トップの来店
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
久々に、トップが来店した。
求刑(いや休憩)をしていたお昼過ぎ、レジチーフに言われた。
「店長、トップがいらしてましたよ。」
「なぁにぃ~、いつ、どこにいた。」
「なんか、スーッと、カウンターを、“オウッ”と言って、通り過ぎて行きました。」
「そして、どこへ行った?。」
「もう、見えなくなりました。」
「帰ったのか?。」
「たぶん、そうだと思います。」
それを聞いて、立ち上がりかけた腰を降ろした。
そして、昼食用に買ってきた、私の好きな「シナノスィート」を口に運んだ。
その時だった、休憩室入口から、トップが笑顔で入ってきた。
「オウッ、ご苦労さん!。」
「あっ、こんにちは。ご苦労様です。」
「シナノスィートです。いかがですか。」
「オウッ、ありがとう。」
その場に居合わせたパートさんが、トップに言った。
「お茶は、いかがですか?。」
「ありがとう、頂くよ。」
それから、小一時間ぐらい、いろいろと話しをした。
思えば、トップと、こうやって休憩室で椅子に座って話しをするのは、初めてだ。
いつも、売場で、またはバックヤードで立ち話だった。
私が休憩中だったとい言う事もあるだろうが、
今日は、椅子に座っての会話だった為、長時間に及んだのだろう。
約一年前に、競合出店後に来店され、
ケチョンケチョンに叱咤されて以来、
売場に対しての指摘は、ほとんど無い。
しかし、トップから見た、今日の売場は、どのように映っているのだろうか?。
お店を預かる店長としては、一番気になるところだ。
私は、店長とは、トップの分身だと思っている。
このお店の本来の店長は、トップであると。
しかし、チェーンストアとして他店舗経営をしていくと、どうしても代替えの店長
が必要になってくる。
トップが経営するお店を、代わりに店長が預かる。
だから、店長主導のお店とは言え、
本来の店長であるトップが、「違う」と言えば、「違う」。
本来の店長であるトップだったら、この場面で、どんな展開をするか?。
この状況で、どんな判断をして、どう結論をだし、行動するか?。
その根本となるところが、経営理念だ。
経営理念 = トップの考え
だから店長は、トップが居なくても、常にトップの価値基準を
経営理念という物差しで、図って行動できる。
理論的には、このような構図だ。
しかし、
直接、トップを前にすると、気持ちの持ち様が変わる。
“なんとしても、やらねば”
“この業績を、何とかせねば”
自らの体に、トップの魂が入り込むのがわかる。
それが、直接トップが来店して、顔つき合わす、本来の意図なのだろう。
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コメント
エンドレステープの彼さん、コメントありがとうございます。
組織が大きくなり、組織風土が変われど、従業員にとって「トップの姿」は、いつまでも原点なんです。
ビデオカメラで見える現場の風景は、数値データといっしょ。
無味乾燥な過去の結果でしかない。その結果を創り出す「元」にどれだけアプローチ出来るかで、結果は如何様にでも変えられるもの。
今後とも、よろしくお願いいたします。
投稿: てっちゃん | 2009年11月12日 (木) 23時50分
初投稿いたします。
弊社トップは最近、カメラを設置して全店を見られるようにはしたのですが、それにより直接来店する機会がめっきり減ってしまいました。体温が届かない経営、全ての答えが現場にあることを認識出来なくなってきてしまう危機感があります。だからこそ部下である我々が余計にしっかりしなくてはならないのですけどね。
てっちゃんのトップ、流石です。
投稿: エンドレステープの彼 | 2009年11月12日 (木) 22時35分