地域一番を目指して
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日のブログで、花見商戦に関して記した。
本日は、その続編となる。
52週販売計画の一環として、先週は「花見商戦」をテーマに店舗計画を実践。
その流れの中で、精肉は、焼肉商材の売り込みを仕掛けようと、私と共有化。
売上金額はともかく、売場展開に関しては、立派な売場を展開してくれた。
それ以前に、部門担当者との打合せの中で、
「新店として、従来はパートさん教育等の基本の売場作りを構築してきたが、
今後、競合と戦う上で、一番強化しなければならないカテゴリーはどこだ?。」
「それは、これからの季節を考えると、焼肉コーナーです。」
「俺も、その通りだと思う。徹底して焼肉売場の強化を図ろう。」
店長と部門との、方向性の共有化が図れた。
私は、52週計画の中で、精肉に関しては、
意識して「焼肉商材」の展開を入れ込んで、計画を推進した。
精肉部門も、意欲的に、従来だったら時間的なコストがかかって、敬遠してきた
焼肉商材の単品の商品つくりを、意欲的に創造性を発揮して、売場作りを実現
させてきた。
特に、週末の牛肉の商品化に関しては、相当に凝った商品造り、焼肉商材を
研究し、従来にない知恵を取り込んだ商品造りを意識してきていた。
そして、先週の「花見」をテーマにした店舗レイアウト。
精肉部門には、当然「焼肉」のテーマで依頼した。
前週から、焼肉売場が進化しているなぁ~と思っていたが、先週の展開は、
私の目から見ても、“地域一番の売場” と自負できる売場展開だった。
精肉の売場とは、とかく縦割りが出来過ぎて、玄人目にはしっかりした売場に
見えるが、素人目には同様の商品が並んでいるに過ぎない展開になってしまう。
その辺を、担当者が知恵と工夫を凝らして、鮮魚の6点盛り合せを取り入れた
商品化を取り込んだり、ステーキセットを組み合わせた商品造りを取り入れたり、
更には、赤みと脂身をセットにして両方をバランスよく購入できる商品化を工夫
したり、はたまた、ステーキに切れ目を入れて“マンゴーステーキ”と称して販売
したりと、マニュアルにも無い商品化をどんどん品揃えしていた。
「おい、これ本部マニュアルにあるのか?。」
「いえ、当然、無いですよ。各部門からヒントを得て、商品化しました。」
人間は、時として、他人の想像を越えて進化するものである。
そして、それが、組織のダイナミズムだとも、思っている。
部下が、上司の予測を越えて、進化していく。
私が、一番充実する瞬間だ。
そして、こんな場面のように、壁を乗り越えないと、地域一番などという
売場は実現しないものだ。
お客様が、売場で単品を購入する「動機」にも、いろいろあるが、
「特売だから」、購入するお客様も当然多いが、
「こんな商品を、一度は食べてみたかった」、という購入動機もあるだろう。
私は、後者の購入動機で来店されるお客様の頻度を高めたいと思っている。
そして、そんな動機を満足させられる売場が実現した時に、売上金額は
確実に上昇するものだ。
これから気温が上昇し、焼肉売場は、いやがうえでもヒートアップしてくる。
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コメント
佐竹っちさん、コメントありがとうございます。
カルビの端材ですね。チェックします。
焼肉売場ほど、選ぶ楽しさ、食べる楽しさの演出が、販売力だと思っています。
バイヤーがセレクトした素材を、販売者の力で売りこなしていく。精肉部門の腕の見せどころが凝縮されたカテゴリーですね。
投稿: てっちゃん | 2010年4月18日 (日) 07時45分
いよいよ焼肉シーズンが到来ですね。
これからお盆過ぎまで、焼肉商材をいかにアピールして販売していくかが精肉部門の一番重要なことです。
実は精肉部門の中には焼肉関連の商材は意外なところにもあるんです。
それを地域特性とリンクしていかに見つけていくかがポイントですし、売場作りの楽しみでもあります。
あと焼肉用の商品化は歩留りが悪いので、いかに利益を稼げるかも重要です。
例えばカルビとして商品化していくと、必ず端材が発生します。その端材がどうなっているのか?
もし挽き材だったら見直す必要があると思います。
試しに聞いてみてはいかがでしょうか?
結構工夫を凝らしてるみたいなので、地域一番の売場見てみたいですね☆
今後も売場作り頑張ってください(^-^)
投稿: 佐竹っち | 2010年4月17日 (土) 23時57分