店長だけが見える“世界”
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
本部の役割、店舗の役割。
商品部の役割、販売部の役割。
バイヤーの役割、店長の役割。
商品でとらえれば、調達する人と販売する人。
人間でとらえれば、外部と関わるか、内部と関わるか。
情報でとらえれば、川上情報か、顧客情報か。
いろいろな区分けが出来、その都度、自らの役割の遂行が求められる。
そんな中で、競合との差別化の中で、集客力を高めていくと言う事は、
店舗を一つの生き物ととらえ、部門別の強みを活かし有機的に戦うと言う事だ。
店長とは、店舗を一つの生き物として、エネルギーを与え、栄養をとり、
血液の循環を良くし、より効率の良いエネルギー転換を図り、少ない
エネルギーでより最大の効果を発揮すべく運営能力を要求される。
今の店舗運営コストを、いかに効率よく転換できるか?。
店長会の後に、一部の店長とそんな話題になった。
店長という立場で、店舗を見ていくと、時間帯での各部の仕事が見える。
同時進行で、各部の仕事が並行的に見えるということは、店舗内で店長か
副店長で無いと、見えてこない。
今の現状の生産性を、更に向上させていくには?。
今現在、店舗が抱えている、大きな課題だ。
ある店長が言っていた。
「鮮魚の塩干などは、全てアウトパックにすべきだ。」
私は、言った。
「だったら、塩干は部門変更して、デイリー扱いだ。」
更に、別の店長が言った。
「そうしたら、精肉の加工肉もデイリーで持てばいい。」
そして、私は言った。
「そうやって、日付管理のみのカテゴリーは、全てデイリー扱いにして、
魚や肉の余剰時間は、惣菜へまわして、旬の魚の惣菜への原料供給や
お肉屋さんの原料を使用した惣菜の強化対策へまわして、惣菜の味への
追求をすれば、惣菜も差別化できるな。」
作業効率を追うカテゴリーと、味、鮮度、品質での差別化を追うカテゴリー。
より明確に、より徹底的に図ろうとすれば、上記のような流れへ向かうのだろう。
但しそれは、横の串刺しに強い店長視点であり、そこからすぐに具体化が図ら
れる事など期待はしていない。
しかし、この視点は、絶対に商品部の縦割り組織では出てこない発想であり、
商品部主導で効率化を図れば図るほど、より無差別化競争へ巻き込まれる
危険を感じているのは、企業内でも私一人では無いようだ。
以前のブログ「惣菜の未来像」を記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-2e5f.html
更に競争力をつけるとすれば、コストダウンによる価格競争力と、技術力
アップによる、仕入れ原価のコストダウンの両立が必須だ。
日付管理のみの、メーカー製造商品は、全てデイリー部門へ集約し、
生鮮各部は加工技術を有し、店内加工商品のみに特化させ、更に、
その技術を他部門への商品供給にも活かす。
スーパーマーケットには、各部門が存在し、各部様々な技術を有している。
特に、魚を捌く技術、肉を捌く技術を、同じ店内で共有出来れば、自部門の
売場作りの為の技術と、他部門への商品供給の為の技術は同一だ。
わざわざ、惣菜部門だけ、別途取引先から、原価高の商品供給を受ける必要
は無い。店内で捌いた「肉」「魚」を惣菜へ供給できれば、「味」「品質」「価格」
面で、圧倒的にメリットを創出できる訳だ。
だから、肉、魚は、インストアパッケージにこだわるべきなのだ。
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