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2010年4月22日 (木)

環境の変化を克服する

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、かっての部下にメールした。

 「元気?。」

 程なくして、メールが返ってきた。

  「元気じゃ、無いです。」

  “以外に、こたえているんだなぁ~”

 最近人事異動があり、彼の下から、部下が一人異動になる。
 入社2年目の、サブ・チーフだ。

 そして、それ以前の1月には、本来のサブ・チーフが抜かれていた。
 それを受けて、入社2年目の女の子を、サブチーフとして育成しなければなら
 ない状況に陥っていたのだ。

 もともとがんばりやの、その女子社員も、よく頑張ったのだろう。
 彼の下で、片腕としての頭角を現してきた。

 彼は、いわゆる「職人肌」で、商売という切り口で仕事をさせれば、
 敵はいない。

  「販売計画」「単品量販」「人材活用」「売場作り」「在庫管理」

 全ては、自らの頭の中で組み立て、人を動かし、結果を出す。
 但し、生鮮という部門特性から、役割をこなすていく「チームワーク」を要する。
 
 どうしても、片腕として任せられる「サブ・チーフ」の存在が必要となる。
 力量の足りない部下ほど、厳しく鍛えて、即戦力にしなければならない。

  「厳しく育てる」という、その事に対するパワーが必要になる。

 そして、ようやくそれらしき「形」になってきた矢先の異動。
 彼からのメールは続いた。

  「育てても、育てても、抜かれていく。自分の立ち位置が分からなくなりました。」

 直接、顔を突き合わせて会話している場面なら、

  「育てた部下が抜かれる。それがチーフの仕事だ。」

 そう言いきって、彼の目を見つめて、判断できるのだが、メールは難しい。
 私は、こう、メールを返した。

  「育てた部下が、いつかお前を必ず助けてくれる。その日が来るのを信じて。」

 以前にも記した「自分を越える部下を育てる」ことが、自分を救ってくれる。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-7e3d.html

 そうやって、自分が育てた部下に支えられながら、企業人としての自分が
 成り立っていくのである。



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コメント

ふるたさん、コメントありがとうございます。
ふるたさんの言葉は、まったくその通りですよ。
自分のDNA、分身がどんどん周囲に広がっていく事。それは紛れもなく、自分の立ち位置が定まっていくという事です。
それが、企業のDNAになっていき、自分の将来の立ち位置が定まっていくと言う事。
部下を育成するという事は、企業とそこに働く従業員が、未来永劫存続していく事なのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2010年4月22日 (木) 23時55分

こんにちは・・・・
育てるというのは、楽しいですね。
僕も育て上げた部下を引き抜かれてしまいますけど、どんどん引き抜かれるというのは、僕にとっては、誇れることですね。

僕のDNAを持った社員が、どんどん増えていくということですからね。

それに引き抜かれると言うのは、一人前として会社から認められていると言う事ですから。

引き抜かれるたびに、喜んでます。

投稿: ふるた | 2010年4月22日 (木) 12時41分

かおるさん、コメントありがとうございます。
人事異動とは、ある意味、強制的に人事異動する人間、周辺の人間の環境を変えてしまいます。
そして、それは、なかなか自ら環境を変えられない人間にとっては、自ら変われるチャンスだと思っています。同じ水に長く浸かっていると、人間、なかなか自ら変われるものではない。
私も、5年間同一店舗という環境で、自ら変わる事の難しさを知りました。
だから、この機会に、思いっきり変わってみようと。
そして、それが周囲に及んだ時に、その人事異動は成功だったのだと思います。
人事異動により、いろいろな人間と巡り逢い、自分の殻を広げていける、そのチャンスをもらったのだと考えれば、喜んで飛び込むしかないんでしょうね。
私は、それで、「変わり身の早い奴」と思われているようですが。

投稿: てっちゃん | 2010年4月22日 (木) 06時47分

かおるです。
サラリーマンにとって“移動”というのはやはり大きな転機ですね。それが自分であってもまわりの大切なだれかであっても。そして今頃の時期からその移動の持つ意味が否応なく自分に迫ってきますね。
自分に言えるのは、きっと必然性があって組織もその人をそういう状況に置いたのだということ。だから自分はその状況における自分の役割を理解し遂行にむけて努力しつづけるしかないということ。そしててっちゃんさんの言う「自分の育てた部下がいつか自分を助けてくれる」ということがまぎれもなく真実だということです。

投稿: かおる | 2010年4月22日 (木) 00時34分

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