領域を広げる
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
最近、自分の仕事の領域を広げてみた。
以前からずっと、販売情報がほしいなぁ~、と思っていた。
従来は、自分の作った売場や展開事例の写真をコピーして印刷し、
売上同規模店や、気心の知れた店長仲間のお店にファックスして
情報交換していた。
それはそれで、「参考になる」と喜ばれていたのだが、ある理由から今回の
「ボージョレーヌーボー」の事前計画と販売提案情報を、お店の店長サイドの視
点から簡単にまとめ、数店舖にファックスしてみた。
それは、全て私が独自に作成した情報ではなく、あるお店の今年の図面に落とし
た販売計画案と、昨年の私のお店の展開事例をドッキングさせ、一つの「事例と
計画」と言う形で、より現実に現場の店長が動きやすい情報に変えて、作成し流
してみた。
“それは、本部の仕事では?”
そう思われる読者の方も、多いだろう。
しかし、商品部サイドで流す情報と、お店の店長が必要とする情報は
噛み合わない。
何故か?
視点が違うからだ。
商品供給側が見る「単品」と、
顧客販売側が見える「単品」では、姿形が違うのである。
商品供給側は、お店の担当者が、発注しやすいように単品を見る。
商品販売側は、お客様の食卓の状況から、テーブルの上の単品を見る。
だから、お店の店長は、食卓を販売計画しなければならない。
そのような趣旨で、自ら作成した情報を、数店舖に流してみた。
そして、各店の店長の反応を見た。
今回のボージョレー解禁日の計画は、ボージョレーヌーボーのみならず、
ボージョレーを美味しく頂く為の食材の提案の情報だった。
そして、何店舗からは、あの平台計画は重い、やり過ぎ、の声もあった。
そうだろう、と思う。受け取る側の視点は様々だ。
但し大切なのは、
ひとつの「きっかけ」として、販売情報を見ると言う事と、
ひとつの「方向性」として、販売情報を見るという、二つの意味がある。
要は、お店のボージョレーヌーボーの展開に関して、ブレが少なくなると言う事。
そして、その後の検証が出来る、と言う事だ。
それは、その事を軸にして、各店の共通の反省という話題が生まれる。
これは、取りも直さず、「組織強化」 へ向かう事になる。
店長としての横のつながりと、店長個人の店内でのリーダーシップからも。
その事を、上司に伝えた。
「進めてみてくれ」
了解してくれた。
そして、その事を、販売計画を作った店舗の店長にも伝えた。
「今後、君のお店の計画を軸に、私の昨年の展開事例もいれてイベント毎に
情報を発信していくぞ。」
「えっ、そんな、プレッシャーかかります。」
「それが、お前を成長させるんだ!。協力してくれ!。」
「いやぁ~っ。はいっ。」
決めたら、徹底してやる。
それが、私の流儀だ。
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コメント
宮沢賢治の故郷からさん。
まずは、自社鮮魚の強み、商品の強みを知る事からです。
それを、更に強化していく事が早道。
投稿: てっちゃん | 2009年11月26日 (木) 07時32分
ありがとうございます
数字改善 取り組みます!
投稿: 宮沢賢治の故郷から | 2009年11月26日 (木) 00時42分
宮沢賢治の故郷からさん、コメントありがとうございます。
店長としてのオールマイティーな存在と、SVというプロフェッショナルな存在では、その存在意義は違うと思いますよ。
商品を通して、業績貢献するのか
人を通して、業績貢献するのか
鮮魚という狭い範囲で、多店舗の業績を改善するのがSVの仕事であるならば、店長としてSVに期待するのは、強い商品を強いオペレーションをもって、部門強化をドラスティックに進めてほしいと言う事。
武器を開発するのが、商品部
武器を使って戦うのが、販売部
しかし、商品開発、オペレーション開発にあたり、SV同志の横のつながりを強め、情報交換していく事が求められているのでは、と思います。
また、強い商品の販売力を高める為に、店舗の店長の力をどう活用し、部門への影響力を高めるかだと思います。
部門の担当者が、SVと店長の二人から同じことを指導されれば、実施率は3倍高まりますからね。
まずは、意志疎通出来る鮮魚主任を数人モデルとして、徹底的に数値改善してみては?。
また、コメントください。
投稿: てっちゃん | 2009年11月25日 (水) 09時17分
お返事ありがとうございます
考えされられますね
『自らの意思で先手必勝を成すこと』
『組織としての最適な個人の行動』
それは商品部と 店長を経験して見えてきた目線で
しょうか? 私は売上げ不振の鮮魚の中でSVとして
の仕事の仕方を迷っています 私の場合 店を活気
づけるために部門を超えて『組織としての最適な
個人の行動』というのも必要なのかもしれません
いずれ 自分の意志で動くことですね
すぐには結果がでないかも知れませんが私も自分の
意志で先手必勝で動いてみます ありがとうございます
投稿: 宮沢賢治の故郷から | 2009年11月25日 (水) 00時04分
宮沢賢治の故郷からさん、コメントありがとうございます。
このブログから得た私の気づきは「自らの意志で先手必勝を成す」ことです。
そして、「組織としての最適な個人の行動とは?」。
この状況で、個人の守りに走るのか?、自ら組織強化に向かうのか?。
そんな意識を持っていた矢先の事です。思わず走ってしまいました。
投稿: てっちゃん | 2009年11月24日 (火) 08時09分
ブログ拝見しました
すごくスピード感と 勢い そして意思を感じました
やはり数字を変えるのは人 そして 意思
取り組み方が参考になりました 真似てみたいと思います
投稿: 宮沢賢治の故郷から | 2009年11月24日 (火) 00時30分