上司としての“譲れない”能力
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
店長は、万能か?。
若い世代ほど、店長万能説にこだわる。
しかし、ベテラン店長ほど、自らの役割を敢えて、絞り込んでいる。
それは、八方美人的な能力を放棄しながらも、ある特別な技能に関しては、
絶対に譲らない「能力」。
ベテラン店長には、必ず「これは!」という能力があった。
イベント時の旬の提案力。
青果の野菜のテーマ別展開力。
部下、パートさん達への、説得力。
上司の指示命令の部下への徹底力。
課題解決への、取り組みと解決力。
等々、いろいろな能力で、キラリと光るものを持っていた。
しかし、弱い部分も持ち合わせ、無理に補強しようともしていない。
逆に言うと、自分の弱点を、若い部下にフォローさせ、力を借りていた。
今にして思うと、ベテランで実力店長ほど、それが作戦だったのだと思う。
敢えて、実力を隠し、部下の力を引き出していたのだと思う。
以前、あるチーフに言われたことがある。
「えっ、店長なのに、知らなかったのですか?。」
私は、答えた。
「当然だ。店長は万能ではない。鮮魚出身だから、魚に関しては、まだまだ
負けないだろう。しかし、パンを焼く事も出来なければ、スライサー回す事
も出来ない。出来ない事の方が、圧倒的に多いだろう。だから、なんでも
店長に頼るな。店長が全てだと思ったら、誤るぞ。」
「しかし、・ ・ ・ 。」
「絶対に負けない事が、一つだけある。」
「それは、君ら部下の能力を引き出す力だ。」
「これだけは、誰にも負けない自信がある。」
「私は、パンは焼けないが、パンを焼く君の力を最大限に引き出す力は
誰にも負けないだろう。」
“部下の力を、最大限に発揮させる能力”
そして、
“部下の力を、引き延ばしていく能力”
私は、自分自身を、そう思っている。
実際にどうかは、わからない。
だが、自分自身を、そう固く信じている。
そう、信じているから、「厳しい」事も言う。
厳しくした後には、必ず、関わりを持っている。
その後の、部下をフォローしている。
立ち上がったかどうかを、見届けている。
基本的には、立ち上がってきた人間は、認めることにしている。
だから、私と関わりを持った人間たちは、当初は、そっけなく、厳しい上司に
映るかも知れない。
しかし、一度認めた人間は、厚い信頼を寄せる事にしている。
それは、敵味方に関わらず、だ。
人間、必ず、「光る」ものが、誰でもあるはずだ。
その、「光る」ものを、自分に妥協せず発揮する人間。
私は、そんな人間の力を、最大限に引き出していきたいと思っている。
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