“駅弁祭り”に想う
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
半期に一度の「駅弁祭り」が、先日開催された。
駅弁に関しては、以前にも2度ほど記したが、粗利5%の薄利多売の商品だ。
だから、あまり深追いせず、売り切れ御免の計画を立てたがる。
しかし、かってのブログでも記した通り、私は集客の手段として量販する。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-9dfa.html
そして、今回も無事?終了した。
前回程の実績では無かった。そして、利益も低下した。
まだ、欠損しないで済んだものの、本当に薄利多売を地でいく最終利益だった。
いつまで、続けていくのか?。
自分なりにも、今回は疑問が湧いてきた。
そして、一つの、ヒントもつかめた今回の駅弁祭りでもあった。
毎回、駅弁の中から選んで、自費で昼食を取るのだが、今回も、ある焼肉弁当
を購入し、食した。
一見分厚く、ボリューム感満載のお弁当だが、実際に購入すると、紐を引いて
温める装置のおかげ?で、実際のご飯の量は、見た目の三分の一程度。
更に、ご飯も不味く、牛肉の品質も、「本当に国産なのか?」と疑ってしまいたく
なるレベル。
これじゃぁ~、年々縮小均衡になっていくわなぁ~。
率直な感想だ。
当初は、珍しさも手伝って、行列が出来るほどの集客効果だったのだろうが、
上記の繰り返しから、価値観の無いお弁当を、高値で購入させられる無意味
さを、お客様も理解してきたのだろう。
私は、駅弁を食べながら、はっきりと、駅弁祭りの行く末を見た思いだった。
しかし、光も見えた。
今、惣菜で取り組んでいるのが、「和牛焼肉弁当」
一個980円の価値ある弁当だが、毎日3個づつ売場に継続展開している。
週末は、15個程度の量販日としているが、駅弁祭り当日も3個展開していた。
そして何とこの3個が、駅弁祭りにも関わらず、普段よりも早く完売してしまった。
“これだ!”
と、思った。
この和牛焼肉弁当。値入は50%。
次回駅弁祭りでは、既存の焼肉弁当を減らしてでも、手作り「和牛焼肉弁当」
を、駅弁祭りの近くで展開し、量販してみよう。
その「和牛焼肉弁当」は、どう見ても、駅弁祭りの焼肉弁当を比較したら、2倍
の肉の量と2倍のご飯の量、そして10倍の美味しさがある。
更には、粗利は50%。100個売れば、粗利5万。
単品で5万の粗利が叩きだせるのであれば、店長として、各部門から人を
引っ張り出し、お店で作るべき商品である。
そんな事を、惣菜チーフに話しながら、どんどん夢が暴走し始めた。
「いいか、その和牛焼肉弁当のネーミィングは、“○○駅前弁当” だ。」
「駅前立地のお店だから、駅弁祭りにも参加可だ。そして、惣菜チーフが
駅長の扮装で、この「焼肉弁当」を販売する。売れなかったら、駅まで行って、
売り切れるまで戻ってくるな。店内は我々が売切ってやる。」
「それで、有名になって、テレビの取材が来る。そうしたら毎週日曜の
和牛焼肉弁当は、整理券発行しないと混乱するな ・ ・ ・ 。」
惣菜チーフ
「誰か、店長を止めてくださぁ~い。」
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