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2010年5月20日 (木)

会社は家族

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の「カンブリア宮殿」を見ていたら、

 「全部、真似のできる事ばかり、オンリーワンの技術など何も無い」

 と言い切る経営者が現われた。

  エーワン精密の創業者、梅原勝彦さんだ。

 くしくも、司会の村上龍は、言った。

  「今回のエーワン精密の事例は、視聴者には、参考にならないかもしれない。」

 梅原さんは、言う。

  「会社は家、社員は家族だ。」

  働く従業員も、スタジオに来て、この番組のギャラリーとなって参加していたが、
  社長だけでなく、従業員全員で番組を作る、という姿勢が全てを物語っている。

 そして、働く従業員の、顔が活きている。
 一人一人が経営者の社長と、フェイス・トゥ・フェイスで結ばれている。

  だから、組織での信頼関係という目に見えない「力」が、従業員に備わっている。

 更に、梅原さんは、言う。

  「今まで、従業員を解雇したことは、無い。」
 
  微妙な事例もあるだろうが、

  「自ら、解雇を通告したことは無い。辞めたいと言った従業員を止めない場面
   はあったが、こちらから通告したことは無い。」

 この企業を支えるパワーは、もちろん人材力。

  その源は、経営者と従業員との関係。
  その源泉は、お互いに「守り、守られる」ことを前提にした、信頼関係。

  親子や、兄妹、夫婦での従業員が多いことでも立証されている。

 しかし、番組をみていると、梅原さんの経営理念がしっかり伝わってきた。

  あまりいろいろなことをやろうとせず、「品質」「納期」「適正」に照準を合わせ、
  取引先(お客様)を優先した組織作りに専念している。

  ブレルこと無く、そのことを追求した経営と、それを実現させる従業員との
  家族関係。

 だから、梅原さんは、敢えて「オンリーワン」とは言わない。
 誰にでもできる事を、愚直にやり続けているだけ。

  これはやはり、司会者が言うとおり、他社に広げられる事例では無い。

 なぜか?。

  従業員を「家族」としてとらえる経営スタイルは、前例が少ないから。
  そして、今後、このスタイルは、どんどん減少していくだろう。

 それは、活字にして万人に伝わる「事例」では無いからだ。
 要は、言葉では伝えられない事例だからだ。

 だから、同業他社からの訪問でも、包み隠さず「全てを見せる」のだ。
 言葉では伝えられないから、「来て」「見て」「感じて」学んでもらうしかない。

そして、私が、一番学んだ部分は、

 朝一での、社長の行動。

  まず、昨日の赤伝(赤字伝票)の詳細のチェックと指導。
  赤伝とは、お客様からのクレームと同様。

  そんな些細な事にこだわる。
  それは、お客様からのクレームだが、其のクレームに真摯に向き合う
  経営トップの姿が、一番の「教育場面」だと思った。



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