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2010年2月

2010年2月28日 (日)

カーリングという競技

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


最近、バンクーバーオリンピックの影響で、「カーリング」にハマっている。

 この「カーリング」という競技。
 かっては、氷上のゲートボール(失礼!)と思い込んでいた。
 しかし、クリスタルジャパン?の影響から見始めたカーリングが、こんなにも
 奥の深い競技とは思わなかった。

 まず、クリスタルジャパンの初戦の「アメリカ戦」での、わずか数ミリの勝利から、
 イギリス戦での、手に汗握るスーパーショットの連発の末の勝利など、その魅力 
 にとりつかれてしまった。

  そして、決定的になったのが、昨日のカーリングの決勝戦

 地元「カナダ」と、前回トリノでの金メダル獲得の「スウェーデン」戦だ。

 この勝負は、それこそ人生の縮図のような戦いであり、この大会で一番感動した
 といってもいい(全ての競技を見たわけでは無いので、私的感想です)。

  前半の第5エンドまでは、前回優勝のスウェーデンが主導権を握っての展開。
  常に、相手の先手を打ち、相手のミスにつけいって、得点を有利に重ねた。

   形成が逆転したのは、第7エンド。

  スウェーデンのスキップが決定的なミスによって、逆転した。
  その後、スウェーデンの歯車が狂い始め、地元カナダに活気が戻った。

  カナダは笑顔で、有利なゲームメイクで先行し、
  スウェーデンは敵地の盛り上がりにも押され、後手後手に回った。

   しかし、この逆境にあっても、スキップのノルベリだけは諦めていなかった。

  第9エンドでは、2点差にありながらも、第10エンドで後攻を選択し
  第10エンドで逆転を狙うという、「姿勢」を取り続けた。

  常に、相手へプレッシャーのかかる状況を創り出すべく戦術の選択。
   
   それは、絶体絶命のピンチで迎えた、第10エンドの7投目に凝縮される。

  作戦タイムを取り、コーチと確認した戦術を曲げてでも、
  相手へのプレッシャーのかかる戦術を選択した。

   そして、カナダの8投目。

  ここで、カナダのスキップのバナードが、相手のストーンをはじき出しさえすれ
  ば、金メダルが手に入った。

 ここでくしくもアナウンサーは、こう言った。

  「さあ、今、金メダルは、カナダの目の前に置かれています。
   それを、掴み取るかどうか?。」

   目の前の金メダルを目にし、更に相手スキップのノルベリに与え続けられた
   プレッシャーもあったのだろう、カナダのバナードの手元が微妙に狂う。
   逆に、逆境とはいえ、常に精神的に主導権を取り続けてきたノルベリ。
  
  第10エンドの最終8投目で、確実に2点を獲得しエキストラエンド(第11エンド)へ。

 この段階で、このゲームは振り出しに戻った。
 カナダが後攻とはいえ、スウェーデンは絶体絶命のピンチを凌ぎ、カナダは
 目の前の金メダルを取り損なった。

  私は、この段階で、どちらが勝ってもいいと思った。
  それほど、このゲームは、この段階でも素晴らしいものだった。

 しかし、神は、エキストラエンドで、最大のドラマを用意していた。

  そして、ここでも、最後の最後に、スキップ同士の戦いが待っていた。

  しかし、そこに行き着くまでに、プレッシャーを与え続けたスェーデンの
  スキップ、ノルベリと、そのボディーブローを再三再四受け続け、最終
  第8投で見えた金メダルを、もう一度もぎ取る気力を失っていたカナダ
  スキップ、バナードの姿があった。

  この複雑なカーリングという競技。
  精神的には「ボクシング」のタフさを要求され、
  身体的には「アーチェリー」の正確さを要求され、
  頭脳的には「将棋」の読みの深さを要求され、
  組織的には「駅伝」のつながりを要求され、
  展開的には「オスロ」の一発逆転が期待できる。
 
 更に、昨日のこのゲームには、人間としての「生き方」が凝縮されていた。

  どんな逆境にあっても、常に、前を向く。
  どんな逆境にあっても、常に、諦めない。
  どんな逆境にあっても、常に、可能性を見出す。

 それは、目の前の数値や状況にとらわれず、常に相手へプレッシャーを
 かけ続け、正確なプレーを要求する状況を創り出し続ける戦術が、最後の
 最後に勝利をもたらすということ。

  リーダーとして身につけるべき資質として大切な要素である、ということ。

 第7エンドからのこのゲームは、何度繰り返し見ても、胸が熱くなってくる。

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2010年2月27日 (土)

「春」への切り替え

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今年の「冬」は、1月まではそれこそ暖冬だった。

 しかし、2月に入り、“以外に「春」は遠いなぁ~” といったところか。
 その、遠い春も、いよいよ間近にせまってきたようだ。

  2月後半の、あるチーフミーティング時に今週末からの天気予報と合わせて
  こんな指示を、チーフへ出した。

  「いよいよ、この週末から気温が大きく上昇してくる。このタイミングで冬型商材
  の売切りを図っていく事。」

  「三寒四温で、徐々に暖かくなっていくが、今回の寒波の回復で、春型商材の
  需要が大きく伸びてくるだろう。ところてんや刺身こんにゃくなども、大陳のタイ
  ミングであり、このチャンスを逃すな。」

  「更に、冬型商材は主力品を残して、半額処分ででも売切る事。そしてどんどん
  春型商材を入れ込み、商品回転を早めていくことだ。」

  「大切なのは、お店トータルでの一括しての売場切り替えであり、その連動が、
  お客様への信頼を勝ち取るんだ。」

 今年は、「年々速まっている旬の先取り」を是正し、旬と気温とお客様の買物の
 実態とを考慮して、あまり急激な旬の先取りを控えるメーカーが多いと聞いてい
 るが、それでもいよいよ春を先取りするタイミングになってきた。

  しかし、間違ってはいけないのは、日本全国、まだまだ寒暖の差は大きいこと。
  私のエリアと東北北海道では、まったく話しは違う。

 いわゆる東日本以西では、いよいよだ、という事だ。

  よく、ロスがもったいないから、もう少し置いておいても売れるだろう、という
  理屈もあるが、あるタイミングを越えて、それでも売れる冬型商材は、ほんの
  一部でしかない。
 
  それ以外は、半額で売場から撤去した方が、どんどん新商品や春型商材へ
  切り替えた方が、明らかに売場の活性化になり、利益にもなる。

  ロスと言っても、どれほどのダメージになるだろうか。
  同じ陳列場所に、新たな新規商材を入れ込んだ方が、商品回転が早まり、
  ロス対策になるだろう。

 そんな訳で、2月後半、春を迎えるタイミングに、店舗一斉に「春」を迎える
 準備を着々と進めるべく、指示を出したミーティングだった。

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2010年2月26日 (金)

競合店長の来店

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、青果平台サイドの「ドライフルーツ」の売場を考えていた時だ。

 ワイシャツ姿の、30代の業界関係者?が、青果売場を見ていた。

 いつもの私なら、即名刺を差し出し、

  「あんた、誰?。何しに来たの?。」(決してこんな失礼な言葉は使いません)。

 と、追求するのだが、眼の前の考え事が重かったため、見逃していた。
 
 その彼は、青果、鮮魚(刺身)、グロサリー(エンド)、と舐めるように見て歩いて
 いたのは気になっていた。

 そして、11時30分からのチーフミーティング招集のマイク放送をして、
 各チーフを、会議室へ集めて、いよいよ気持ちよくしゃべろうかと思った瞬間に、
 レジからの電話が鳴った。

  「なんだ?。」

 「競合店の方が、店長に面会を求めています。」

  “これから(チーフミーティング)だというのに、タイミング悪いな”

 さっきの彼だと思うが、少しためらった。
 たいていの場合、ミーティングや社内業務(会議や打合せ等)をしている場合は、
 私への面会よりも、社内業務を優先し、面会は待っていてもらう。

  もちろん、アポを取っての時間指定の場合は、優先順位は変わるが、アポ無し
  の業者の方の突然の訪問や、官僚の方の訪問の場合も、私は社内業務を優
  先する事にしている。

  それだけ、業務として「人」を会うということは、事前のアポからの準備が大切だ
  と思っている。

  それは、お互いに時間で仕事をしているのであり、突然の訪問でこちらのスケ
  ジュールを狂わされる筋合いでは無い。

  だから、突然の訪問であるならば、こちらの都合を優先させて、相手には待っ
  てもらう事にしている。

  これを読まれて憤慨されている取引先の方もいようが、逆に事前のアポを頂い
  ている場合には、十分な時間を取って、おもてなし?している。

 そんな訳で、レジからの電話に少しためらったが、ミーティングを少し待たせて、
 カウンターへ向かった。

 先ほどの男性が、笑顔で迎えてくれた。

  「今度、隣のお店(競合店)に赴任しました、○○です。」

   「私は、店長のてっちゃんです。」(決してこんな名前では言ってませんので)。

  「以前は、別のお店にいらっしゃったのですね。今後ともいろいろと勉強しに
  来させていただきます。」

   「いやいや、こちらこそお手柔らかに。」

  いろいろと会話したい気持ちを抑えて、その場は終わった。
  長い、付き合いになっていくだろう。

 しかし、今の私には、目の前のチーフ達との時間のほうが、圧倒的に大切だ。
 せいぜい5分の時間も惜しんで、さっそくチーフミーティングだ。

 今日の話題は、「ひな祭り」に関して。
  
  早速、今年のバレンタインの動向からの、各部の方針の確認だった。



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2010年2月25日 (木)

あるデザイナーの来店

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、グロサリーの手伝をしていると、レジの女の子がこう言ってきた。

 「青果売場で、写真を撮っている男性がいるんです。」

  「なぁにぃ~。」

  “話題のお店とは言え、それはねぇ~べぇよ”

  そう思いながら、青果へ行った。

 確かに、カメラを手に、下からそれとはなしに撮影している男性がいた。

 鮮魚の担当者も、「店長、写真撮っている男が二人いますよ。」と言ってきた。

  “えっ、もう一人、いるの?”

