南相馬エリアMR
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、初めて南相馬を訪れた。
以前は、北関東が大雪(?)に見舞われて、一度は断念した南相馬だったが、
今回は、南相馬エリアが大雪だったようで、郡山以上に浜通りのほうの積雪が
多かった。
この大雪の為、ルートも高速中心に、いわき経由で南相馬へ。
そして、「I社」、「Y社」、「F社」をMRしたが、この狭いエリアでレベルの高い競合
関係を築いていいる。
特に「I社」のレベルは、羽生の「I社」と同等レベル。特に精肉、惣菜もインストア
で製造している分、キメの細かい品揃え、品切れ対応によって、魅力ある売場を
提供している。「I社」のレベルが高い分、周辺競合もレベルを上げざるを得ない
のだろう。
まずは、「I社」。
入口を入ってまず、「玉ねぎ」「じゃがいも」が一個20円で大陳。
左に折れると、果実平台から、野菜平台へ続く一連のスーパーの基本の売場に
入っていくが、そこからもう「I社」のイメージは無い。
上から派手につりさげられた媒体物。
更には、商品の下のマットを見せない陳列技術に品揃え、関連も品切れは無い。
“I社の血では無いな”
I社は、効率重視で、通常、このような細部への配慮はしない。
このお店は、違う“血”を感じさせる青果の陳列技術を持つ。
そして、それは青果だけではなく、鮮魚、精肉、更には惣菜、デイリーにまで続く。
とにかく、競合にある後述の「Y社」、「F社」を相当に学んでいることは明らか。
「I社」が、この領域に切り込んでくると、やっかいだ。
精肉もオールインストア。従来のずぼらなお肉コーナーのイメージは無い。
惣菜も、お弁当その他インストアを強化し、アウトパックの298円弁当のすペース
を縮小し、価値ある398円弁当を拡大し、購買意欲を刺激する。
“この分野に切り込んではきたが、本当に維持できるのか?”
この課題が解決されれば、この企業は再生するだろう。
次に、「Y社」。
基本とスタンダードレベルは高いが ・ ・ ・ 。
もはや、生鮮でのアドバンテージは無くなってしまった。
しかし、相変わらず、デイリー、パン、食品、菓子、雑貨での総合力は高いが、
生鮮でのアドバンンテージは、周辺店舗のレベルの高さに相殺されている。
そして最後は、「F社」。
たくさんの方がMRをしているのだろう。
その事が、更に普段の緊張感を失わない、細部まで妥協しない売場作りにつな
がっているのだろう。
また、「I社」のレベルの高さも、ますますレベルを上げざるを得ない環境を作って
いるのだと思う。
このお店は、生産者の想い、バイヤーの想い、販売担当者の想いが、しっかり
お客様に伝えようとしており、その事で、ますます売場レベルを高めていること
だ。
更には、レジを初め、お店の従業員全ての人々が、売る事の楽しさを、商売する
ことの本質を理解し実践している事だ。
だから、どんどん販売担当者の知恵と工夫が活きてくる。そして売場に反映され
ている。
決して、本部からの、指示・命令ではなく、現場の担当者からの発想が大きく活か
された売場展開となっている。
店長は、指示・命令で売場計画をリードはしない、という。
部下がどんどん率先垂範し、計画をリードして先手を打っていると言う。
だから、いろいろな発想で売場が作られているのだと思う。
PS
「南相馬エリアMR写真」を載せました。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/minamisouma/
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コメント
根元店長、コメントありがとうございます。
先日は、忙しい?中のお相手ありがとうございました。
レベルの高い「I社」「Y社」と相対し、決して引けを取らず、むしろどこよろリも攻めの売場を実現されている事に、素直に感動しました。
また先日は、同じ店長として、相通ずるものを感じましたよ。
今後とも、よろしくお願いいたします。
投稿: てっちゃん | 2010年2月15日 (月) 23時52分
(株)キクチ・フレスコキクチ東原町店根元です。前回遠い所お越し頂きありがとうございました。楽しみにしていましたブログ拝見させて頂きました。またありがたい店舗評価を頂き恐縮しております。まだまだな部分は大いにあります。一歩一歩前進していきます。これからも宜しくお願い致します。
投稿: 根元 浩 | 2010年2月15日 (月) 08時54分