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2010年2月16日 (火)

お客様の道Ⅱ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人事異動から、約二週間。

 異動して初日に、「所信表明」をしたが、その日の午後、早速行動したこと。
 それは、「通路の確保」だった。

  何故か?。

 現状の数値、売場の状態、仕組みの現状、店長としての姿勢、等を考慮しと時、
 一番即効性があり、尚且つお客様や従業員に、明らかに変わったと思わせる
 変化を見せる事が出来るからだ。

 以前のブログで「お客様の道」を記した。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_6dec.html

 お店のコンコース(生鮮側の主通路)は、当然、多くのお客様が通る通路となる
 為、特に最近は大きな間口で主通路を広くとり、通りやすいスペースを確保して 
 いる店舗が増えているが、店舗の上と下を仕切る、グロサリーの中通路や、グロ
 サリーの一本一本の間の通路の幅であったり通りやすさは、店舗により様々だ。

 店舗形態が長方形になればなるほど、中通路の存在は大きい。
 それは、コンコースまで行かずとも、中通路を通って、対岸のエリアへ通じる事の
 できる「ショートカット」だからだ。

 だから、この中通路の通路幅は、人間の血管同様に、詰まらせてはいけない。
 この血管が詰まれば、その周辺の売上は「死」に至る。

  以前にもお話したが、客数数千人を超すお店になってくると、
  店主とお客様の会話が命の商売とは違ってくる。

  確率のビジネスになってくる。

  「数千人お客様の何人が、この売場で立ち止まるか?。」
  「立ち止まったお客様の何人が、この商品を手に取るか?。」
  「手に取ったお客様の何人が、購買してくれるか?。」

 その確立を高めていく事が、店長の仕事でもある。
 そして、その確立の高め方の一つとして、通路幅の確保が挙げられるのだ。

 更に言うと、店舗として、グロサリー群の不振もある。
 いろいろな要因もあるが、グロサリー不振の中で、通路幅が確保されていなけ
 れば、お客様に、“買うな” と言っているに等しい。

  店長として、まず、あるべき器に整える。
  次に、あるべき商品の品揃えを整える。
  最後に、貪欲に目立つ売場に強化する。

 所信表明後に、早速、副店長とグロサリーチーフと「通路幅の確保」を伝えた。
 そして、午後からは、その部分のエンドの突き出しの是正や、エンド脇の突き出
 しの撤去。

 更には、平台脇の突き出し、その他諸々の障害物の改廃をして歩き、最終的に
 は、以前とは見違えるように、コンコースから中通路へ入る通路幅が確保されて
 きた。

  そうなると、我々作業者側にとっても、仕事が楽になる。
  作業カートも、楽にすれ違う事の出来る幅になったからだ。
  いかに、以前が、狭い通路幅だったかだ。

 それにも、いろいろな要因が隠されている。

  エンド切り替えや、特売残で発生した商品残の行き場所の問題。

 結局、それらが全て通路を塞ぐ要因となっていた。

 そうして、その結果、菓子の売上、食品の売上、パンの売上が伸びてきた。
 お客様の回遊性が高まり、グロサリーの定番への買い回りが増加したからだ。

  それは、利益貢献も、高まっていくということでもある。

 初日の一日は、いろいろと長かった。
 それ以降も、長い一日が二週間ほど続くのだ。


PS
 「南相馬エリアMR写真」を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/minamisouma/




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コメント

ふるたさん、コメントありがとうございます。
通路の確保の効果に関しては、日々の売上になかなか反映されない部分だけに、論理的に説得出来ない悩みがあります。
更には、エンド展開の残、特売の残、本部の送り込みの問題など課題は山積み。
生鮮のように、潔くどこかの場面で売切る潔さも必要かと思いますね。

投稿: てっちゃん | 2010年2月16日 (火) 22時08分

確かに通路確保っていうのは、大事な事なんですけどね。
当社の通路も気がついたら、残品・メーカーのツールなどで、むっちゃ狭くなっています。
特にロッテのガムをやたらとあちらこちらとおいてます。
通路の広さ、買い回りの大切さを何度も店長には、話しをするんですけどね。
定番を売らないと利益にもつながらないのに・・
困ってます。

投稿: ふるた | 2010年2月16日 (火) 16時46分

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