  何故か、ワクワクしてきた。

  “一人なら、何かの間違いもあり得るが、二人なら組織だ”

 とにかく、一人の男に声をかけた。
 我々小売業の業界の人間で無い事は、一目了然だった。

  「何やってんの?。あんた、誰?。」

  *決して、そんな言い方はしていません。もっと、紳士的に言ってます。

 すかさず、名刺を差し出した。
 こんな時の名刺とは、優れもので、思わず相手も、紳士的になってくれる。

  「すみません、綺麗な内装だったもので、つい写真を撮ってしまいました。
  私は、デザイン会社の者で、北海道からこのお店を見る為に来ました。」

 そう言って、名刺を出した。
 確かに、そのような名刺だった。

   「隠れて撮ること無いでしょう。言ってくれれば、堂々と撮っていただいて
   結構ですよ。あと一人いるんですか?。いれば紹介してください。」

 とっ捕まえた一人が、もう一人を連れてきた。そして、更にもう一人いた。

 もう一人の男性(さもデザイナーという風貌)が言った。

  「すみませんでした。せっかく北海道から来たものですから、思わず写真に
  納めてしまいました。それにしても、綺麗な内装ですね。」

 それから、いろいろと、話をした。

  北海道の生協等のデザインも手掛けたと言う事だった。

 内装、外装、いろいろな方が、今まで見に来てくれたのだろう。
 しかし、それはあくまで、店舗という「ハード」の部分での話だ。

  “しっかり戦っている、良い売場だから、見に行こう”

 そんな発想で、今まで何人のスーパー業界関係者が、見に来たのか?。
 そういう方々と、堂々と名刺交換をし、更に売場を高めていきたいものだ。

 そんな中で、彼らと話した内容で、記憶に残っているのは、

  「デザイナーが、こんなお店としてデビゥーさせたいとの想いでデザイン、設計
  した店舗が、それを譲り受けた店舗運営者の店長、チーフまで伝わってこない
  んですよ。デザインの真意を、我々日々の運営者は、受け継がなければならな
  い。しかし、伝わってこない。だから当初のデザイナーの想い通りに、こちらの
  ゾーンまで集客されていない。一番大切な部分じゃないですか?。」

 そんな私の話を、彼らには、真剣に聞いてい頂いた。そして頷いて頂いた。

  一時席を外した私が、カウンターに呼ばれた。
  彼らは、丁寧に、お礼を言ってきた。

  「今日は、本当にありがとうございました。わざわざ北海道からやってきた
  甲斐がありました。また貴重な話もさせていただきありがとうございました。」

 こんな方々が、これからも、ゾロゾロとやってくるのだろう。

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2010年2月24日 (水)

織田信成のオリンピック

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、休憩室で、織田信成選手の演技を見た。
 
 見た、というより、休憩室に入った私に飛び込んできた場面が、
 切れた靴紐を結び直している、男子滑走者だった。

  「演技中に飛んだアクシデントだな。可哀想に。」

 そう、思って見ていたら、何とそれが織田信成ではないか。
 織田といえば、前日のショートプログラムでは4位のハズだ。

  演技が終わり、得点が出て、その時点で3位。
 
 途中のプレヴューでも、アクシデントの場面だけで、全ての演技のプレヴュー
 はついぞや流れなかった。

  “いったい、何が起きたのだ”

 とにかくその時点で、織田は3位だが、その後にもメダル候補が登場する。
 そして、高橋やプルシェンコ等の演技が終了し、高橋の銅メダルが決まった。

  しかし私は、織田の事が気になっていた。

 その夜の各局のオリンピック報道でも、織田選手の全演技は放映されなかった。
 翌日の午前に、ようやくNHKで、前日の再放送を見る事が出来た。
 
 更には、靴紐の件や、今後の織田進路等も、織田選手のインタビューを通して
 知る事ができた。

  前半の演技中も、いつもの演技に実がはいる気配もなく、淡々と過ぎていく
  演技。
  
 その意味が、ようやくわかった。
 そして、演技最終のジャンプで、靴紐が完全に切れた状態になり、演技停止。

  私は、そこから後の、織田信成選手の行動に感動した。

 一生に、もう二度と来ないようなアクシデント。
 そこには、今まで厳しい練習を繰り返してきた中でも、このようなアクシデント
 への練習は無かったろう。

  私は、こんな場面に遭遇した時の行動に、
  その人間の真価が現れるのだと思っている。

 その場面を見ていると、織田選手の頭の中は、もう真っ白だったろうと思う。
 しかし、そんな状態でも、彼は紐を結び直そうと、審判席へ向かい状況説明し、
 その後、コーチ席へ向かい対処した。

  彼が戻ってきた時の、会場の盛り上がりは、どうだ。

 会場全体が、彼の素晴らしいアクシデント対処に感動したのだろう。
 このアクシデントを跳ね返して最後までベストを尽くしてほしいという支援。

  しかし彼には、その声援を燃料にして気持ちを切り替え、会場を味方にする
  余裕は無かった。

 ここで、自分と会場を共鳴させ、残り1分を最高の感動へ巻き込めれば、彼の
 演技の順位とは関係なく、記憶に残る演技者としてバンクーバーに残ったろう。

  しかし私は、今回の件を通して、演技を離れた後の彼の人生に期待したい。

 何を持って、勝利者と言えるのか。
 今回のオリンピックに関しては、高橋大輔に勝利がほほ笑み、
 織田信成には、敗北の烙印が押された。

  しかし、長い人生。その人生の大きな宝物を、織田は手に入れたと思う。

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2010年2月23日 (火)

器を用意するⅡ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のブログで「バランスを取り戻す」を記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-cc5a.html

 本日は、その続編。

 お店のバランスを取り戻す為に、デイリーへ冷ケース1本を与えた。
 
  当然、冷ケースが増加したわけではない。

 他部門から、移管したのだ。

  冷ケースが増加したデイリー部門、冷ケースが減少した鮮魚部門。
  売場縮小した部門が、どう売上維持を図るか。

  ここで単純に、デイリーで上がった分、鮮魚で下がったら、鮮魚は面白く無い。

 どうやって、その構図を変え、鮮魚も売上を上げていくか。
 快く?売場を明け渡した部門チーフに対しても、店長が本気で関わるべき
 ところだ。

  このお店は、部門面積が、青果、和デイリーが狭く、鮮魚、精肉、惣菜、
  洋デイリーが、標準タイプ。

  よって、青果、和デイリー以外は、十分な売場面積を持つ。
  多少の面積縮小でも、大きな売上ダウンには結び付かない。

  問題は、集客する部分と流れる部分を、どう変化させ、お客様に集中させられ
  るかが、鍵となる。

  それは、私の頭の中には、ある程度描かれていた。
  それを、チーフと共有し、チーフが理解し、いつ売場変更するかだ。

 部門移管当日、鮮魚チーフが頭を悩まし、売場作りをドタバタやっていた。
 
  “相当悩んでいるな”

 自分で売場を変更する、という「考える仕事」に慣れていないのもあるだろう。
 更には、一番集客出来る売場を失って、どう立て直すかも見えないだろう。

  お昼過ぎから、本格的に、売場変更の細部まで関わりを持った。
  コンコース沿いの平面冷ケースは、刺身と丸魚の2カテゴリーで決めた。

   鮮度と変化へ対応する為だ。
   ワンデイ管理の2カテゴリーは、朝から売切りまで、常に売場が変化する。
   変化させるには、平面管理が有効。鮮度も見える。多段では管理しづらい。

   更に、強いカテゴリーの「切身」は、外の冷ケースへ。
   その方が、見やすく目立つ位置であり、切身強化にもなる。

  そして、仕上げは、器を用意する事。

 以前のブログで「“器”を用意する」を記した。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-b929.html

  お客様が立ち止まり、感動出来る空間を創造すること。

 その為に、かっての古巣へ足を運び、仕掛けを持ちだしてきた。
 
  ガラスの板である。

 鮮度を強調した刺身類を陳列し、変化を与えるのに有効な什器だ。
 
 翌日、その什器が取り付けられた売場で、出来立ての盛り合せが
 お客さまの「目」を止めていた。





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2010年2月22日 (月)

いわき好間エリアMR

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨年の10月に、「A」さんからコメントを頂いた。

 「実は先月、福島県いわき市の好間地区にYBが出店しまして、M社と価格競争
 しています。てっちゃんのMR見解を是非知りたくコメントさせていただきました。」

 ようやく、この度、MRにこぎつけました。
 そして、両社の意地の戦いを見てきました。

まずは、「M社」。

 入店してすぐ、7台のレジに4~5人レジ待ちしている光景をみて、びっくりした。
 
  サンフジりんご55円、きゃべつ55円、大根55円。
  2月半ばの、寒波到来にて、青果の相場高の折である。
  この価格で、集客しなければ「ウソ」だ。

 そう思った。それだけ、この価格は破格値であり、この集客もわかる。
 
  「これが、常なのだろうなぁ~。」 とも。

 「M社」のディスカントぶりも半端では無い。
 特に、「青果」「鮮魚」では、圧倒的に価格、品質で群を抜く。

  このエリアは、浜でもあり、鮮魚の価格感度は非常に高い。
  そして、それは青果や精肉にまで及ぶ。

 そこで、このエリアのお客様の心を掴んで離さないのが、この企業の技だ。
 浜という土地柄、命がけで漁をしてきた人々が暮らす地域。
 そこに、儲けというスーパーの理論が根ざさない土地柄も関係するのだろう。

 この企業の、その地域での商売と信頼は抜群である。

  しかし、そこから先への進歩も牛歩の如くだ。
  素材をいたずらに加工して、利益加工せず、原体のまま、鮮度と価格を
  前面に打ち出した商売を得意とする。

  それが、浜通りのお客様の支持を得て、水戸まで進出していっている現状だ。
  
 それが、Y社と比較したときに、どうも実直すぎる印象を受けてしまうのは
 私だけではないだろう。

方や、「Y社」。

 東北の雄 「Y社」も、このエリアでは二番手に甘んじている。
 それは、前述したとおり、このエリアの商売の支持率で、「M社」に遅れを取って
 いるからだろう。

 そして、前述の通り「M社」を見て、「Y社」の衰退を予想してのMRだったが、
 入店してすぐ、その疑惑は吹っ飛んだ。

  「負けていない。むしろ勝っているのでは。」

 「M社」に引けを取らず、むしろ集客していた。
  
  サンフジりんご55円、きゃべつ55円、大根55円。
  「M社」と全く違わない主力品の売価。

  出店以来、完全に「M社」に、価格で負けない戦略が、お客様に安心して
  「Y社」へ向かわせる動機付けになっているようだ。

 更に、従来のマネジメントレベルも既存店以上。

  「Y社」が、本気になって「価格スライド」をすると、こうなる。

 そんなお店だった。それは、Y社の意地でもあり、ゾーンの意地でもある。

  しかし、このお店も、いずれ「既存店」へと進化(変化)していく。
  いつまでこの戦略で通せるかだ。

 戦略を変えざるを得ない状況が来るのが早いか、
 戦略を通せるコスト構造改革が完了するのが早いか。

 いずれにせよ、Y社の青果の利益はゼロだという。

PS
 いわき好間エリアMRの写真を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/iwakiyosimamr/




