歳の頃は、どんな状態だったのだろう”
この時期は、それこそ、上司(鮮魚チーフ)とケンカしながら仕事をしていた。
当時、職人と言われていた私の上司(チーフ)は、仕事に対する姿勢には、
ことのほか厳しかった。
特に、魚の扱い方に関しては、包丁が飛んでくる程の勢いだった。
しかし、そこから学んだ事も多く、今では感謝しているのだが。
ある時、その「魚」の扱い方で、チーフと大喧嘩をしたことがあった。
啖呵を切って、アパートに帰ってしまったことがあったのだ。
このまま、辞めても良いと思ったが、同じアパートで共同生活していた
同僚に止められ、退職は撤回した。
翌日、早速、チーフに謝罪し、その関係は回復したのだが、
それが、店長を通して本部に伝わったらしい。
それ以降、チーフの態度も、どこかよそよそしく、毎日の仕事もいやな感じ
だったのだが、ある日、チーフが話しかけてきた。
「話があるから、ちょっと冷蔵庫に来い。」
“えぇっ~、冷蔵庫? パンチでも食らうのかな?”
心臓が飛び出しそうな私に、チーフは、にやにやしながら言った。
「○○店にチーフで異動だ。おめでとう。」
私が、チーフと大喧嘩したことで、本部の人事部周辺では、
「このままでは、あいつがやめてしまう。異動させろ。」
それに、チーフ昇格という「おまけ」まで付いての、事の顛末だった。
その事をきっかけにして、私の仕事に対する考えが、変わった。
“人生に、ピンチもチャンスも無い。それを、活かすか殺すかだ”
美空ひばりの「歌」では無いが、人生は川の流れのようなものだ。
必ず、「流れ」があり、その流れは、必ずそれ以前の「布石」によって、
変化していく。
その「布石」は、その時は、「ピンチ」として、目の前に、現われてくる。
その「ピンチ」という布石の後に、必ず、「チャンス」が巡ってくる。
そして、その逆も、必ず、目の前に現われてくる。
そんな経験を、長らく続けていると、ふとした「確信」が現われてきた。
“布石は、自ら造るものだ”
「布石を、打つ」
チャンスを導く為の「布石」を打つ。
それは、敢えて「ピンチ」という、布石を打つ事でもある。
それも、また、人生だろう。
更に、もっと時を重ねれば見えてくる、「真実」もあるのだろう。
いま、目の前にいる最年少チーフには、どこまでの人生が見えているのだろう。
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コメント
けんたさん、コメントありがとうございます。
25歳の若造の仕事観と、35歳のミドルの仕事観、更には45歳のシニアの仕事観はどんどん変化していくもの。
是非、ミドルやシニアとしての「一悶着」を披露してください。
ちなみに、私は、「一悶着」は、自らの仕事で解決しようと考えています。
そして、どうしても越えられない「壁」に関しては、上司に何度も訴えていく。
これが、35歳だったら?。
上司とぶつかれる最後の年代かな?。
投稿: てっちゃん | 2010年5月14日 (金) 07時18分
こんばんわ
私もそろそろ上と一悶着やらかそうかな?
と思いました 何か新しい一歩を踏み出さないと
行けない気がして
投稿: けんた | 2010年5月14日 (金) 00時14分