データからの“競合対策”
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
「競合対策」。
商品で、売場作りで、差別化し、魅力を増し、
更に、サービス面で接客力を高め、カードサービスを図り、客数を奪う。
全ては、点を打ちこむことにより、競合対策を図ってきた。
そしてそれは、「チラシ」という大きな武器を使って、手を打ち、効果を図る手段
がメインだった。
当然、今後もその手法は、大きく変わる事はないだろう。
しかし、その競合対策を、「仮説」し「検証」していく上で、重要になってくるのが、
マップだ。
一つの打った「手」が、地図上の集客エリアを、どう変化させたのか?。
その積み重ねが、競合店にダメージを与える対策の洗いだしになっていく。
「どんな手を打てば、どの競合店から集客を奪えるのか?。」
「どの手とどの手を組み合わせれば、より有効に効果を得るのか?。」
パイの奪い合いの現状で考えると、一人のお客様が、より多くの買物をしてくれる
事を考えるよりも、集客出来ていないエリアのお客様を、より有効な手を駆使して
集客する事にって、集客を図り、自店の売上改善と競合店を窮地に追いやる事
の同時進行で進めていく事だ。
それは、オセロゲームの「裏」を「表」にする事と同じ。
いままで「裏」だったお客様を、「表」にして、敵から奪う事。
その有効な手段を、ピンポイントで見つけ出す事。
それが、これからのデータ活用の本筋となろう。
いや、私は、そのような活用の仕方を模索している、と言う事だ。
それは、誰彼から教えられるとか、データ会社のソフトを買うとかの
問題ではなく、自ら「仮説」を立てた「検証」の道具として、マップからの
吸引率の変化を以って、立証していきたいと考えている。
そんな話を、先日遊びに来たシステム関連の方と、世間話をしながら語った。
その方との情報と会話から、現在分かってきた事は、私が「手」を打った対策
に対して、どのような効果があったかと言えば、直接競合している相手に対して
の影響は、あまり大きく無い、と言う事だ。
逆に、2k~3k商圏の広がりを持った競合店へ、影響させているようだ。
お互いに、負けまいとして、対策を打ち合う事で、
結果として、そのエリアの集客力が、総合的に高まり、
エリアとしての競争力が高まったと言う事だ。
今まで、そのエリアから流出していたお客様が、そのエリアに戻ってきたという
事実。
出店されてしまったものは、取り返せない。
相手を利用して、そのエリアの集客力を、どう高めるか?。
今後の競合対策を考えた場合、お互いに負けまいとする努力の継続が、
単店のレベルを向上させ、お互いに高め合い、その結果として、周辺地域から
本来の集客を取り戻す。
更に言えば、本来以上に吸引力を高めていく。
直近の競合店と手を結び、エールを送り逢い、地域に貢献する。
それも、一つの、競合対策か?。
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コメント
てっちゃんの妹さん、コメントありがとうございます。
店舗を率いる店長のもう一つの顔が、お客様との窓口。
特に、午前中に来店される常連のお客様との会話は大切だと思います。
私はその中でも、男性の常連さんとの会話に重点を置いています。
この時間帯に男性が常連客として来店されるということは、業務用(自営業)かリタイア後の趣味の世界で来店されるものであり、お客様の方も気軽に会話に乗ってくれる方が多いものです。
だから、開店から11時ぐらいまでは、極力品だしを手伝いながら、売場に出てお客様の流れを見ています。
投稿: てっちゃん | 2010年4月 6日 (火) 07時46分
以前 近隣競合の店長と仲良く、地域の会合、電話連絡される人がいました。えっ?って思いましたが彼の人間性なのかと感じ、地域密着型の商売をされていました。話しかけられやすさも、大切と感じました。店長さん、と、お客様にとにかく、話しかけられていました。転勤されたあと、とにかく、売り場が静まり返り、お客様が新しい店長に話しかけられず私に話しかけられ、今度の店長さんは、話さない人ね。と、とにかく言われました。楽しくなければ、来客しないと感じました。感謝の心で接客します。話しかけられる事が一番嬉しい!今日の夕食はね~!ってお客様の笑顔が大好きです。
投稿: てっちゃんの妹 | 2010年4月 6日 (火) 06時09分