須賀川南エリアMR
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
東北は福島の郡山に本拠を置く「Y社」。
流石に、本拠に近い「須賀川南エリア」のY社は、この近辺では一番Y社らしい
売場をつくっていた。
更には、福島市に本拠を置く「I社」が県央に飛び込んできており、元気に出店
いている。
そして、大手の「A社」もスーパーセンターとして出店した。
この3社の競合展開をMRしたみた。
まずは、「A社」。
青果入口から入店して、まず感じたこと。
“一週間後に、閉店するのか?”
まず、商品が売場に出ていない。
午前11時。売場に対する責任は無いのか?。
この企業は、ハコモノ優先で出店してきた。
ハコモノは、資本力で作ることが出来るが、
販売技術は、現場力でしか向上しない。
その現場力の競争力の蓄積を、
誰がリーダーシップを持って推進してきたのか?。
ハコモノを、他企業と競い合って作ってはきたものの、
現場力を責任を持って高めようとするリーダーシップに欠けてしまったのだろう。
そのハコモノが、売上とのギャップが大きくなり、方向転換せざるを得なくなり、
更に死を早める「ディスカウント」への道を歩もうとしているようだが、
店舗粗利5%の結末しか得られないのであれば、
この世界から去るしかあるまい。
次に、「Y社」
本拠地に近いエリアで、流石に緊張感の溢れる売場をつくっていた。
この近辺では一番「Y社」らしい売場作りではないか?
朝の品揃えも、きっちりと、揃えるべき商品を優先させ、出し過ぎず、
夕方のピークへ向けて、着々と鮮度優先の作業を進めていた。
売場も、日販500万を達成すべく、売場在庫を軽減できるような冷ケースの
棚板設定や、上げ底管理、更には陳列技術も含めて、この企業は、前述の
「A社」とは逆に、ハコモノ以上に、現場力の高さでは群を抜いている。
大切なのは、そのバランスだ。
ハコモノと、そのハコを活かす、商品力と販売力。そして人間力。
そのバランスの良さは、この企業は、ピカイチだ。
しかし、そのバランスの良さも、店舗によって
バラツキが出てきているのも事実。
また、世代によって、現場チーフの人間力が落ちてきているのも、事実。
最後は、「I社」。
福島市が本拠だが、ここまで出店エリアを拡大してきている。
“拡大し過ぎではないか?、無理をしているのではないか?”
そんな思いがよぎったが、青果売場を見て消えた。
“良く、やっているなぁ~”
トップの「いちご」、398円、498円は無く、580のこだわりいちごのみの展開。
立子山の特選凍み豆腐の展開に、茨城の干し芋の展開等、他社との違いを
明確に演出しようとしているのが伝わってくる。
店舗規模も無理をしない程度で、十分にコントロールできる範囲の大きさだ。
しかし、鮮魚、精肉のアドバンテージは少なく、逆に価格メリットの提案が
少ないかな、とも思えた。
この規模の企業が、価格メリットも引き出さなければ、デメリットの方が
大きいだろう。
「集客力」と「販売力」。
人を集客する技術、それに呼応して、人に販売する技術。
この、バランスをもっと図っていくべきか。
弱体化する「大手」と、後との差が狭まっている「リージョナル」、
そして、手を広げ過ぎる「地域SM」。
足元を、もう一度固める時期を認識しなければ、と思う。
須賀川南エリアのMR写真です。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/sukagawaminami/
| 固定リンク
「競合店」カテゴリの記事
- 相撲を取る相手(2024.11.12)
- 競争から共創へ(2024.10.25)
- 最強の競合対策(2024.10.24)
- 店舗視察の前に(2024.10.05)
- 五感を勝ち取るために(2024.10.04)
コメント