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2010年2月21日 (日)

懇親会Ⅴ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日のブログで「懇親会」に、少し触れた。

 今日は、その懇親会について。
 毎月の販売会議後の、懇親会。

 今回は、人事も大幅に変更され、
 店長仲間、懇親会仲間も、本部スタッフや店長昇格者が出てきた。

 しかし、招集メンバーは変えず、新任店長のみ今回から招き入れた。
 店長として就任し、数日後の彼らから出ていく言葉には、自分が出ていない。

  当然だろう。

 誰にも頼る事が出来ない問題を、背負った数だけ、言葉に重みが出てくるのだ。

  今回、一番の楽しみは、店長仲間が本部スタッフになり、何を言うかだ。

 以前のブログで「新任バイヤーの来店」を記した。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-eb51.html

 まだまだ本部の流れについていけない。そんな内容だった。
 そんな彼らが、ようやく周りを見回せる余裕が少しは出てきたのだろう。

  本部の内部や周囲の観察による話題が、多かった。

 店長経験者から見た「本部」。

  すぐさま、縦割りの世界に入っていくらしい。
  出社後、すぐさま、自分の世界に入り、商品を中心にした業務へ取りかかる。
 
  店長出身者は、まず人から入る習慣があるため、
  休憩室でタバコを吹かし、周囲と世間話をし、
  人と馴染んでから、自らの仕事に取り掛かる。

 店舗では、そうしなければ、歯車が回らないのだ。
 本部では、人と馴染まない分、潤滑油がいらないのだろうか、
 即、歯車を全速力で回し始めるらしい。

  それこそ、無駄な会話はいっさい無い、という。

 しかし、そこにも新しい「血」が流れ始めた。
 新任バイヤーが、自らの商品を売り込むために、横のバイヤーの商品力を
 活用し始めたようだ。

  ジャンボウィンナーを売り込むために、パンのバイヤーを捕まえて、共に
  連動した販売情報を流し、共に売り込んでいこう、という企画だ。

 商品とは、いろいろな人を経て、どんどん強くなっていく。
 そして売場にバトンタッチし、売場もいろいろな人の手を経て、
 お客様も巻き込んで、「異常値」を叩き出していく。

  いろいろな人の手を経ながら、知恵と工夫が織り込まれていくからだ。

 確実に、本部も変わっていく。
 販売部も、新任店長を迎えて、更にフレッシュに洗われていきたいものだ。



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2010年2月20日 (土)

ある、弟子からの電話

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ある店長から携帯が鳴った。

 「あっ、店長、お久しぶりです。」

  「俺は、いつまでもお前の店長じゃ~、無ぇ~!。」

 かっての、私の部下だった男だ。
 私の卒業試験にも、来ていただいた。

  「どうした?。」

 「今度の店長会で発表する店舗方針が書けないんで、教えてください。」

  “店長になってすぐに、あれを書けと言われても、困るだろうなぁ~”

  どんな資料や提出物も、長年やり続けて慣れているから、年に一度の店舗
  方針も、ある程度従来の流れを考えながら書けるのであって、白紙の彼ら
  が、初めからスラスラ書けたら、土下座をしたいぐらいだ。

  「わかった。今すぐ俺のをファックスするから、参考にしたらいい。」

 「ありがとうございます。助かります。」

  「ところで、どうだ?、店長業は?。」

 「いやぁ~、・ ・ ・ 」

  それから、出るわ出るわ、赴任してからの不満が。

  今までは、上に店長という存在があったから、それを店長が受け止めてくれてい
  たが、今後は、それを誰も受けとめてくれない。

  悩んでも、自らに、問うだけだ。

  そうしながらも、自らのスタンスを見つけていく新任店長もいれば、
  逆に、自ら崩れていく新任店長もいる。

 “それに関しては、後日、彼に話そう”

 その後日。

  販売会議後の「懇親会」。
  
 彼が言った。

  「なんか、俺一人だけ浮足立って、浮いているって感じなんです。」

 私は言った。

  「店長として、初めてのお店は、失敗すると思え。」
  「私も、そうだった。思い出したくない思い出ばかりだ。」
  「そうして、2店舗、3店舗と異動しながら、いろいろな事がわかってくるんだ。」
 
 彼は、そう言われても、意味不明の顔をしていた。

  「とにかく、新任店長に出来る事は、体を使って行動する事だけだ。」
  「その姿、その後ろ姿で、まずは部下の信頼を得る事からだ。」

 ようやく、彼に顔に血の気が通ってきた。

  「そうですよね。そう信じて行動します。」

 誰でも通る道。

  それは、店長としての初店舗。
  業績云々では無く、内面的には、必ず「挫折」する。
 
  いや、挫折してもしなくても、初回は必ず挫折する、と思っていた方が、
  本人も周囲も、気が楽だ。

  本当の力は、2店舗目からだ。
  そして、まだまだこの企業は、それを許せる余裕がある。




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2010年2月19日 (金)

お店の顔

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


異動前の以前のお店では、開店前に必ず、ある儀式をしていた。

 青果入口から鮮魚へ向かうコンコースを見ながら、今日一日に想いをめぐらす。
 
  「お客様は、必ずここで買物カゴとカートを拾い、買物をスタートさせる。その段階
  でここに立ったお客様は、今日のこの場で、何を感じるのだろうか?。」

 異動前のお店では、日々の日課から、

  “今日は、売れるな。”
  “今日は、苦戦しそうだな”
  “今日は、諦めるか?”

 決して、諦めるわけにはいかない。
 そして、そこから行動を開始する。

 新天地で、ようやく、そんな眼で青果前の入口に立てる事が出来るようになった。

  自分のお店という決意が、体に刷り込まれてきた事と、
  お店全体の、身体感覚を持ててきた事が大きい。

 お店の入口、青果の前に立つ事によって、目には見えない他部門の売場が
 感覚として感じられるようになってきたということだ。

  “そんなごっ、わがるわげあんまい!”

 ベテラン店長ほど、共感してくださると思うが、感じるのだ。
 そして、そんな余裕が出てきたのも事実。
 
 よく、“お店の顔” として、青果売場を言われるが、
 私としては、この場に立ってお店全体を感じる為の
 お店の縮図として、毎朝、ここに立って、感じる場なのだ。

  だから私は、この「場」を、人一倍大切にしている。
  この「場」だけは、絶対に人に譲らない。
  
 このお店を預かる店長として、このお店の「トーン」を決める場と決めている。
 そして、そこにたまたま、「青果」という部門があっただけの事だ。

  よって、赴任当日から、この場にはこだわっていた。
  赴任二日目の、均一祭の早朝。
  
   レイアウトを変えた。

  従来は、青果平台と並行して、横長に構えていた特設売場を、
  来店されたお客様が、少し右に体を傾けただけで、正面に位置
  するレイアウトへ、思い切って変えてみた。
  それも、二段構えの島で迎えた。
  だから、遠近感も大切だ。

   商品がお客様に対して、「正面」を向く。
   私は、この事以上の陳列技術は、無いと思っている。
  
  腰の低い手前の島と、腰高の向こう側の島、更に向こうには多段ケース。
  瞬間的に、手前の島、向こうの島、多段の売場、が視野に入る。
  
  私は、この感覚が好きだ。
  否応無しに、向こう正面の「多段ケース」が飛び込んでくる。
  こうして、向こう正面の多段ケースに収まっている「きのこ」が強くなっていく。

  更には、青果平台へ向かう道も塞がない。
  ストレートに、青果平台左側へ直進できる。
  
  だから、平台正面の「いちご」が、そのままほほ笑んでくれる。

 お客様が通る道と、常にお客さまに正面を向く商品。
 
  私の中の、「原理原則」だ。



 
  

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2010年2月18日 (木)

あるシステム関連の方の来店

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、あるシステム関連企業の方が来店された。

 私の友人の情報を通して、来店したと言う。

 販売情報などの「POSデータ」が中心の企業と思いきや、
 現在では、顧客情報と連動して、商圏調査等にも大いに役立つシステムへ
 発展しているらしい。

 とうてい、現場の店長レベルには落ちてきていない(個人情報もあろう)データ
 ではあるが、顧客情報もマップに落とし込んで、競合店との関係やチラシ影響度
 が図れる総合的な有価情報として、どんどん進化しているらしい。

  彼との会話の中で、いろいろな事が見えてきた。

 私の友人の企業では、上記のように商圏調査に活かし、吸引率を高めるための
 対策から、客数増、売上拡大へ結びつけているという。

 私も、現在のデータ活用に関して、現在使用しているデータや、こうあってほしい
 データなど、ユーザー側の要望なども話しはしたが、現在のデータの在り方には、
 あまり深い要望は無い。

  結局は、どんなに金をかけたデータでも、どんなに進化したデータでも、活用す
  る側の問題で、全てが決まるからだ。

  「POSデータ」そのものが、新たな情報は生まない。
  そこに、使う側の「仮説」があって初めて、POSデータが「検証」のツールとして
  有意義にユーザーに意味を持ってくるかだら。

 “現場に行かなくても、データで現場がわかる”

  そう、豪語する企業トップもいるが、本末転倒だと思っている。

 “現場の問題は、必ず、データに現れている”

  だから、現場、売場を見る「眼」を養わない限り、データは意味を持たない。

  そして、「仮説」という意志を持った現場にこそ、データはより有効に“結果”
  という、「検証」の場を与えてくれる。

  まず、「いくつ売る」という仮説をたてた意志が、初めに無ければならない。
  そしてその「いくつ」を決定する一つの情報としても、「POSデータ」は有効だ。

  更に、実際の売場から、結果としての「POSデータ」によって、「検証」に至る。
  そこで、仮説が正しかったのか、何が今後の課題として残ったのかが見える。

 「POSデータ」だけ見ていても、何も生まれてこない。
 「仮説」という前提があるから、データがより有効に語りかけてくるのであり、
 仮説に導かれた現実の売場があるから、「検証」としてのデータが説得力を持つ。

  そんなこんなの話しをしながら、小一時間経過した。

 そして、顧客情報から商圏マップ、更には吸引率の拡大の話しになった時、
 彼に一つの要望を出した。

  「現場でほしいのは、競合対策、吸引率改善に対して、カテゴリーの強化策で
  はなく、単品を武器にした対策がほしい。」

 競合対策に対しては、押すボタンは「広く浅く」よりは、「狭く深く」のほうが、
 効果は抜群であり、現場もわかりやすく、動きやすい。

  「このボタン(単品)を押せば、確実に競合Aに対し有効であり、このボタンを
  押せば、Bエリアの吸引率が確実に改善出来る。」

 “こんな、魔法のツールがあったら、さぞかし仕事も楽しいだろうなぁ~” と。

  彼は、そんな私の夢のような話しを、真剣にメモっていた。
  
 “やってくれるかも?”

