夕市のボード
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
現在実施している、「夕市」。
現在は、告知無しで、当日来店された方だけがわかる「夕市」の仕組み。
そろそろ、ある程度周知もされ、お店の仕組みも整いつつある為、
事前告知をしていこうと考えていた。
本部の了解も得、告知ボードを自店で作成することにした。
私は考えた。
“副店長に造らせよう”
私の、大体のイメージを伝え、彼に任せた。
そして、私の言葉を受け、その通りのイメージで完成しつつあった。
それを見て、私は、思った事を率直に彼に言った。
「なんか、ダサいなぁ~。もっと “色” がほしいなぁ~。」
確かに、彼も、汚れの目立つホワイトボードを、むき出しに使う事には
違和感を覚えていたようだが、とりあえず作ろうという感じだった。
そこに、私の、一言。そして、私は、言った。
「店頭の花屋さんに、色の入った和紙があるから、それを張って、ホワイト
ボードに色をつけよう。」
早速二人で花屋に行った。
花屋の女の子に、事情を説明し、和紙を頂く事に了解を得た。
そして、その瞬間に、私の脳裏にある閃き(ひらめき)が起こった。
“これを題材に、副店長に、大切なことを学ばせよう”
私は、花屋の女の子に言った。
「これから、副店長がホワイトボードを持ってくるから、この和紙の中から
一番似合うものを一緒になって見つけてくれ。」
そこからは、どのような会話があったのかは、わからない。
二人で話し合った結果の、オレンジの和紙をもって、副店長が帰ってきた。
「店長、これに決定です。」
「彼女がオレンジが良いと言うので。夕市の時間帯が夕焼けのイメージから
この色が良いと言われました。」
なるほど。流石は花屋の娘だ、と思った。
我々男性には感じない “感性” だ。
ホワイトボード自体がオレンジに変色すると、イメージが全然変わる。
そこから、副店長の “ボード” に対する取り組みが変わった。
私の「指示」以外の媒体や、イメージ媒体の貼り付けなど、パソコンで作成し、
どんどん貼り付けていった。
ほぼ完成に近づいたころ、更に、私は彼に言った。
「最後の仕上げは、レジに任せろ。」
昨日のブログ「レジの販売戦略」にも記したが、このようなインフォメーション
ボード等の飾り付けをやらせたら、女性の感性には敵わない。
更に、このボードを誰に見てもらうのか?、と言う事だ。
同じ女性が振り向かなければ、いくらお買い得な商品が表示されていようが、
本来の目的である、「見てもらう」 ことは出来ない。
同じ、女性の感性で表現するから、前日のキャンペーン同様に、確実に
お客様の目線に「ヒット」させることだ。
レジの女の子も、本気になって、飾り付けを作成している。
それは、数値以前の問題で、綺麗に装おいたい、美しく表現したい、という
本能の現れなのだろう。
そして、その感性と表現力は、男性には太刀打ちできない。
まさに、販売を携わる部門の男性の販売力と、それをお客様に伝える
レジや花屋の女性の表現力。
いろいろな人間の力を借りて、「夕市のホワイトボード」は、
お店のインフォメーションボードへと進化し、お客様の前へ登場する。
店長・副店長の本来の仕事とは、お店を一つにする事。
お店の従業員の心を一つに出来れば、出来ない事は、何も無い。
いろいろな能力、「販売」「数値」「理論」「管理」等あるが、
最後は、「統一力」をもって、人の心を一つにする力が、
店舗運営の、一番大切な力なのだ。
副店長の一言。
「こんな風になるとは、想像もできませんでした。」
PS
越谷レイクタウンのMR写真を載せました。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/kosigayareikutaunnmr/
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