競合店長との懇親会Ⅲ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、競合店の店長さん達との懇親会があった。
同社他店舗の競合関係にある企業の店長さんたちとの懇親会で、
私は、いわばオブザーバー的存在だった。
気楽に、言いたいことが言える「場」だった。
それはそうだ。当事者では無いのだから。
そして、想う事。
「競合店の状況は、相当厳しさをましているなぁ~。」
出てくる言葉は、愚痴ばかり。
話を聞いていると、全て強制の強要で、現場からの意見、考え等は容赦無用。
全て結論優先、トップダウン優先。
トップの言葉が、そのまま現場まで同じ言葉で降りてくる、と言う。
それはそれで、このような状況の中では、素晴らしい企業風土なのだろうが、
本当にそうなのか?。
それが現場でこうやって本音で話した言葉からは、何一つ聞かれなかった。
例えば生産性。
当社は、次年度生産性の予算を考えるにあたり、答えの無いところから
店長自ら「答え」を導き出し、事に当たろうとしている(目安はあるが)。
結果、何も決まっていないにも関わらず、このプロセスの中で、すでに行動
に移っている店長すらいる。いや、ほとんどの店長が行動を変えている。
だから、何も決まっていないにも関わらず、結果が変わり始めている。
競合企業では、答えがトップダウンで降りてくる。
それも、途中下車無しに、同じ言葉で同じ口調で。
それに対しての、有無は無い。
新規採用はするな!。残業はするな!。売場は落とすな!。
経営者が、傍から見たら、統率力のある素晴らしい企業に映るだろう。
しかし、・ ・ ・ 。
現場が動いていない。
いや、現場が躍動していない、とでも言うべきか。
言葉と結論だけは現場にストレートに伝わっているが、
一番大切な、意志が伝わっていないのだ。
トップの発した言葉が、言霊になって、ひとりひとりの従業員の魂を揺さぶる
ハリケーンとなって、勢力を増大させて現場に降りてくる。
そんな緊張感を感じなかったのは、私だけでは無いだろう。
押しても戻りの少ない、低反発まくらのような状況だ。
企業は「規模」では無い、「店舗数」でもない、まして「知名度」でも無い。
こんな状況だからこそ、現場の自律力が問われているのだろう。
以前のブログで「自立と自律」を記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-33f8.html
自分の目標と組織の目標を一致させ、自らの成長を組織強化に活かすこと。
または、その逆をも有効に活かし、自らの成長に取り入れること。
自社もまだまだだ。
地域SMとして、いつなんどき、どうなるかもわからない。
先手必勝で、自ら行動を成す。
そこにしか、活路は拓けない。
PS
私の新しい仲間を紹介します。
「宮沢賢治の故郷から」のペンネームでコメントを頂く、「けんた」さんの
「けんたのスーパーマーケット日記」をマイフレンドにリンクしました。
http://kenta824.exblog.jp/
副店長、そして現在は鮮魚SVとして、泥んこになって葛藤している
けんたさんです。
本当に素直な心模様をブログで表現しています。
よろしく願いいたします。
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コメント
ふるたさん、コメントありがとうございます。
放っておくと、どこの組織もその方向に向かっていくのでは、と思いますよ。
常に現場が、「自分の意志で事を成す」という行為を、企業風土にしていく事だと思います。
投稿: てっちゃん | 2009年12月 1日 (火) 07時16分
こういう懇親会もあるんですね。
今、僕の会社の店長だけを集めた懇親会をしても同じように愚痴ばかりの会になるんだろうね、きっと。
愚痴って評論家と同じですからね、とにかく何かをしないと何も始まらないですからね。
うんうんと納得のブログですね。
投稿: ふるた | 2009年11月30日 (月) 12時02分