  彼との別れ際、こう、言われた。

  「てっちゃんブログは、いつも見てますよ。」

  彼とも、長い付き合いになりそうだ。



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2010年2月17日 (水)

バランスを取り戻す

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


私は、鮮魚出身だ。

 冒頭からこんな話題で恐縮だが、店長に成り立ての頃は、鮮魚を中心とした
 生鮮ばかりに目が行き、アンバランスな店舗運営(店長業務)をしていた。

 それはそれで、一時の効果は上がり、生鮮強化として評価もされてきたが、す
 ぐさま「壁」にぶち当たる。

  店舗のアンバランスが、「壁」となって立ちはだかる。

 500坪以上のお店になると、店長レベルでは構想出来ない、ワンストップショッピ
 ングの実現へ向けての、効率化と品揃えの両立を考えられて設計された店舗
 規模となっているようで、生鮮以外の品揃えもかなり豊富に実現されている。

 300坪のお店では、「生鮮」強化 = お店の繁栄 という構図だったのだろうが、
 500坪以上、特に700坪前後になると、グロサリー部門の売上構成が高まり、そ
 の事によっての集客力が武器となってくるのだ。

 その事を良く理解しないで、自分の得意分野だけにのめり込んでしまうと、どつぼ
 にハマってしまう。

  そして、私がその事に目覚めたのは、転職して現企業に入社してからだ。

 相変わらず「生鮮強化」しか頭に無かった私に、グロサリーの大切さ、オペレー
 ションの大切さ、更には集客力を高める上での重要な要素としての位置づけを
 教えてくれたのが、現企業である。

  700坪のお店に「生鮮」だけを求めて来店されたのでは、意味が無い。
  いかに、ワンストップショッピングを図り、圧倒的な集客を図るか?。

 その為に、グロサリー部門を如何に強化し、生鮮と連動させてバランスを取るか。
 
  とりわけ、「デイリー部門」の位置づけは、重要だ。

 日本人の食生活に欠かせない「和デイリー」の利益への追求と、
 店舗の成長過程に欠かせない「洋デイリー」の集客への追求が、
 更に、店舗の集客力を高める大切な要素となっている。

  以前から記しているように、1k商圏の吸引率は「野菜」と「デイリー」で決まる。

 特に「和デイリー」の価格、品揃え、日付、単品量販はストアロイヤリティーだ。
 だから、和デイリーで品切れの多いお店は、いずれ落ちていくと思っている。

  また、和デイリーで量販スペースの無い店舗は、生鮮強化の支障となる。

 だから、デイリー部門の強化により、部門ごとの販売力のバランスが大切なのだ。
 そして、現店舗での、デイリーのバランスが、崩れていた。

 昨日は、「通路の確保」を記したが、本日は、デイリー強化の記事。
 まずは、店長判断で、他部門の冷ケースをデイリーへ移管した。

  当然、私の戦略と理論を、本部と移管元チーフへ「言霊」を持って話した。

 これは、「指示・命令」では、無い。
 だから、移管元チーフが、私をも上回る「言霊」で反論するのであれば、
 私は、撤回も頭に入れている。

  そんな「覚悟」と「柔軟性」を背負って、関係者と対峙する事にしている。

 だからと言って、移管元の売上を下げるわけにはいかない。
 それに関しては、後日記す事にするが、そんな訳で、デイリーの量販スペース
 が確保された。

  次に、増設された量販スペースへ、商品という命を吹き込まなければならない。

 やはり、コンコースの中に位置する冷ケースは最高の場所にあり、初日から
 商品の欠品が目立った。

  当然だろう。

 従来は、そんな最高の場所を使用して、販売したことが無かったのだから。
 量販スペースの部門変更初日から、良い感触でスタートできた。

 今後は、その量販スペースを使用して和デイリーを強化し、店舗全体の販売力
 を強化していく。



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2010年2月16日 (火)

お客様の道Ⅱ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人事異動から、約二週間。

 異動して初日に、「所信表明」をしたが、その日の午後、早速行動したこと。
 それは、「通路の確保」だった。

  何故か?。

 現状の数値、売場の状態、仕組みの現状、店長としての姿勢、等を考慮しと時、
 一番即効性があり、尚且つお客様や従業員に、明らかに変わったと思わせる
 変化を見せる事が出来るからだ。

 以前のブログで「お客様の道」を記した。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_6dec.html

 お店のコンコース(生鮮側の主通路)は、当然、多くのお客様が通る通路となる
 為、特に最近は大きな間口で主通路を広くとり、通りやすいスペースを確保して 
 いる店舗が増えているが、店舗の上と下を仕切る、グロサリーの中通路や、グロ
 サリーの一本一本の間の通路の幅であったり通りやすさは、店舗により様々だ。

 店舗形態が長方形になればなるほど、中通路の存在は大きい。
 それは、コンコースまで行かずとも、中通路を通って、対岸のエリアへ通じる事の
 できる「ショートカット」だからだ。

 だから、この中通路の通路幅は、人間の血管同様に、詰まらせてはいけない。
 この血管が詰まれば、その周辺の売上は「死」に至る。

  以前にもお話したが、客数数千人を超すお店になってくると、
  店主とお客様の会話が命の商売とは違ってくる。

  確率のビジネスになってくる。

  「数千人お客様の何人が、この売場で立ち止まるか?。」
  「立ち止まったお客様の何人が、この商品を手に取るか?。」
  「手に取ったお客様の何人が、購買してくれるか?。」

 その確立を高めていく事が、店長の仕事でもある。
 そして、その確立の高め方の一つとして、通路幅の確保が挙げられるのだ。

 更に言うと、店舗として、グロサリー群の不振もある。
 いろいろな要因もあるが、グロサリー不振の中で、通路幅が確保されていなけ
 れば、お客様に、“買うな” と言っているに等しい。

  店長として、まず、あるべき器に整える。
  次に、あるべき商品の品揃えを整える。
  最後に、貪欲に目立つ売場に強化する。

 所信表明後に、早速、副店長とグロサリーチーフと「通路幅の確保」を伝えた。
 そして、午後からは、その部分のエンドの突き出しの是正や、エンド脇の突き出
 しの撤去。

 更には、平台脇の突き出し、その他諸々の障害物の改廃をして歩き、最終的に
 は、以前とは見違えるように、コンコースから中通路へ入る通路幅が確保されて
 きた。

  そうなると、我々作業者側にとっても、仕事が楽になる。
  作業カートも、楽にすれ違う事の出来る幅になったからだ。
  いかに、以前が、狭い通路幅だったかだ。

 それにも、いろいろな要因が隠されている。

  エンド切り替えや、特売残で発生した商品残の行き場所の問題。

 結局、それらが全て通路を塞ぐ要因となっていた。

 そうして、その結果、菓子の売上、食品の売上、パンの売上が伸びてきた。
 お客様の回遊性が高まり、グロサリーの定番への買い回りが増加したからだ。

  それは、利益貢献も、高まっていくということでもある。

 初日の一日は、いろいろと長かった。
 それ以降も、長い一日が二週間ほど続くのだ。


PS
 「南相馬エリアMR写真」を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/minamisouma/




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2010年2月15日 (月)

南相馬エリアMR

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、初めて南相馬を訪れた。

 以前は、北関東が大雪(?)に見舞われて、一度は断念した南相馬だったが、
 今回は、南相馬エリアが大雪だったようで、郡山以上に浜通りのほうの積雪が
 多かった。

 この大雪の為、ルートも高速中心に、いわき経由で南相馬へ。

 そして、「I社」、「Y社」、「F社」をMRしたが、この狭いエリアでレベルの高い競合
 関係を築いていいる。

 特に「I社」のレベルは、羽生の「I社」と同等レベル。特に精肉、惣菜もインストア
 で製造している分、キメの細かい品揃え、品切れ対応によって、魅力ある売場を
 提供している。「I社」のレベルが高い分、周辺競合もレベルを上げざるを得ない
 のだろう。

まずは、「I社」。

 入口を入ってまず、「玉ねぎ」「じゃがいも」が一個20円で大陳。
 左に折れると、果実平台から、野菜平台へ続く一連のスーパーの基本の売場に
 入っていくが、そこからもう「I社」のイメージは無い。

 上から派手につりさげられた媒体物。
 更には、商品の下のマットを見せない陳列技術に品揃え、関連も品切れは無い。

  “I社の血では無いな”

 I社は、効率重視で、通常、このような細部への配慮はしない。
 このお店は、違う“血”を感じさせる青果の陳列技術を持つ。

 そして、それは青果だけではなく、鮮魚、精肉、更には惣菜、デイリーにまで続く。

 とにかく、競合にある後述の「Y社」、「F社」を相当に学んでいることは明らか。
 「I社」が、この領域に切り込んでくると、やっかいだ。

 精肉もオールインストア。従来のずぼらなお肉コーナーのイメージは無い。
 惣菜も、お弁当その他インストアを強化し、アウトパックの298円弁当のすペース
 を縮小し、価値ある398円弁当を拡大し、購買意欲を刺激する。

  “この分野に切り込んではきたが、本当に維持できるのか?”

