食べ方が変われば「新商品」
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
最近、惣菜の新商品がラッシュだ。
新年度なのか、春だからなのか、バイヤーが変わったからなのか。
それでも、新商品が出てくる、という事は良い事だ。
その、新商品だが、まったくの新しい食材を使った「新商品」というのは、
ほとんど無い。
ほとんどの「新商品」は、従来からの食材の「味付け」を変えたり、「食べ方」
を変えたり、「他店」にあって、「当店」に無かった食材だったり。
お惣菜や加工食品ですら、そう言う新商品がどんどん開発?され、「新商品」
と称して、我々の目の前に出現してくる。
そう考えると、「青果」「鮮魚」「精肉」の生鮮3部門の商材も、まだまだ「食べ方」
の提案によっては、需要を喚起させることが出来る部門であると言える。
同じマンゴーでも、従来のただ一個パックを陳列して販売する単品量販から、
半分にスライス(マンゴーだから3枚卸しか)して、中身を見せての販売。
それだけでも、新しい感覚でお客様は捉えてくれる。
更にそのマンゴーに、かのこが入り、かわいらしいつまようじが刺されていたら
、間違いなく、お客様はマンゴーカットの新商品として、従来のマンゴーとは違う
感度でその商品を見てくれるだろう。
鮮度的には、当日売切りのリスクが伴ってくるが。
しかし、売上を伸ばしていくお店や担当者は、そのリスクを冒してでも、
お客様への新しい提案として、手間をかけて、リスクを取って、どんどん
新商品への飽くなき追求をして、単品量販にチャレンジしていくものだ。
そして、そのチャレンジ精神が、自らに緊張感をもたらし、売切る「知恵」と
「行動」を揺り動かし、実績へつながっていくのである。
更に言うと、その上司の仕事に対する「姿勢」が、最大の教育であり、部下は
上司のその姿を一番欲しているのだ。
部下は、マンゴーの売り方だけを学ぶのではなく、マンゴーの売り方を通して、
上司の考え方や行動、更にはそれらすべてを同胞して、上司の「呼吸の仕方」
を体感していくのである。
言わば、「生き方」だ。
話は横にそれてしまったが、同じ単品でも、新たな提案で「新商品」。
今までも、過去に同じ提案をしてきた事実があるのかもしてれないが、それでも、
お酒の「ハイボール」が売れているのは、遠い昔に、団塊の世代がやんちゃな
時代に、仲間と安くて酔える「ハイボール」を痛飲しながら激論を交わした遠い
思い出があるからこそ、リバイバルとして登場してくるのである。
「安い食材」で、「簡単に作れて」、更に「健康に良い」
となれば、新たな提案を積極的に実施して、新商品としてオリジナル提案すれば
良いのだが、逆に言うと、メディアからの新商品の情報を目ざとくアンテナを張っ
て、タイムリーに提案していくだけでも、大きなチャンスが現われてくる。
新たな食材で「新商品」。
それを求めるより、従来の食材で「新しい食べ方」。
パートさんの知恵を活かしながら、どんどん挑戦できる環境はまだまだ存在する。
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コメント
こんにちは・・・
今日は、久しぶりの休みで、ゆっくりとブログの更新をしています。
てっちゃんのブログを読んでいると、そうなんだよなと納得させられる事が多いですよ。
このブログのテーマもうんうんと納得しています。
ほんまにスーパーマーケットの仕事が好きなんだなと感じます。
投稿: ふるた | 2010年5月 8日 (土) 16時54分
私もスーパー従業員さん、コメントありがとうございます。
言葉の使い方(かのこ)が悪く、わかりずらい表現でしたね。すみませんでした。
半分(3枚卸し)に切った「マンゴー」の身の方に、縦と横に約1センチから1.5センチ間隔で包丁で切れ目を入れて、マンゴーのパンフレットなどに良く出てくる食べ方の提案の事です。
サンプルなどでは良く出していたのですが、販売する商品として、母の日には、国産マンゴーを調理販売してみようかと思っています。
今後とも、よろしくお願いいたします。
投稿: てっちゃん | 2010年5月 7日 (金) 18時24分
いつも楽しく拝見させてもらってます。参考になることばかりで勉強させてもらってます。マンゴーの切り方(見せ方)のかのこが入るとありますが、どのようなカットのことでしょうか?勉強不足で住みませんが、教えていただけないでしょうか。
投稿: 私もスーパー従業員 | 2010年5月 7日 (金) 17時03分