鍋バイキング
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
以前のブログで「バイキングの評判」を記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-6db9.html
週一回の「築地直送」を、鮮度で刺身に潰して売切る手法。
実施当時は、話題性もあり週ごとに拡大していったが、
冬場を迎え、刺身需要が減退するなか、鮮度で売切る販売方法が
縮小均衡していった。
先日、縮小均衡に陥った「刺身バイキング」を見て、鮮魚チーフと会話した。
「随分、(刺身バイキングの)賑わいが無くなったな~。」
「ええ、当初の賑わいから、落ち着いちゃいました。」
「刺身で食べたいという、気温、季節じゃねぇよなぁ~。」
「寒いですからねぇ~。鍋商材は売れているんですけどねぇ~。」
「良し決まった。来週から、築地直送商材を、鍋バイキングで売切ろう。」
従来は当日入荷の築地直送品を、午後から刺身に潰してバイキングで売切った。
来週からは、午後から、鍋商材としてP198円、3P500円で売切る計画へ変更だ。
良いと思って始めた「築地バイキング」だが、日本の季節の中で永遠では無い。
季節に合わせて、お客様の嗜好に合わせて、常に変化させていく。
「ズレているな」、と思ったら、即変えていく事も大切な事だ。
そして、翌週。チーフが言ってきた。
「店長、今日の築地直送フェアから、早速、鍋バイキングをやります。」
このスピードと実行力が、大切なのだ。
開店後の展開は、従来通り築地直送品を鮮度感を優先してバラ売り。
午後からは、鍋材用に調理された単品が15アイテムほど、P198円で展開。
組み合わせ自由で3P合わせて500円での展開。
このような単価と組み合わせで、果たして売れるのか?、と思いながらの展開。
しかし、実施直後から、刺身バイキングほどのインパクトは無いが、コンスタント
に組み合わせて購入していくお客様が途切れなかった。
築地直送という、商品部主導の商品調達をベースに、
店舗が目の前のお客様の変化に対応して、販売方法を変えていく。
販売方法を変えていくプロセスで、販売技術を習得していく。
この積み重ねが、現場力を養っていくのだろう。
現場の若者が、自らの引き出しを増やすということは、このような事を言う。
そして、鮮魚チーフに聞いた。
「鍋バイキングの動きは、どうだ?。」
「はい、結構売れてますね。調理した分はいけそうです。」
「ただ、売れたものと、売れないものが明確で、今後の課題ですね。」
それで、良い。
課題が見える、という事は、成長の伸びしろが有ると言う事。
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