競合店幹部の来店Ⅱ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、競合店の幹部が来店した。
彼は、このエリアの店舗を統括するマネージャーだ。
鮮魚の部下と共に来店した。
新たにこの地で、鮮魚を担当するスーパーバイザーと共に来店した。
彼に関しては、以前のブログにも記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-773f.html
新たな部下と、地域の競合店を巡回し、対策の進め方のチェックなのだろう。
挨拶代わりに、彼は言った。
「いやぁ~今月(2月)は非常に厳しい数値だ。会社潰れんじゃねぇ~かぁ~
と思うぐらいの数値だよ。」
2月のスタートの月曜立ち上がりの影響が、月末まで尾を引いていると言う。
そして、しきりに本部MDの方向性の違いを嘆いていた。
本部MDでは、この北関東では戦えない、と。
そうかも知れない。
このエリアには、このエリアのお客様の価値感があり、それは微妙に単品の
嗜好に影響している。
特に彼が嘆いていたのは、開き魚の「味」に関してだった。
鮮魚の塩干の味比べを、新任の鮮魚スーパーバイザーと実施したと言う。
そして、当社の「あじ開き」「ほっけ開き」「塩さば」の味を絶賛していた。
なるほど、確かに当社の塩干の品質は、以外に吟味された単品を品揃え
していると思われる。
そして、その事一つとっても、各エリア毎の特性を、本部バイヤーが理解して
それに応じた商品開発と定番決定をすること自体に、無理があるのだろう。
その事が、いまだに地域スーパーが健闘している所以でもあるのだ。
リージョナルが拡大し、100店舗を越えてくると、バイイングパワーとは逆に、
地域性を失っていく。
バイイングパワーを活かしつつ、地域性を失わない経営。
いまだに、この壁を乗り越えたリージョナルスーパーは無い。
しかし私は、この企業が持つ技術レベルは高いと思っている。
店舖運営のフォーマットを早急に変更し、技術力のある生鮮部門と
開発力、組織力のある惣菜、寿司が連動し、更に真似の出来ない
惣菜の売場を強化しながら、グロサリーの人件コストを圧縮していけば、
生鮮の価格訴求力も出していける。
まだまだ、伸びしろの余白は多い企業だ。
いずれにしても、捨てる部分と、得る部分を明確に分ける必要があるだろう。
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