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2010年2月17日 (水)

バランスを取り戻す

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


私は、鮮魚出身だ。

 冒頭からこんな話題で恐縮だが、店長に成り立ての頃は、鮮魚を中心とした
 生鮮ばかりに目が行き、アンバランスな店舗運営(店長業務)をしていた。

 それはそれで、一時の効果は上がり、生鮮強化として評価もされてきたが、す
 ぐさま「壁」にぶち当たる。

  店舗のアンバランスが、「壁」となって立ちはだかる。

 500坪以上のお店になると、店長レベルでは構想出来ない、ワンストップショッピ
 ングの実現へ向けての、効率化と品揃えの両立を考えられて設計された店舗
 規模となっているようで、生鮮以外の品揃えもかなり豊富に実現されている。

 300坪のお店では、「生鮮」強化 = お店の繁栄 という構図だったのだろうが、
 500坪以上、特に700坪前後になると、グロサリー部門の売上構成が高まり、そ
 の事によっての集客力が武器となってくるのだ。

 その事を良く理解しないで、自分の得意分野だけにのめり込んでしまうと、どつぼ
 にハマってしまう。

  そして、私がその事に目覚めたのは、転職して現企業に入社してからだ。

 相変わらず「生鮮強化」しか頭に無かった私に、グロサリーの大切さ、オペレー
 ションの大切さ、更には集客力を高める上での重要な要素としての位置づけを
 教えてくれたのが、現企業である。

  700坪のお店に「生鮮」だけを求めて来店されたのでは、意味が無い。
  いかに、ワンストップショッピングを図り、圧倒的な集客を図るか?。

 その為に、グロサリー部門を如何に強化し、生鮮と連動させてバランスを取るか。
 
  とりわけ、「デイリー部門」の位置づけは、重要だ。

 日本人の食生活に欠かせない「和デイリー」の利益への追求と、
 店舗の成長過程に欠かせない「洋デイリー」の集客への追求が、
 更に、店舗の集客力を高める大切な要素となっている。

  以前から記しているように、1k商圏の吸引率は「野菜」と「デイリー」で決まる。

 特に「和デイリー」の価格、品揃え、日付、単品量販はストアロイヤリティーだ。
 だから、和デイリーで品切れの多いお店は、いずれ落ちていくと思っている。

  また、和デイリーで量販スペースの無い店舗は、生鮮強化の支障となる。

 だから、デイリー部門の強化により、部門ごとの販売力のバランスが大切なのだ。
 そして、現店舗での、デイリーのバランスが、崩れていた。

 昨日は、「通路の確保」を記したが、本日は、デイリー強化の記事。
 まずは、店長判断で、他部門の冷ケースをデイリーへ移管した。

  当然、私の戦略と理論を、本部と移管元チーフへ「言霊」を持って話した。

 これは、「指示・命令」では、無い。
 だから、移管元チーフが、私をも上回る「言霊」で反論するのであれば、
 私は、撤回も頭に入れている。

  そんな「覚悟」と「柔軟性」を背負って、関係者と対峙する事にしている。

 だからと言って、移管元の売上を下げるわけにはいかない。
 それに関しては、後日記す事にするが、そんな訳で、デイリーの量販スペース
 が確保された。

  次に、増設された量販スペースへ、商品という命を吹き込まなければならない。

 やはり、コンコースの中に位置する冷ケースは最高の場所にあり、初日から
 商品の欠品が目立った。

  当然だろう。

 従来は、そんな最高の場所を使用して、販売したことが無かったのだから。
 量販スペースの部門変更初日から、良い感触でスタートできた。

 今後は、その量販スペースを使用して和デイリーを強化し、店舗全体の販売力
 を強化していく。



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