 この課題が解決されれば、この企業は再生するだろう。

次に、「Y社」。

 基本とスタンダードレベルは高いが ・ ・ ・ 。
 もはや、生鮮でのアドバンテージは無くなってしまった。

 しかし、相変わらず、デイリー、パン、食品、菓子、雑貨での総合力は高いが、
 生鮮でのアドバンンテージは、周辺店舗のレベルの高さに相殺されている。



そして最後は、「F社」。

 たくさんの方がMRをしているのだろう。
 その事が、更に普段の緊張感を失わない、細部まで妥協しない売場作りにつな
 がっているのだろう。

 また、「I社」のレベルの高さも、ますますレベルを上げざるを得ない環境を作って
 いるのだと思う。

 このお店は、生産者の想い、バイヤーの想い、販売担当者の想いが、しっかり
 お客様に伝えようとしており、その事で、ますます売場レベルを高めていること
 だ。

 更には、レジを初め、お店の従業員全ての人々が、売る事の楽しさを、商売する
 ことの本質を理解し実践している事だ。

 だから、どんどん販売担当者の知恵と工夫が活きてくる。そして売場に反映され
 ている。

 決して、本部からの、指示・命令ではなく、現場の担当者からの発想が大きく活か
 された売場展開となっている。

 店長は、指示・命令で売場計画をリードはしない、という。
 部下がどんどん率先垂範し、計画をリードして先手を打っていると言う。
 
 だから、いろいろな発想で売場が作られているのだと思う。


PS
 「南相馬エリアMR写真」を載せました。どうぞ。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/minamisouma/




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2010年2月14日 (日)

バレンタインへ臨む

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


いよいよ、本日はバレンタイン当日。

 今年のバレンタインほど、チャレンジしたと思う年は無い。

 何故か?。

  心機一転、新しいお店でのイベントだと言う事もあるが、
  バレンタイン当日が日曜と重なるというタイミングに仮説を立てたから。

 要は、「家庭で過ごす、バレンタイン」 を、どう仮説するか。

  そして、一言で言うと、「ひな祭りの前哨戦」 と捉えた。

 “バレンタインとひな祭りは、違うっぺよぉ~”

  本来は、大いに違うのだが、ここ数年の「バレンタイン」の現状を見ると、

   「逆チョコ」 「友チョコ」 「マイチョコ」 等々、

  従来の「義理チョコ」など、もはや存在しないのでは?、と思えるほど、
  更に親しい間柄での、チョコのやり取りの現状が浮かび上がってきている。

   従来の、「チョコ」を通して、感謝の気持ちを伝える、という行事から、
   このイベントを通して、美味しいチョコを食べ比べる、という行事へ移り、

   今年の、日曜のバレンタインは、二人や家族でイベントを楽しむ曜日。

  そんな、仮説を立ててみた。

   だから、チョコという狭い範囲の食材から、大きく枠を突き破り、
   家族で過ごすイベントへと、大きな枠の範囲を想定し、更には、
   二週間後の「ひな祭り」への前哨戦としての、ステップと捉えたのだ。

  そう仮説を立てる事によって、

   「家族や友人と過ごすし」
   「女性と子供が中心の」
   「手作り感のあるイベント」

  これらの、キーワードが活きてくると考えた。

   そして、ひな祭りには、更に 「自分への御褒美」 が加わるのだ。

  だから、昨日と本日の週末は、各部での細かい合同展開や御馳走商材の
  商品群の展開が、いろいろと取り揃えられている。

  更に、私の心を揺り動かしたのは、昨年のバレンタイン当日のMRにあった。

   「山梨MR」 

  バレンタイン当日のMRだった。
  そして、感動した。

  従来は、バレンタインというのは、チョコ以外のイベント対応はしなかった。
  しかし、富士山の麓のお店では、至る所で、バレンタイン商材の展開。

   「バレンタインというよりは、食事を通して、男女の会話が弾む食卓」

  そんな、楽しさに溢れた売場展開を見て、感動した。
  その事が、大きなきっかけとなって、“次年度はやってみよう” と思っていた。

  いろいろな事が重なり、今年のバレンタインは、思い切ってみた。

 前日の夜、各チーフを集め、翌日の売場展開を、店内一周してチェックした。

  店長が、各チーフと打ち合わせた内容をチェックする事だけではなく、
  各部門が遂行することにより、明日は、店内でどんな事が起こるのか?
  全員で一周することで、お店全体の盛り上がりをチェックした。
  
 そして、全体の中の、自部門の位置づけを感じてほしかった。

  お店が、イベントに臨むと言う事は、そう言う事だと思っている。

 日本人が、一番力を発揮する場面。
  
  「私の力が、みんなの為になっている、チームの為になっている。」

 そんな意識が、一人一人を強くする。
 そして、その事により、店舗内での大きな出来事が見えてくる。
 お客様の、感動が見えてくる。

  「そんな、お客様の感動への、役割を担う。」

 そのことへの、自分、自部門に対する帰属意識。
 
  売場が完成した段階で、もう一度各チーフと、店内を一周しよう、と思う。



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2010年2月13日 (土)

「卒業試験」顛末

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日は、以前よりブログでお話していた通り、私の「卒業試験」だった。

 月に一度の量販日に、売上レコード樹立で、無事卒業の課題を背負い、
 今回店長昇格の2副店長と共に、応援に駆け付けた。

 そして、人事異動前の量販日の計画段階では、各チーフとレコード樹立の為の
 販売計画等の詰めを、先の話とは言え、事前に詰めてはいたのだが ・ ・ ・ 。

 当日起きて、出社する段階から、違和感を感じていた。

  “なんか、乗らねぇ~なぁ~”

 以前の、月に一度の量販日へ向かう「覚悟」が備わらない。

  慰安旅行にでも行くような、虚脱感。

 つい先日、最終日を迎え、店舗を後にしたのだが、やけに懐かしいトラックヤード
 から、従業員出入り口を入ると、バックヤードのレイアウトが変わっていた。

  “なんか、変わったなぁ~”

 事務所に入ると、以前使っていた机の上が乱雑だ。

  “なんか、近寄りたくねぇ~なぁ~”

 店内に入り、各部へ挨拶へ周り、懐かしい顔を見ながら店内レイアウトを見て、

  “随分、売場レイアウトが変わったなぁ~”

 カート置き場も、雑誌売場等も、大きくレイアウトが変更されていた。

  “一週間もたたないのに、ここまで変わったか!”

 そんな事を感じつつ、店内放送で、チーフ、応援者等を集合させ、記念撮影だ。
 清掃業者の方にお願いして、店長昇格者2名、元店長、現店長、その他応援者
 そして各部チーフの総勢15人での卒業写真の撮影。

  2枚目は、バレンタインのチョコを手に、再度撮影。

 この写真は、午前中に店内の写真屋で現像し、全員に配る。

  そして、開店。

 店内に、待ってましたとお客様が来店され、私は売場の写真を撮っていく。
 
  いつもの、量販日の私の行動、なのだが。

 いつものように、“心” が乗ってこない。
 時間だけが、淡々と、過ぎていく。

  いつものように、一時間毎に、途中売上に一喜一憂し、現場を見て歩き、
  お客様の流れ、商品展開、売れる売場のチェック、変更、お客様との会話。

 一時間毎の売上を確認しながら、「胃が痛くなるような」時間が来ない。
 途中売上で、マイナス50万を確認しても、刺すような胃の痛みは無い。
 
  逆に、何も感じる事の出来ない自分がいた。

 一人、喧騒に取り残されたように、
 時間だけが、過ぎていく。

  “この虚脱感は、何だ?”

 もはや、このお店は、ここの従業員は、お客様は?。
 私ではなく、他人に委ねられた、お店なのだ。

  そして、私は、他店舗で現実と向き合っている。

 この日、私が真剣に行動した事と言えば、
 各商品部のバイヤーと、私の新しいお店に関しての、
 課題や競合について、今後の対策を話し合った事だ。

  それだけ、私の卒業式と題して、各人を呼んだにも関わらず、
  私の頭の中は、現店の今後でいっぱいで、他店舗の事など、上の空だ。

 どうしても、今、この売場に、“心” が向かって行かない。

  目標を失う。
  目標が変わる。

 目標、目的、とは、ここまで、「人間」を変えてしまうのか?。

  今日は、私の卒業式として、華々しくレコード樹立を記したかったのだが、
  もはや、そのような意欲は、今日のこの場では、持ち合わせていなかった。

 私の頭にあるのは、あくまでも、私のお店の、未来だけだ。

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2010年2月12日 (金)

52週の仮説・検証

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


来季(3月以降)の会社の方針、店舗の方針が固まりつつある。

 そして、私の方針に、「52週の仮説・検証」を挙げた。

  販売面では、これが販売力、部下教育の両面で主となる実施項目。
  更には、若手店長育成と店舗販売力の底上げも含めて、教育手段の
  柱として、52週という切り口から、取り組んでいく、という事だ。

 52週の強化は、その企業も従来から進めてきている販売の柱だろう。

  私は、「52週の販売」と、「仮説・検証」をセットで
  従業員教育のツールとして、活用していくことだと考えている。

 52週と、簡単に言うが、本当に継続できるのか?。

  そう、問われれば、私は、こう答える。
  
  「このブログを書き続けた事を考えれば、52週が出来ない訳が無い。」

  と。

 それだけ、このブログから得た自信は大きいし、継続する事の大切さ素晴らしさ
 も理解してきた。

  そして、上記「52週の販売」と「仮説・検証」のセットを、社内ネットワーク
  (http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-7dd1.html
  を活用して、情報を共有していく。

  そこで、全店が同じ目的で、仮説・検証を繰り返し、店舗運営レベルの格差を
  無くす。

  全社員が、同じ情報を共有することで、社員間の意欲レベルの格差を無くす。

 その事に対して、どうリードしていけるかが、今年の、私の主たるテーマだ。

  店舗を運営しているからこそ出来る役割でもあり、
  商品部とのネットワークがつながったからこそ出来る役割でもあり、
  若手店長が増えたからこそ出来る役割でもある。

  そして、このブログを通して得た自分があるからこそ出来る役割でもある。

 それは、もう「節分」から始まっており、脱落者を出さないよう、全店を巻き込ん
 で列車を走らせる段階だ。

  仮説 
   ・社内ネットワークを参考に、自ら作成した、
    事前の週間販売情報を全店共有する。

  検証
   ・販売情報に基づき、全店共有した売場作りを実施し、情報掲示する。
   ・前店舗の掲示により、社内ネットワークにて、他店情報も共有できる。
   ・そこから次回仮説へ、より精度を増して仮説立案できる。

 大きな石(意志)を、初めに転がすのには、大きな力がいる。
 しかし、転がってしまえば、石(意志)は、慣性の法則で転がり続ける。

  より効果が上がれば、加速し、
  加速すれば、スピードに慣れる。
  スピードに慣れれば、先手が打てる。

 先手必勝。

  ことしこそ、定着させたい、「キーワード」である。


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2010年2月11日 (木)

