« 定番への戻し方 | トップページ | 商品の組み合わせ方 »

2010年4月28日 (水)

惣菜強化の本質

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


惣菜を強化する。

 賛否両論あるだろうが、私は、「青果」「惣菜」「デイリー」の強化が、店舗強化
 、競合対策の最優先課題だと思っている。

  “本当に、惣菜の強化が、店舗強化につながるのか?”

 そう、思われている方は、多い。

  しかし私は、惣菜の強化が、最大の店舗強化だと思っているのだ。
  それは、今回、桐生エリアのお「Y社」をMRして、確信となった。

なぜか?。

 惣菜という、最終的にお客様が消費する商品を追求することによって、その
 前段階の「果実」「野菜」「生魚」「生肉」等の素材の提案の仕方まで、高いレ
 ベルで商品開発力と売場提案力がついてくるからだ。

 前述の「Y社」は、ここ10年間、ひたすら「惣菜」に力を入れてきた。
 当初は、惣菜の売場だけにその研究を注いできたが、この新店を見る限り、
 いよいよ、惣菜強化のノウハウが、店舗全体の運営能力を高めてきている
 と言える。

  企業が業績を拡大させていく、という事は、従来であれば、競合の少ない環
  境の中で、固定された顧客の客単価の拡大が最大の焦点だった。

  だから、ワンストップショッピング化を図り、はたまたGMS化させ、普段から
  拡大した品揃えを図りながら、客単価の拡大を図ってきた。

 しかし、現状はどうだ。

  店舗の周囲には、競合がひしめき、客単価アップどころか、お客様の買い回
  りが発生し、客単価は低下する一方だ。

  この状況の中で重要なのは、競合店からお客様を奪う、という事。

   数値的には、「客数」を上げる事。

  その対象として、従来であれば、その強化によって、店舗内の顧客の奪い合
  いの元となった、「惣菜」部門の存在だ。

 惣菜部門を強化する、という事は、最終的にお客様が食する形態を研究する
 ということであるから、お客様の「今」、その中の普段の暮らしの「今」を追求す
 る、という事。

  その、暮らしの「今」の研究が、企業を強くしていくのである。

 その事が、素材の売り方にも波及し、販促にも波及し、店舗レイアウトにも
 波及していく。

  そして、当然に、従業員の考え方にも波及していく。

 そこに向かっている企業が、「Y社」だと言う事だ。
 だから、この企業は、この不況期にも、地道に既存店が伸びている。

  実に安心して買い物ができる信頼感と、素材部門から、食事の今が見える
  提案力を有し、それを運営力として定着させているからだ。

 価格競争は、この業界には付き物。
 しかし、未だかって、価格競争だけで勝ち残ってきた企業は皆無だ。

  最終的には、お客様の「今」と「半歩前」を追求した企業だけが、
  次のステージへ進める、という事なのだろう。




|

« 定番への戻し方 | トップページ | 商品の組み合わせ方 »

商売」カテゴリの記事

コメント

ハッシーさん、コメントありがとうございます。
良いところは、考え方を素直に学んで、取り入れたいですね。
ただ、MDとは簡単に構築できるものではない。ましてそれを店舗で実現出来るオペレーションともなると数年はかかる。
ただ、店舗でも、惣菜的発想で素材を見る訓練は大切だと思います。

投稿: てっちゃん | 2010年4月29日 (木) 07時26分

Y社の惣菜は自前から子会社化し「三味」としてMD強化をはかったようですね。
惣菜のMDは地域一番ではないでしょうか。
いつ行っても期待を裏切らない売り場は強みです、またそれを可能にする商品力とオペレーションの構築なしでは実現出来ない売り場でもありますね。その中でもY社の「おはぎ」はこだわりと自信を持って販売している商品のようです。
Y社はSC型600坪~700坪店舗展開を得意としていましたが、最近では多摩地区や埼玉の西部に400坪タイプの出店を進めているようです。今後は神奈川方面への展開もあるのでしょう。
弊社も惣菜強化の真っ最中ですが見習うべき点は多いですね。

投稿: ハッシー | 2010年4月28日 (水) 21時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/508103/48156512

この記事へのトラックバック一覧です: 惣菜強化の本質:

« 定番への戻し方 | トップページ | 商品の組み合わせ方 »