自分の「舌」を鍛える
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、「フーデックス・ジャパン」に行ってきた。
幕張メッセで開催されたものだが、これほどの出店規模の展示会は初めて。
日本国内の出店数、展示会規模でも相当なものなのに、合わせて、海外の規
模がすごい。
日本エリアの倍以上はあろうか、特に「韓国」「メキシコ」「USA」の規模がすごい。
メキシコのキッチンでのライブ料理や、韓国の出店アイテムなど、相当「力」をい
れているなぁ~、といった感じ。
2月の「スーパーマーケット・トレードショー」は、食品スーパー向けの、食品、
設備、システムの総合展示会。
3月の「フーデックス・ジャパン」は、出店対象を食品・飲料に絞りながら、範囲
を世界に広げた展示会。
よって、食品、食材に関するプロが集まる総合展示会といったところか。
初めて行った私は、当初、目的を探りあぐねていたが、10分ほどで探り当てた。
“今日は、自分の「舌」を鍛えよう”
自分のお店でも、「自分の舌」は鍛えられるが、それは品揃えされている商品に
限っての話だ。
もっと世界を広げて、展示されている食材の味を確かめられる機会は少ない。
“今日は、自分の「舌」を鍛える、良い機会としたい”
そう割り切ったら、早速行動だ。
以前のブログ「味覚について」を記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-5849.html
自分の「舌」に、少しは自信をもっているが、まだまだだと思う。
それだけ、上には上があり、世界は広いものだ。
そして、「舌が肥える」ということは、本物を理解する力でもあり、
より万人の好みを感じる能力とも連動する。
だから、小売業に携わり、特に食品に携わる人間にとって、「舌」は鍛えなくては
ならないものであり、我々の仕事の能力でもあると、私は思っている。
美味しさとは、「素材」の美味しさと、「味付け」の美味しさがあるが、
我々は特に「素材」の良し悪しについては、プロにならなければならない。
食して、「素材」の鮮度、産地、品質、ランク等の「舌」の能力があれば、
商品価値を理解し、バイイングや販売計画での仕掛ける能力を左右するものだ。
それは、誰も教えてくれない「暗黙知」の能力でもある。
本当に、これだけは、誰も教えてくれないし、教えられない能力だ。
「果実の味」「刺身の味」「漬物の味」「チーズの味」「鍋の味」「中華の味」等等。
これは、小さいころからの実生活で培われるものであり、私自身、仕事上で
だれかれに具体的に教わったと言う経験は無い。
全て、自分の自腹で食した経験だけが、自分の舌を鍛えてくれた。
そして、それは、我々が自ら選択した商品が売れるのか、売れないのかの
重要な判断材料になってくるのだ。
そして、「舌」が肥えれば肥えるほど、その商品選択と販売数量の精度は
高まってきた。
我々は、自分の舌を鍛えるべきだ。
この道を進んでいくのであれば、舌の良し悪しが、我々を救ってくれる。
今回も、このような場を利用して、世界の味の違いを感じよう、そう思って、
幕張メッセを闊歩した。
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