究極の部下教育
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日のブログで「最近読んだ本Ⅲ」を記した。
本日は、その続編。
永守氏は、究極の部下教育は、
「従業員ひとりひとりが、潰れない会社に育てていく」、という意識改革だ、
と言っている。
日本電産では、M&Aにて企業吸収をしているが、潰れた会社の社員にアンケー
トを取ったところ、誰一人として、自分の会社が潰れるとは思ってもいなかった、
と答えている。
もう、その段階から、大企業病に冒されているのだろう。
大企業病とは、なにも大企業だけの病ではない。
「誰かが、何とかしてくれるだろう?」
全ては、ひとりひとりの「甘え」の垂れ流しから始まるのだろう。
「こんな売場では、お店が潰れる。」
「こんな商品を売っていては、お店が潰れてしまう。」
「こんな事をしていては ・ ・ ・ !」。
部下ひとりひとり、パートさんひとりひとりが、本当にそう考えていれば、
最強の組織、最強の店舗が出来上がるだろう。
そのような意識を持った従業員が、どれだけ多く存在するかが組織力であり、
どれだけ多くの従業員を、そのような意識に変革させていくかが、
「究極の部下教育」
なのだろう。
「誰も、何ともしてくれない。」
「自ら動かなければ、会社は潰れる!。」
だから、この状況の中で、大きな志と目標を掲げられる。
いや、掲げなければならない。
そして、自ら掲げた目標だから、行動が変わり、達成意識としての
「危機感」が発生する。
私は、「危機感」とか「緊張感」とは、そう意識するから行動が変わるのでは
ないと思っている。
それは、かってのブログ「緊張感の本質」でも記している。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-251a.html
現状を打破する為に、従来の枠を飛び越えた目標と具体策を部下と共に実現
させる為に、自然に体にみなぎってくる「力」だと思っている。
だから、自ら具体策を提示し共にやりぬくという「危機感」「緊張感」を持った
上司の姿こそが、究極の部下教育だと思っている。
そういう意味では、この状況は、千載一遇のチャンスだ。
この状況で、そんな後ろ姿を提示できる上司。
その事に、大いに学ぶ、部下。
そして、そんな企業、組織が、次のステージに進めるのだろう。
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コメント
宮沢賢治の故郷からさん、コメントありがとうございます。
“強くなる”
そう、心の強さを身につける事が、何よりの自己鍛練であり、背中で部下教育を実践出来る場所でもあります。
簡単な事ではありませんが、愚直にその事を追求する姿に、部下は学ぶのですよ。
投稿: てっちゃん | 2009年11月28日 (土) 00時41分
ふるたさん、コメントありがとうございます。
自社のトップと直接会話する緊張感。眼と眼を合わせて意志を通わせる緊迫感。
部下が一番力を発揮しようとする場面とは、極めればこんな状況なんでしょうね。
また、貴殿のブログへ寄らせていただきます。
投稿: てっちゃん | 2009年11月28日 (土) 00時29分
こんばんわ
毎日ブログを拝見させて頂いているうちに
その現場感と説得力が私の腹にスッと収まり
勝手ながら心の師として尊敬しています
残念ながら私は直接の部下ではありませんが
てっちゃんの背中を見て 追いつきたいと
思っています
そして少しでも成長した私の背中で
私の部下たちを導けたらと思っています
そのためにはもっともっと強くならねばと
感じています
投稿: 宮沢賢治の故郷から | 2009年11月27日 (金) 23時44分
コメントありがとうございました。
『店長』と『SV』の役割が、キーになるんだと思います。
現場との距離・・・
確かにかなりの隔たりがありますね。
これからもよろしくお願いします。
投稿: ふるた | 2009年11月27日 (金) 08時03分
ふるたさん、コメントありがとうございます。
企業の大小を問わず、経営と現場の距離のある企業ほど、そうなっていくのでしょう。
だから、現場の経営をつかさどる「店長」の存在がキーを握るのだと思います。
また、コメントください。
投稿: てっちゃん | 2009年11月27日 (金) 07時12分
こんばんは・・・・
まさしく今日の内容は、その通りだと思います。
誰もが他人の責任みたいな発言をする人の多い会社は、淘汰されていくんでしょうね。
投稿: ふるた | 2009年11月27日 (金) 00時54分