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2010年5月22日 (土)

「ポールポジション」を大切にするⅡ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日のブログ「伝えられること、伝えられないこと」を記した。

 本日は、その続編。

 商売には、伝えられない事が、如何に多いか。

 しかし、そうは言っても、伝えていかなければ、どんどん衰退してしまう。

  そう言う私とて、人から伝えられたことばかりで、学んできたわけではない。

 そのほとんどは、自ら学びとったことばかりだ。
 または、伝わったことを、自ら行動して自ら立証して学んだことも多い。

  結局は、学ぶ、という事は、自ら行動して初めて体得し、知恵となる。

 それが、“学ぶ” という事なのだ。机上で理解しても、学んではいない。
 だから、素直な人間が、一番学び、成長する。

  素直に聞いて、素直に行動するから、自らの引き出しを増やしていける。

 そのきっかけを、どう、上司として、店長として、部下に促していくか。
 それは、やはり、出来るだけ「言葉」にして、「現場」で言っていく事だ。

  「現場」で言わないと、駄目だ。

 全ては、現場に「答え」があり、「真実」があるからだ。

先日、あるチーフに、こんなことを言った。

 「この単品の売場で、どこが一番売れていると、思う。」

 以前にもブログに記した、魚肉ソーセージの単品量販の売場を指して言った。

 彼は、少し迷って、答えた。

  「この一番下の部分ですかね?。」

 それは、机上論の教科書に書いてある通りの答えだ。しかし、違う。

  「いや、この部分の、目線と手の中間点の、手の伸ばしやすい、この角が
  一番動きのいい場所だ。」

  「だから、この売場全体が単品量販の売場で、売れていると思われているが、
  実は、私は常にここの角に、いつも商品を移して、満タンにしておくのだ。」

  「この角にたっぷりと商品が陳列されているかで、更に動きが高まるのだ。」

 一つの売場を大陳したから、終わり、ではなく、常にその中でも、一番動きの
 いい角にしっかり商品を積みこんで、メンテナンスしておくこと。
 それが、売上を落とさない、大きなポイント。

  “店長が、陳列すると、売れる”

 良く言われるが、それは、自分で陳列した商品は、このようなメンテナンスを
 マメにしているだけの事。

  陳列の仕方もあるが、どう、メンテナンスするかが、更に重要なのだ。

 それは、以前のブログ「ポールポジションを大切にする」にも記した。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-d8e8.html

 しかし、どうしてもいろいろな作業に追われて、全ての単品にメンテナンスが行
 き届くわけではない。

  「売場の手直しをするときに、陳列数量が少なくなってくると、どうしてもうっす
  らと商品を並べてしまう。だから手前の商品が買われると、穴があいてしまう。
  結果、何回も手直しが必要になる。」

  「だから、ポールポジションほど、商品をしっかり積んでおけ。そうすれば、
  手直しの回数が減って、それだけコストがかからなくなる。そして、最後まで
  売りきれる売場になる。だまされたと思って、やってみろ。」

 このような、小さな事の積み重ねが積もり積もって、売上は「人」について廻る
 のである。




  

  

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