息子との会話
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、久しぶりに、息子と会話をもった。
久しぶりと言っても、通常の会話ぐらいは、いつでもしている。
“じっくり、話しあったなぁ~”
という、会話をした。
以前にもブログで記したが、http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-da0c.html、息子は音楽を習っている。
小学校の頃から、先生にも付けて習わせていた。
幼いころは、何が何だか分からず、女房の言うままに習っていたのだと思うが、
小学校高学年になる頃から、練習に甘えが出てきて、身が入らないようになり、
中学校では、惰性で続けてきたという印象をもっていた。
“このままでは、無駄に終わるかな”
そんな印象を、かすかに抱いていた。
だから、息子が練習をさぼるような場面では、何回も言ったことがある。
「練習もしっかり出来ないんでは、音楽なんかやめたほうがましだ。
時間がもったいないから、やめちまえ。自由に遊べるぞ!。」
そんな会話を何度となく、繰り返してきた。
その度に、息子は言った。
「いや、僕は絶対にやめない。音楽が好きだから絶対やめない!。」
そう言って、続けてきた。
そして、高校に入り、同学年の子らとの共学に進み、自分のレベルが比較出来
るようになり、更に最近では、オーケストラに交じって演奏する機会もあり、演奏
するという「個人」の作業から、協奏するという「団体」の作業を経験する事により
、演奏と練習に対する責任感が出てきたなぁ~、と思っていた。
そんな折に、息子が、こたつに入ってきた。
「最近練習に励んでいるな。」
「うん、オケとかあるから、ついていこうとすると練習しなきゃ。」
「オケだと、周りとのチームワークだから、合わせるのに大変だろう。」
「そう、自分だけで演奏するわけじゃないからね。周りおプロは違うね。」
「自分との差が歴然としているのか?。」
「そう、曲を完全にマスターしているから、余裕で弾いているよ。」
なるほど技術もさることながら、曲を理解するレベルもステージが違うと言う事か。
「そんな風に、音楽のレベルを上げていきたいか?。」
「なりたいけど、あんなふうになるには、相当レベルを上げないとね。」
「でも、みんな初めから上手い人なんかいないぞ。
毎日コツコツと練習を継続してきたから、いつの間にかあのレベルまで
到達しているんだ。お前もあのレベルまで登れるよ。」
「そうかなぁ~。でも、僕は練習嫌いだしなぁ~。」
「練習の好きな人間はいないさ。でもみんな、うまくなって演奏会とかで
うまく弾けるようになりたいから、つらい練習に耐えるんだろう。」
「そうだけどね。それはわかるんだけどね。」
「でも、それは、音楽だけの世界じゃないんだよ。どんな世界でも同じだ。
お父さんの会社の新入社員も、入社して1年で辞める子も多い。」
「へぇ~、そうなんだ。もったいないね。」
「そうだ、もったいない。一番つらい時に、簡単に辞めてしまう。でも3年がん
れば仕事も覚えて出来るようになり、仕事の面白さがわかってくるのになぁ。」
「そうだよね、僕も、だんだん音楽が面白くなってきたよ。でも練習は大嫌い
だけどね。」
「でもつらい思いをするから、それを通り越した時に、みんなから拍手を浴びて
良い思いが待っているんだろう。」
「そうだよね。だからがんばれるんだよね。」
「だから、それは音楽の世界だけじゃなくて、お前が世の中に出た時に、
全てがそういう事なんだ。その為に今、音楽を通して勉強しているんだ。」
息子は、私の眼をしっかりと見据えて、
「うん、わかったよ。」
自信を得た表情だった。
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