梅干しの効能

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


異動前に、かってのお店の薬剤師の方との会話から。

 梅干しの強いお店だった。

 たまたま薬剤師の方が事務所周辺にいたので聞いてみた。

  「うちのお店は、やたら梅干しが売れているんだが、何故かね?。」

   「あら、そうなんですか?。そう言う意識の方が多く住んでいるのかしら。」

  「梅干しは、体に、どんな効果があるの?。」

   「梅干しの効能は、多いですよ。疲労回復、消化促進、胃腸殺菌、二日酔い
   など、アルカリ食品の王様ですよ。」

  なるほど、ここ数年、私も梅干しの効果を認めざるを得ない現象がある。

   近くのレストランで、良く「カレー」を食べるのだが、そのメニューに、必ず
   梅干しが出されるのだ。

   かっては、食べ放題とは言え、梅干し嫌いの私は、手を出すことは無かった。
   ある時、何かの拍子で食べてみた梅干しだったが、食した後は、必ず胃腸の
   調子が良くなったのだ。

   それ以来、そのレストランに行くと、目いっぱいカレーを食べ、目いっぱい梅
   干しを食べると、不思議にも、消化促進が順調で、胃もたれなど起こさない。

  かっての記事でも、「1日1個のりんご」によって、食事療法を体験していた私
  は、日本古来の食材、特に言い伝えの多い食材の効能には、一利あることを
  認めざるを得なくなっていた。

   病人には、おかゆと梅干し。
   梅干しで、朝茶をいただく。

  また、私の食生活に、梅干しという強力なアイテムが加わりそうな気配だ。

 そして、薬剤師の方が、更に付け加えた。

  「梅干しとは直接関係無いけど、脳梗塞の予防策として従来から、塩分の取り
  過ぎに注意することが言われてい来たけど、人間にとって、塩分も大切な要素
  で、本来全ての動物は、海から陸に上がってきたわけで、人間にとって塩分は
  体を調整する大切な機能を持っているんですよ。」

 特に、日本人は「米」を主食とし、ナトリウムを摂る機会が少ない為、味噌汁や
 漬物で塩分を補完していたのは、やはり、単なる日本人の嗜好の問題ではなく、
 明確な理由があったのだと言う。

  核家族化がどんどん進行し、家の中での、祖母や母親からの食事の知恵が
  断ち切られた現代において、もう一度、食事を考える事は、我々スーパーの
  在り方を示す確実な指針と言える。

 規制緩和が進み、薬剤も扱える資格制度が導入されてきているが、もっと身近
 な食材とその効能によって、より健康な暮らしの情報源を発信できるかどうかが
 大きな差別化となるのだろう。

 そして、それを、現在の店舗レイアウト上に、どう配置するかによっても、食品
 スーパーの存在価値が問われる事になっていくのだろうと、考える。

  食品スーパーとは、胃袋を満たす食材を鮮度と価格で提案する時代から、
  ドラッグも含めて健康を満たす食材の提案へ大きく舵を切っていくだろう。

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2010年2月10日 (水)

「変えるところ」と「変えないところ」

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のブログで「方針を伝える」を記した。

 今日は、その続編。

 赴任二日目の、「方針説明」では、たっぷり50分の時間を取った。
 取ったと言うより、50分もかかってしまった、と言った方が早い。

  それだけ、「熱」が入った、という事だ。

 そして、その中でも、特に強調したことがある。

  「挑戦、改革していく事。」
  「基本を磨いていく事。」

 明らかに、正反対の事を同時に言っている。
 会社方針から、相反する二つの事象を、より具体的に伝えた。
 ここを、しっかり伝えないと、現場の若年層は、大いに誤解してしまうからだ。

  良く、トップの言葉として、「改革」や「挑戦」が口に出される。
  そして、良く聞く言い回しが、「過去の経験を捨てろ。」

 ここに、言葉が足らないと、現場は崩壊してしまう。

  昔から伝えられている、「商売の原理原則。」

   「挨拶」「清掃」「欠品」「鮮度」。

  これらは、商売の原理原則だと、伝えられてきた。
  商場に奇策は無い。この原理原則を磨き続ける事だと。
  しかし今、過去の経験を捨てろ、と言われる。
   
   トップとし、よりインパクトの強い言葉で導かなければならない。

  中途半端な言い回しや標語では、伝わらないのかもしれないが、
  トップの言いたいことは、「従来の原理原則を捨てろ」、とは言っていない。

   「商売の原理原則」は、磨き続けなければならない。
   これは、未来永劫続いていく、商売の原理原則には、間違い無い事だ。
   商売とは、コツコツコツコツ、飽きないで、原理原則を磨き続ける事の連続だ。

  しかし、もうそれだけでは、更に次元の高いステージには登れない。
  かと言って、現状維持は、確実にダウンスパイラルへ滑り込む。

   だから、過去の成功体験は捨てろ、とインパクトを与える。

  過去のどんな、成功体験は捨てなければならないのか?。

   商売の、「ノウハウ」 を捨てろ、と言っているのだ。

  商売の原理原則。

   「挨拶」「清掃」「欠品」「鮮度」 は、商売の原理原則として、磨き続ける。
   そして、この項目は、商売以前の、人としての原理原則でもある。
 
    挨拶 ~ 人との関わり
    清掃 ~ 体調管理
    欠品 ~ 気づき、気配り
    鮮度 ~ 新しい情報

   人としての、「道」は、未来永劫変わらないし、追求し続けなければならない。

  しかし、

   商売の「ノウハウ」は、どんどん陳腐化していく。
   昔取得した「ノウハウ」は、1年後には、役に立たなくなっている。
   それだけ、情報がスピード化し、即蔓延していく。

  昨年の成功体験が、今年は約に立たないどころか、足かせにさえなっていく。
  今年は今年で、新たな積上げをしなければ、成功しないと言う事だ。

   仮説、検証の繰り返しから、新たな積上げをし、
   組織力で徹底したところだけが、成功として残っていく。

  しかし、それも、1年後には、陳腐化していく。

   だから、たかだか一回の成功で、鼻を伸ばすな、という事だ。

 この事を、時間をかけて伝え、改革は2割の分野だ。と付け加えた。



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2010年2月 9日 (火)

新任バイヤーの来店

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、新任のバイヤーが来店した。

 かっての店長仲間だ。
 そして、彼の表情には、かっての店長時代の快活さは無い。
 お互いに、異動して数日。

 店長から商品部へ異動した彼は、まだまだ、本部の流れについていけない。

  当然だ。

 仕事の質が、違うのだから。

  店長の仕事は、政策を、具体策を決断し、さばいて、部下へ振る事。
  バイヤーの仕事は、トップの言葉を受け、政策自体を考案していく事。

 店長時代は、判断、決断業務が主だったが、
 バイヤーは、政策立案を実務していく存在だ。

  かっての店長仲間のバイヤーは、しみじみと私に言った。

  「てっちゃん、お店の方が、全然楽しいよ。」

 わかるが、それには頷けない。

  バイヤーは、1年やらないと、見えてこないものがあるからだ。

 店舗では、2週間前が店長の具体的時間軸。
 バイヤーは、2か月前が具体的時間軸と長い。

 その時間軸すら、視点を変えなければならない。
 更に、当然慣れ切った店長としての、従来からの仕事量も全く変わる。
 部門の実務者としての、こなしていく作業量も異質のものだろう。

  店長が、仕事をこなす、とは、判断業務。
  バイヤの仕事をこなすは、立案と実務の両面。

 だから、自ら立案し、自ら行動し、自ら量をこなしていく事。
 その流れに、大いに戸惑っているのだろう。

  従来は、判断決断する量は半端じゃ無かったが、量をこなすことは無かった。
  そこが、なかなか流れに乗って行けない、最大の原因だろう。

 しかし、そういう彼も、本部へ行って、見えてくるものもあるという。

  横のつながり。

 店舗では、横のつながりは、店長主導でどんどん進められる。
 店長間同士でも、横のつながりから、販売情報が共有される。

  本部での、横のつながりが、薄い、という事。
  更に、今回の異動で店長仲間3人が本部異動になり、
  本部での横のつながりを主導しているのも、異動した店長仲間だと言う事だ。

 それによって、バイヤー個人の仕事のはかどりは、進まないかもしれないが、
 横の連携が増し、より店舗組織に近づいた「政策立案」になれば、その効果は
 計り知れないし、店舗との連携も身近になり、商販一体となる可能性を秘める。

  彼らが本部でバイイングをしていく、もうひとつの理由がそこのあると思う。

 彼らもまた、大きな「壁」を迎え、従来とはまた別の、店舗の力を借りた
 「壁」の乗り越え方をしていってほしいものだ。



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2010年2月 8日 (月)

方針を伝える

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のブログで「所信表明」を記した。

 二日目は、会社の方針を伝えた。
 
  それも、私の「言霊」で。
  
 どの企業もそうあるように、会社方針を受けて、店長が店舗方針を練り上げる。
 そして、店舗方針を受けて、更に具体的な店舗実行計画が部門と計画される。
 それに沿って、パートさん、アルバイトまで含めて、具体的に5w1hで動き出す。

  理想は。

 しかし、現実には、そういかない事も多い。
 または、初めはいいが、だんだん、諸事情により、継続出来なくなる。

  全ては、初心に戻れなくなってしまったことによる、忘却。
  新たな課題が表面化し、モグラたたきがはじまったら、もう終わりだ。

 私は、全ての原因の始まりは、具体策しか伝えていないことだと思っている。
 だから、私は、会社方針を、最優先して伝える事にしていいる。

  特に、「社長の言葉」 は、事あるごとに、伝えるようにしている。
  全ての、言葉の発祥は、社長にあるからだ。

 「社長の言葉」 や、 「会社方針」 を一番初めに伝える。
 そして、それを受けた上司や、私の方向性と具体策。

 それを受けて、店舗で、部門で、どうするか。どう結果を変えるか。
 そのプロセスが見えれば、部下の納得度は、大きい。

 それによって、店舗が動いていくスピードは高まる。継続力も高まる。

  しかし、それだけでは、まだ甘い。

 それだけなら、本部からのファックス1枚で、事足りる。
 そこに、中間管理職が存在する理由、店長が存在する理由は何か?

