« 日本の気候 | トップページ | 社内ネットワークから »

2010年1月11日 (月)

須賀川南エリアMR

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


東北は福島の郡山に本拠を置く「Y社」。

 流石に、本拠に近い「須賀川南エリア」のY社は、この近辺では一番Y社らしい
 売場をつくっていた。

 更には、福島市に本拠を置く「I社」が県央に飛び込んできており、元気に出店
 いている。

 そして、大手の「A社」もスーパーセンターとして出店した。
 この3社の競合展開をMRしたみた。

まずは、「A社」。

 青果入口から入店して、まず感じたこと。

  “一週間後に、閉店するのか?”

 まず、商品が売場に出ていない。
 午前11時。売場に対する責任は無いのか?。

 この企業は、ハコモノ優先で出店してきた。
 
  ハコモノは、資本力で作ることが出来るが、
  販売技術は、現場力でしか向上しない。

 その現場力の競争力の蓄積を、
 誰がリーダーシップを持って推進してきたのか?。
 
 ハコモノを、他企業と競い合って作ってはきたものの、
 現場力を責任を持って高めようとするリーダーシップに欠けてしまったのだろう。

 そのハコモノが、売上とのギャップが大きくなり、方向転換せざるを得なくなり、
 更に死を早める「ディスカウント」への道を歩もうとしているようだが、
 店舗粗利5%の結末しか得られないのであれば、
 この世界から去るしかあるまい。

次に、「Y社」

 本拠地に近いエリアで、流石に緊張感の溢れる売場をつくっていた。

 この近辺では一番「Y社」らしい売場作りではないか?
 朝の品揃えも、きっちりと、揃えるべき商品を優先させ、出し過ぎず、
 夕方のピークへ向けて、着々と鮮度優先の作業を進めていた。

 売場も、日販500万を達成すべく、売場在庫を軽減できるような冷ケースの
 棚板設定や、上げ底管理、更には陳列技術も含めて、この企業は、前述の
 「A社」とは逆に、ハコモノ以上に、現場力の高さでは群を抜いている。

  大切なのは、そのバランスだ。

 ハコモノと、そのハコを活かす、商品力と販売力。そして人間力。
 そのバランスの良さは、この企業は、ピカイチだ。

  しかし、そのバランスの良さも、店舗によって
  バラツキが出てきているのも事実。

  また、世代によって、現場チーフの人間力が落ちてきているのも、事実。

最後は、「I社」。

 福島市が本拠だが、ここまで出店エリアを拡大してきている。

  “拡大し過ぎではないか?、無理をしているのではないか?”

 そんな思いがよぎったが、青果売場を見て消えた。
 
  “良く、やっているなぁ~”

 トップの「いちご」、398円、498円は無く、580のこだわりいちごのみの展開。
 立子山の特選凍み豆腐の展開に、茨城の干し芋の展開等、他社との違いを
 明確に演出しようとしているのが伝わってくる。

 店舗規模も無理をしない程度で、十分にコントロールできる範囲の大きさだ。
 
  しかし、鮮魚、精肉のアドバンテージは少なく、逆に価格メリットの提案が
  少ないかな、とも思えた。

  この規模の企業が、価格メリットも引き出さなければ、デメリットの方が
  大きいだろう。

   「集客力」と「販売力」。

  人を集客する技術、それに呼応して、人に販売する技術。
  この、バランスをもっと図っていくべきか。

 弱体化する「大手」と、後との差が狭まっている「リージョナル」、
 そして、手を広げ過ぎる「地域SM」。

 足元を、もう一度固める時期を認識しなければ、と思う。

須賀川南エリアのMR写真です。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/sukagawaminami/


 

|

« 日本の気候 | トップページ | 社内ネットワークから »

競合店」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 須賀川南エリアMR:

« 日本の気候 | トップページ | 社内ネットワークから »