 私は、「社長の言葉」 や、「会社方針」 を、自分の言葉で伝える事にしている。
 
  “自分の言葉”

 「社長がこう言った。誰誰が、こう言った。だからやるんだ。」
 
  そう言う事では、無い。

  “自分の言葉”

 言いかえれば、

  “自分の言霊”

 社長の言葉を、自分の言葉で、“言霊” に昇華させなければ、
 自分の存在価値は無い、と思っている。

 それは、どういう事なのか?。

  社長や上司から受けた言葉を、自分の言葉に置き換える
  最大の理由は、部下の「モチベーション」を高める事にある。

 社長の言葉を、本部からのファックスで済ませない理由。
 その言葉を受けて、店長が自らの魂を駆使して、言霊として、
 それを聞く部下のハートを熱く奮い立たせなければならない、という事だ。

 だから、敢えてトップの言葉を、ダイレクトに伝えず、
 中間管理職や、店長を通して、伝えているのだ。

  トップの言葉を、中間管理職が、濾過して、スポイルして伝えるのか
  中間管理職が、言霊を共鳴させて、加速させて、現場に降りてくるのか。

 そこに、我々中間管理職や、店長の存在価値があるのだ。

  だから、私はいつも、トップの言葉を、自分で伝え、
  更に、自分の計画を、言霊に乗せて伝える。

 そうして、部下は、トップの言葉を受け、私の言霊の具体策を受け、
 自らの意志が固まり、熱く燃え上がり、行動が加速する。

  そうして燃え上がった魂を、熱いうちに「打つ」。
  要は、具体的行動を、共に確認し、共に行動し、スピードを持って変えていく。

  “鉄は熱いうちに打て”

  それは、上記のように、店長の言霊を受けた部下の熱い魂に対して、
  その熱い魂は、熱いうちに形にして行動する事なのだと、思っている。

 そして、最後に部下達に言った。

  「トップの言葉を、自分の言葉で伝えると言う事は、その言葉に責任を持つと
  言う事だ。トップが言ったからやるのではない。私の責任でやるのだ。そして、
  君達も、自分の言葉に置き換えて部下に伝える場合には、君達の責任で伝え
  なければならない。自分の言葉とは、他人に責任を課せられない。店長が言っ
  たからやるのではない、自分で責任を負って、やるのだ。それが、プロだ。」




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2010年2月 7日 (日)

競合店参謀との会話

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


転勤二日目だったろうか。

 競合店の参謀の方が来店された。
 以前の店から顔を知り、事あるごとに、いろんな店舗で偶然にも顔を合わせた。
 彼も、行動範囲が広い、という事だろう。

  顔を合わせるごとに、いろいろな話をさせていただいている。

 彼の話しを聞いていると、その企業の参謀役を担っていることがわかる。
 そして、彼との会話は、いつも長引く。

  会話のテンポが合うと言うか、波長が合うと言うか、リズム感がドンピシャリだ。

  彼との会話には、お互いの企業の愚痴や嘆き、現状認識などは無い。
  常に、明日や今後、更には成長していく為の方向性が、話題の中心。
  だから、話して疲れないし、いろいろな気づきが生まれ、元気になる。

 彼の話しも、理路整然としながら、現場のぶっちゃけ話しから組織論まで豊富だ。
 そして、他企業から見たお互いの企業の存在と目線も、大いに参考になる。

  彼も、休日とは言え、ここまで来るのだから、意図はあるのだろう。

 「こんにちわ、あれ!、今日はどうしたんですか?。」

  彼も、顔色一つ変えない。

 私がこの店舗に居る事に、違和感を感じない程、情報は伝わっているのだろう。

  「もう、ここに来て、何日目ですか?。」

 「いや、昨日が初日ですよ。」

  「えっ、もうとっくに来ていたのかと思っていました。」

 それだけ、事前情報は、早いと言う事だ。
 それから、30分ほど、話をしたろうか。

  まずは、この地域でのお互いの店舗の企業内の位置づけ。
  更には、今後の出店構想、ターゲット、強化戦略など。
  私も彼も、お互いに、お互いが最大のライバルとして捉えている。

 そういう状況で、お互いが、腹を割って語り合える。
 そんな存在に、なってしまった。

  彼の、販促戦略とイベント動向に対する洞察は、流石だ。
  いつも、感心させられる。
  それだけ、仕事柄、企業の明日を求められているのだろう。

 企業の枠を飛び越えて、個人的に、一杯やりたい、相手である。


PS
 新しい、「マイフレンド」をご紹介します。
 スーパー大好きママさんが、こっそりブログを始めました。http://yururiyururito.cocolog-nifty.com/blog/
 販売側の我々が、喉から手が出たいほど参考になる、消費側の本音が満載の
 ブログです。よろしくお願いいたします。
  
  このブログの「マイフレンド」にも、リンクしてあります。



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2010年2月 6日 (土)

所信表明

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日のブログで「節分顛末」を記した。

 そして、その二日前に、現店へ赴任してきた。
 赴任前から、赴任初日と二日をかけて、所信を表明しようと思っていた。

  時間をかけてでも、じっくりと自分の「考え」「想い」を表明したいと思っていた。

 なぜか?。

  店長と部下。
  新しい上司を迎える部下ほど、上司の考えや思想、想いを、早く知りたいもの。

  “今度の店長は、どんな人なのか?”
  “どんな想いで店舗運営をするのか?”
  “何を優先し、こだわるのか?”

 そして、

  “自分達にとって、やりやすいのか、やりずらいのか?”

 だから私は、赴任早々は、時間をかけて初心を表明する事にしている。
 それは、一言で言うと、

  「私は、どんな人間で、何を考え、このお店で、何をしようとしているのか?。」

 そして、

  「私のこのお店でやろうとしている事が実現できれば、店舗に対して、お客様に
  対して、更には結果として部下に対して、必ず利益になる、という事。」

 を、表明することにしている。

 特に、初日は、

  お店の置かれている現状と、自社がこのお店をどう捉え、どう戦略的位置づけ
  をしているのか?。

 更には、

  それに対して、私の見解と、今後の方向性、そして、具体策。
  更に突っ込んで、部門別状況と対応も、簡単に入れ込んだ。

 たっぷり30分はかかった。
 それでも、30分で済ませた。

 特に、強調したのは、

  ワンストップショッピングを実現すべく、700坪を採択し、実現した店舗。
  その構想が実現されていない現状に対し、どうワンストップ化を図るか?。

 その為の、方向性と一部具体策を、理路整然と、表明した。

  具体的は、部門別の業務指示では無い。
  そこに行き着くまでの、戦略的な概要である。

 しかし、各部下、各部門チーフが、まずほしがっているのは、
 初めは、その部分なのだ。

  具体的指示に行き着くまでの、経緯なのだ。

 そこが理解された段階で、具体的指示は、加速して進んでいく。
 
  初日の、私の存在は、ほぼ、そこに集約される。

 その後、早速、手を入れた。
 第一の課題の「グロサリー」。

  中通路の通路幅が、しっかり確保されていない。
  副店長と部門チーフと3人で、中通路の通りながら、
  ここの通路の重要性を、説いた。

 チェーンストアとして、数1000人の集客に拡大してくれば、
 対面販売が主の個人商店の販売技術とは、また別の原理原則がある。

  それが、「確率の商売」だ。

 “何割のお客様が、この通路を通るのか?”
 “何割のお客様が、この売場で立ち止まるのか?”

  その確立を、どう高めていくか?。
  店内に入店されたお客様を、どう誘導し、どう立ち止まらせるか?。

 一言で言うと、販売面における店長の仕事は、ここに集約される。
 立ち止まったお客様が、その後に、どう行動していくかは、
 部門と商品部に一任される。

  そこから、「鮮度」「品質」「価格」を総合して、「価値」を見出せば、購入される。

 グロサリーの第一の課題の、誘導する道が無い、という課題に取り組んだ。
 初日の、午後は、中通路の通路幅を、出来る限り広げた。

  通路幅が狭くなっていく問題も、いろいろな要因が重なる。
  部門の意識だけでは済まされない、本部も含めた構造的問題も多い。

 しかし、店長として、この問題を、断固として許さない意志表示をした。
 その理由も、所信表明で概略を話していた為、部下の改善行動が早い。

  なんでもそうだが、初めが肝心。

 てっちゃん流に大きく「舵」を切った、店舗の初日だった。


PS
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2010年2月 5日 (金)

節分顛末

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の節分。

 赴任前から、店長、副店長、チーフ達と、概ねの計画は詰めてきた。
 
  赴任3日後の節分という、初イベントにも関わらず、
  私の中では、店舗レイアウト上の各部の主力品の展開は頭に入っていた為、
  大きな違和感は無かった。

 しかし、
  
  仕掛ける事、提案する事に関しては、時間帯別に変化ある展開が進行したが、
  お客様の、「反応」 がわからない。

  11時現在の流れと集客、16時以降からの集中、19時以降の動向と引き。

  このお店の、集中の度合いと、引きのレベル。

   要は、お客様と自分との 「信頼関係」 が出来ていない。

  だから、確信して、部下に指示を出せない。
  それは、開店一年未満の新店の、共通の課題なのだろうが。

 事前計画で、惣菜チーフと打ち合わせていた「寿司」の計画は、70万。
 
  初年度で、その数値打ち出した根拠は? 

 同規模店舗の中でも、福豆の1月前半からの販売数量が同様のお店の、
 昨年の節分の売上を参考に、+αを乗せて、自店の計画数量と決めた。

  「福豆」と「恵方巻」

 節分という日本古来の歳時記を司る家は、この数量関係はほぼ狂いが無い。
 事前の数量計画を、福豆販売の同規模店の昨年実績と合わせた経緯がある。

  これが、恵方巻の前年販売実績の無い店舗の、私の仮説だった。

 事前計画が完成すれば、あとは、「GO」 だ。
 途中で動向を見て、修正、などという余裕は無い。
 
  平日の節分に関しては、午後4時以降からの集中で、売場は崩壊する。

 これも、昨年の節分の記事で記した事。
 http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-2841.html
 作りきったら、あとは、店長判断で、店内レイアウトを活用して出しまくるだけ。
 
  しかし、5年間恵方巻の動向を見続けてきた「古巣」のイメージがダブる。

 「なぜ、来ない?。」
 そんな、感覚が離れない。

  しかし、ここは他店舗。

 そんな、感覚を、早く捨て去ることが、良いのか?。
 そんな、感覚を、持ち続けることが、良いのか?。

  結果は、計画金額には、未達だったが、
  福豆で合わせた店舗の昨年売上と同等レベル。
  +α分だけ、不足した。

  そして、その+α分が、ロスとなり、一部廃棄となった。
  
 今回の恵方巻、更には、店舗としての「節分」での取り組みから、
 イベントを通して部下との関わりが、強制的に組み込まれた。

  結果、部下との信頼関係が、結ばれていく事となる。

 ひとつひとつ、積み上げながら、私の第一歩が始まっていく。




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2010年2月 4日 (木)

店舗最終日

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の、店舗最終日。

 日曜日は通常、全体朝礼はしないのだが、敢えて実施させて頂いた。
 
  私以外にも2人が他店へ異動するからだ。

 特に、担当者も一人いる為、例の卒業証書の「寄せ書き」を読み上げ、証書授
 与。

  パートさん達の寄せ書きの大方は、
  「入社当初は頼りない存在だったが、最近は安心してト寄れる存在になった。」
  というものだった。

 ここ一年で、部門をリードしていける存在になっていた。
 そして、それを指導した部門チーフ。

  異動する彼は、そんな事は意識する事もなく仕事をしていた事だろう。
  上司のチーフは、常に彼を、どこに出しても恥ずかしくない部下へと導いた。

 結果として、部下は他店へ、サブチーフとして栄転し、
 上司は、副店長として、このお店で采配を振るう。

  そして、副店長に昇格する上司にもまた、試練が待っている。

 新たに転勤してくる店長とのコンビとして、慣れない副店長職にあたる。
 以前のブログでも、副店長に関してはいろいろ書いてきたが、このポジションほ
 どわかりずらい職位は無い。

  彼もまた、昇格するとはいえ、大きな「壁」が待っている。

 3人目は、副店長が、店長へ昇格して異動する。
 
  「副店長」と「店長」との、決定的な違い。

 全ての「問題」が、全て集中して降りかかってくる、という事。
 今までは、店長を通して濾過された部分しか触れる事の出来なかったトラブル。
 店長以外に、耳に入らなかった決定事項。
 店長の決断後に、店舗政策として伝えられた決定事項。

  店舗に降りかかる全ての問題を、「さばいていく」という作業。

  その違いは徹底的だ。

 部下3人の、三様な試練が待っている。
 そんな3人が、全体朝礼にて最後の「挨拶」。

  そして、私の挨拶も、日曜の開店前の貴重な時間を割いている為、
  簡単に済ませた。

 その後、午後からは、身辺整理だ。
 身辺整理といっても、いらない書類の廃棄。
 バンバン、シュレッダーに入れていく。

  気持ちのいいものだ。
  いままで、捨てようかどうしようか迷っていた書類だが、
  この際だから、良い機会だから、と思い切れば、実に簡単だ。

 その間にも、いよいよな従業員の方(パートさん達)が挨拶に来てくれる。
 そして、店内に出れば、知り合いのお客様にも、最後の挨拶を交わす。

  いよいよ、閉店後。

 明日から、他人に明け渡すという意識から、グロサリーの売場の手直しを
 やっていた私は、副店長と共に、突然店内放送で呼ばれた。

  最後まで残っていたレジの連中とグロサリーの連中。そして遅番の生鮮。

 レジチーフが、特製の卒業証書を渡してくれた。
 分厚い二枚折のサイン用色紙を使用して、折りたたみになっていた。
 表紙は、

  「てっちゃん店長 卒業証書」

 とあった。

  本当に、嬉しいかぎりだ。

 いろいろな部下からの、最後の寄せ書きだった。
 社員、パート、アルバイト他。
 一人一人の顔が、思い浮かばれる。

  「いつか、ゆっくり、もう一度訪れたい店舗だ。」

 そんな感慨が、湧いてきた最後の挨拶だった。

   
 

  

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2010年2月 3日 (水)

貸していた本

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


最近、副店長に貸していた本が返ってきた。

 酒井 穣 著   「はじめての 課長の教科書」

  それは、副店長が赴任早々の事だった。
  
  毎年、新入社員に課している読書感想文。
  それは、何度もブログで記しているが、http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-760c.htmlそれを見た副店長が言った。

  「店長、私にも、その本(土井英司著 伝説の社員になれ)を貸していただけ
  ますか?。」

   「この本は新入社員向けに読ましている本だ。君にはもっとふさわしい本が
   あるから、それを読め。」

  そして、副店長に貸した本が、上記の「はじめての 課長の教科書」。

 私は、どちらでも良いと思っている。

  それだけ、読んだ人間にとって、インパクトの強い本であり、共に働く部下に
  仕事観を共有していくのに必要なエッセンスが凝縮している内容だからだ。

 それでも、彼に、「はじめての 課長の教科書」を勧めたのは、
 対象者を課長に絞っていることだった。

  以前のブログで「今読んでいる本Ⅱ」を記した。
  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_a0ed.html
  課長を店長に置き換えれば、この本はまさにスーパーの店長を対象とした
  人々に読んでほしい内容だ。

  更に、店長といえども、組織上は「中間管理職」。
  店舗運営者としての「経営的視点」と、
  中間管理職としての「実務的視点」で
  自らの立ち位置を図るに、わかりやすい本だったのだ。

 それから、半年以上経過し、彼もいよいよ店長として昇格し、他店への異動。

 「読んだ感想は、どうだった?。」

  「はい、すごくわかりやすくて勉強になりました。もう一度読みたいので、
  一冊買いました。副店長になる惣菜チーフも、買って読むと言ってました。」

 勉強に仕方には、いろいろある。

  社内のマニュアルに目を通し、社のDNAを刷り込む学習も大切だが、
  社外の出版本で、方向性を共有する事も、大いに大切な事だ。

  問題は、どの本を選択するか?、という事だが、
  こればかりは、読んでいる人間には、敵わない。



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2010年2月 2日 (火)

スペシャリストとゼネラリスト

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


世間でいろいろな人が、「スペシャリスト」で在れ、「ゼネラリスト」で在れ、と言う。

 果たして、どちらが正しいのか?、
 小売業として、スーパーの従業員として、どちらを目指すべきなのか?。

  スペシャリスト ~ 部門の専門家であり、狭く深く追求していく存在。
  ゼネラリスト  ~ 店舗全般、商売全般、広く浅くマネジメントしていく存在。

 結論から言えば、この道を、生涯を賭していく場合、
 両方やっていかなければならない、と言う事だ。

  どちらかを目指す、という簡単な割り切り方で、自らの能力を縛ってはいけない。

 敢えて言えば、目指す力の入れ方に、順番があると言う事だろう。

  入社10年、30歳までは、徹底して部門担当者としてプロ意識を磨け。

 この時期にプロフェッショナル意識と行動、そして販売意欲無くして、どうする?。
 特に、配属部門の販売力と商品知識、そして妥協しないという熱いハート。
 そして、この時期に専門分野での「ノウハウ」や「フォーマット」をマスターする事
 だ。

  その時代を経ずして、次へのステージは無い。

 そんな時代を経つつ自らの技術習得を経ながら、いずれ組織力の壁にぶつかる。

  そこから30代を迎え、マネジメントの難しさ、厳しさ、そしてダイナミズムを知る。

 当初は、自ら磨いた販売力を以って、部下へのマネジメントにあたっていたが、
 率いる組織の拡大と共に、自らのマネジメントの限界を知る事となる。

  自ら磨き込んできたスペシャリストとしての技術だけでは乗り越えられない壁。

 そこから、ゼネラリストとしての「道」を模索する。
 そして、模索苦しんだ人間にだけ、そこに光がさしてくる。

  見えない世界を見る眼が磨かれてくるのだ。

 人の心、人間の意志、部下のモチベーション
 そして、組織のパワーやダイナミズムが見えてくる。

  40代になると、そのような意識が芽生え、磨かれていく。

 同時に、従来習得してきた販売技術が、更に一皮むけて磨かれていく。
 見えない世界への模索が、未来の動向をも見る眼を養っていく。

  この業界の明日、この企業の明日、うちの顧客の明日。

 先手が打てるようになってくる。

一つの事を、徹底して追求すれば、必ず「壁」にぶつかる。

 壁を乗り越えようと、強い意志を持って行動すれば、
 新たな能力を得、領域が広がり、人の力を借りる事を知る。
 人の力を知れば、和を知り、魂の掛け算を知り、組織力を知る。

 入社早々に若者の伝えたい事は、

  「スペシャリスト」「ゼネラリスト」を語る前に、
  目の前の課題に、走って取り組め、という事だ。

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2010年2月 1日 (月)

商販の人事交流

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今回の人事異動では、店長仲間の3人が、商品部バイヤー、トレーナーとなる。

 そして、商品部バイヤー、トレーナーが販売部へ異動となる。
 十数店舗の企業にしては、大きな人事異動だ。

 同じ店長仲間としては、懇親会仲間でもあり、大いに寂しい限りである。

  逆に言えば、話しの通る仲間が、
  商品部に存在する、という環境に変化するという事だ。

 これは、私が入社してい以来初めての事であり、
 思い入れの深い人材が、商品部へ移り、商販の連動が密になると言う事だ。

  商品を仕入れ、販売する。

 商売の基本中の基本であり、本来は役割は違えど、一人で担当していた。
 だから、思い入れを持って仕入れ、思い入れを持って販売していた。
 だから、仕入れた商品は、思い入れを持って売切られ、利益に還元されていた。

  いつしか組織が拡大し、仕入れ担当者と販売担当者が分かれ、
  仕入れて販売するダイナミズムが失われていった。

  仕入れの想いと販売の想いが重なった部分だけ、異常値が叩き出される。

 商品部と販売部の人材が交流される、ということは、
 上記のような異常値が、容易に叩き出される可能性が高いと言える。

  何故か?

 人への「想い」が重なるから。
 
  「あいつの為に、徹底して売ってやろう。」

 商品の思い入れ以上に、我々販売サイドの思い入れは複雑だ。
 商品に対して、お客様に対して、従業員に対して、そして更には、

  商品部の誰誰に対して、「あいつの為に、量販してやろう。」

 それも一つの、ダイナミズムだ。
 販売サイドの「想い入れ」、要因はいろいろあれど、販売サイドの想い入れが
 いかに高まるか、そこに商販の交流が高まれば、それも良しだ。

  私が入社当初、認めたくない店長仲間もいた。

 そんな彼らと共に、店長職をこなし、店長会議や販売会議を通して、
 更には、販売情報の交換等を通じて、徐々に認めていった店長も多い。

  そんな彼らに協力してやりたい、そして助けてももらいたい。

 そんな想いを通して、企業が固くなっていく、まとまっていく、強くなっていく。

逆に、商品部から店舗へ異動してくる仲間もいる。

 商品部時代には、随分と迷惑をかけ、言いたい事を言った相手もいる。
 
  しかし、今後は、同じ販売部としての仲間である。

 共に一つになっていこう、情報を共有しよう、助け合おう、そして、認め合おう。
 彼らにしてみれば、久しぶりの現場だ。
 少なからず、戸惑う場面も多いだろう。

  それに対しての、支援は惜しまない。
  同じ販売部、営業の仲間だから。

そして、今回、3人の新任の店長。

 彼らを、あらゆる場面でバックアップしていく事が、私のもう一つの顔。
  
  それは、また別の機会に。




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